「脱いだ方が気持ちいい」旅人たかのてるこさん(2016/11/26 放送)
今週は、旅人でエッセイストの たかのてるこ さんをお迎えしました。
たかのさんは1971年、大阪生まれ。とにかく元気で明るく、恵さんが「よく大阪の芸人さんが言うじゃないですか。大阪のおばちゃんみたいやな〜とかっていう、まさにその大阪の人」「やっと会えたなっていう感じですよ。その雛形に」と言うような人でした。ご本人も「もう鋳型で作ったみたいな関西のおばちゃん」なんておっしゃっていましたが、一方で「よう怒られます。アンタが代表やと思われんといてや!って」とも。
一人旅は「メンタルを鍛えるのに最高なんで」という、たかのさん。ご自身についてこんなことをおっしゃっていました。「言いたいこと言うわりに後で、あんなこといわんかったらよかった…ってへこんでます」「でも、切り替えがはやくなりました。なんでかって言うと、一人旅をしてると、今日はスイス、明日はスウェーデン…とかやってると落ち込んでられへんというか」
そんな たかのさんが海外一人旅を始めたのは大学在学中だったそう。旅にまつわるエッセイを何冊も発表していて、デビュー作の『ガンジス河でバタフライ』は、2007年に長澤まさみさん主演でドラマ化。18年間、映画会社の東映に勤め、テレビのプロデューサーをやっていたそうですが、ご本人曰く「命綱なしのバンジージャンプを飛ぶするつもり」で退社し、今はとても楽しい日々を過ごしているそうです。
「崖から飛び降りたら着地したとこがお花畑でした。めちゃめちゃ緊張したわりには天国のような場所が待ってたと。今なんにも後悔してないし、もし会社の上司が、1年間100億出すから戻ってくれ!って…まぁ言いませんけど…言うたとしても断りますもん。1000億でも。金じゃないですよ。今が楽しすぎるから」
世界中を旅しているたかのさんですが、英語は苦手なんだとか。「とりあえず手ぇ動かしとくとか、表情で先に伝えとく、みたいなことで、後でヘンな英単語がついてくる、ぐらいの」「言葉が通じなくて困ったことだらけです。でも、それが後で思い返してみたら面白おかしいエピソードになったりとか」
そして、たかのさんは旅の魅力についてこう話してくれました。
「人生ってほとんど忘れちゃうんですよ。例えば、365日あるけど、恵さんだって小学校も中学校もやらはったのにほとんど忘れてはるでしょ。で、覚えてることって言ったら、修学旅行とか部活の試合とかそのぐらいなんですよ。結局、どっか遠く行ったとか、普段と違うことやったっていうこと以外は記憶のブラックホールに葬られるんですよ。旅だけは一生もんなんです」
「旅する前もああここ行ったらどんなに楽しいやろって思って、旅してる間もうわぁ楽しい!って。終わってからも、友達に、こんなんやってきてん、って言って写真見せて。3回楽しめるんですよ。すぐ元とれます」
たかのさんは10月に2冊の本『純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて』と『人情ヨーロッパ 人生、ゆるして、ゆるされて』(ダイヤモンド社)を発売。これらはヨーロッパ21カ国を回った旅の様子をまとめたもので、『純情ヨーロッパ』は西欧と北欧、『人情ヨーロッパ』は中欧と東欧の旅について書かれています。
例えば、たかのさんはハンガリーで、しかめっ面で無愛想だけど実はとても親切な人の人情に触れたそう。「普通、日本だと親切な人っていったらニコニコしてる、とかっていう公式ができあがってるけど、不必要な作り笑いをしないだけなんですよ」。また、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで世界遺産の橋からのダイビングに挑戦した際には、そのインストラクターの先生から戦時の壮絶な体験について聞いたとか。
「たかのさんの旅行の、こんな場所、こんな所、こんな人たちっていう紹介はもちろんですけど、なぜこの人たちがこういうことになったのか?とか、最終的に人と物凄く深く触れ合ってるじゃないですか」と恵さん。たかのさんは「私が自分のいろんなことをぶっちゃけるんで、向こうも、あ、こいつやったらゆうても大丈夫かな、とか、旅人やからこの人にはちょっと本音言うてみよかな、っていう気持ちになるんやと思います」とおっしゃっていました。
「友達とか家族にはいわれへん話も、通りすがりのなんか話聞いてくれそうな旅人にはちょっと言うて心の重荷を軽くしたいな、みたいな気持ちがどんな人にもあるから。日常やと、家族やと、いらんこと言わんとそれは大人のアレとして…みたいなところがあるのが、本音でぶつかりあえる。2度と会わへんからっていう」
ちなみに『純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて』の方の表紙は、フランスにあるヌーディスト・ビーチで寄り添う裸のおじいちゃんとおばあちゃんの写真ですが、この写真を撮った時のたかのさんも当然「まっぱ」だったとか。
「ここはホンマに聖地なんで。温泉で脱ぎますでしょ、日本でも。温泉に水着で入って気持ちいいですか?脱いだ方がいいですよね。泳ぐのもそうなんですよ。脱いだ方がもちろん気持ちいいんですよ、そら。いやらしくないんです。ヌーディスト・ビーチってもう100年以上続いている欧米の伝統なんで」
本には、そんなヌーディスト・ビーチについてラジオでは話せないようなことも書いてあるそうなので、気になる方は実際に読んで確認してください。
↓こちらが『純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて』と『人情ヨーロッパ 人生、ゆるして、ゆるされて』
来週も引き続き、たかの てるこ さんをお迎えします。お楽しみに!
たかのさんは1971年、大阪生まれ。とにかく元気で明るく、恵さんが「よく大阪の芸人さんが言うじゃないですか。大阪のおばちゃんみたいやな〜とかっていう、まさにその大阪の人」「やっと会えたなっていう感じですよ。その雛形に」と言うような人でした。ご本人も「もう鋳型で作ったみたいな関西のおばちゃん」なんておっしゃっていましたが、一方で「よう怒られます。アンタが代表やと思われんといてや!って」とも。
一人旅は「メンタルを鍛えるのに最高なんで」という、たかのさん。ご自身についてこんなことをおっしゃっていました。「言いたいこと言うわりに後で、あんなこといわんかったらよかった…ってへこんでます」「でも、切り替えがはやくなりました。なんでかって言うと、一人旅をしてると、今日はスイス、明日はスウェーデン…とかやってると落ち込んでられへんというか」
そんな たかのさんが海外一人旅を始めたのは大学在学中だったそう。旅にまつわるエッセイを何冊も発表していて、デビュー作の『ガンジス河でバタフライ』は、2007年に長澤まさみさん主演でドラマ化。18年間、映画会社の東映に勤め、テレビのプロデューサーをやっていたそうですが、ご本人曰く「命綱なしのバンジージャンプを飛ぶするつもり」で退社し、今はとても楽しい日々を過ごしているそうです。
「崖から飛び降りたら着地したとこがお花畑でした。めちゃめちゃ緊張したわりには天国のような場所が待ってたと。今なんにも後悔してないし、もし会社の上司が、1年間100億出すから戻ってくれ!って…まぁ言いませんけど…言うたとしても断りますもん。1000億でも。金じゃないですよ。今が楽しすぎるから」
世界中を旅しているたかのさんですが、英語は苦手なんだとか。「とりあえず手ぇ動かしとくとか、表情で先に伝えとく、みたいなことで、後でヘンな英単語がついてくる、ぐらいの」「言葉が通じなくて困ったことだらけです。でも、それが後で思い返してみたら面白おかしいエピソードになったりとか」
そして、たかのさんは旅の魅力についてこう話してくれました。
「人生ってほとんど忘れちゃうんですよ。例えば、365日あるけど、恵さんだって小学校も中学校もやらはったのにほとんど忘れてはるでしょ。で、覚えてることって言ったら、修学旅行とか部活の試合とかそのぐらいなんですよ。結局、どっか遠く行ったとか、普段と違うことやったっていうこと以外は記憶のブラックホールに葬られるんですよ。旅だけは一生もんなんです」
「旅する前もああここ行ったらどんなに楽しいやろって思って、旅してる間もうわぁ楽しい!って。終わってからも、友達に、こんなんやってきてん、って言って写真見せて。3回楽しめるんですよ。すぐ元とれます」
たかのさんは10月に2冊の本『純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて』と『人情ヨーロッパ 人生、ゆるして、ゆるされて』(ダイヤモンド社)を発売。これらはヨーロッパ21カ国を回った旅の様子をまとめたもので、『純情ヨーロッパ』は西欧と北欧、『人情ヨーロッパ』は中欧と東欧の旅について書かれています。
例えば、たかのさんはハンガリーで、しかめっ面で無愛想だけど実はとても親切な人の人情に触れたそう。「普通、日本だと親切な人っていったらニコニコしてる、とかっていう公式ができあがってるけど、不必要な作り笑いをしないだけなんですよ」。また、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで世界遺産の橋からのダイビングに挑戦した際には、そのインストラクターの先生から戦時の壮絶な体験について聞いたとか。
「たかのさんの旅行の、こんな場所、こんな所、こんな人たちっていう紹介はもちろんですけど、なぜこの人たちがこういうことになったのか?とか、最終的に人と物凄く深く触れ合ってるじゃないですか」と恵さん。たかのさんは「私が自分のいろんなことをぶっちゃけるんで、向こうも、あ、こいつやったらゆうても大丈夫かな、とか、旅人やからこの人にはちょっと本音言うてみよかな、っていう気持ちになるんやと思います」とおっしゃっていました。
「友達とか家族にはいわれへん話も、通りすがりのなんか話聞いてくれそうな旅人にはちょっと言うて心の重荷を軽くしたいな、みたいな気持ちがどんな人にもあるから。日常やと、家族やと、いらんこと言わんとそれは大人のアレとして…みたいなところがあるのが、本音でぶつかりあえる。2度と会わへんからっていう」
ちなみに『純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて』の方の表紙は、フランスにあるヌーディスト・ビーチで寄り添う裸のおじいちゃんとおばあちゃんの写真ですが、この写真を撮った時のたかのさんも当然「まっぱ」だったとか。
「ここはホンマに聖地なんで。温泉で脱ぎますでしょ、日本でも。温泉に水着で入って気持ちいいですか?脱いだ方がいいですよね。泳ぐのもそうなんですよ。脱いだ方がもちろん気持ちいいんですよ、そら。いやらしくないんです。ヌーディスト・ビーチってもう100年以上続いている欧米の伝統なんで」
本には、そんなヌーディスト・ビーチについてラジオでは話せないようなことも書いてあるそうなので、気になる方は実際に読んで確認してください。
↓こちらが『純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて』と『人情ヨーロッパ 人生、ゆるして、ゆるされて』
来週も引き続き、たかの てるこ さんをお迎えします。お楽しみに!