取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

注目度上昇中☆7人制ラグビー

リオオリンピックから初めて行われる競技、
それが7人制ラグビー!
7人で戦い、7分ハーフという短い試合時間のため、
ドラマがうまれやすい競技です!

このほど男女の日本代表選手団が発表されました。
男子では、桑水流裕策主将をはじめ、
去年の15人制ワールドカップ代表の
山田章仁選手ら14人が選ばれましたよ。



山田選手は、選考の最終合宿中に
ふくらはぎを痛めて離脱しましたが、
抜群のトライセンスが評価されての代表選手団入り。
7人制で初めて代表として出たドーハ・アジア大会で
トライを決めてから10年で、
オリンピックへの切符をつかみました。

選手たちが、リオへの意気込みを聞かせてくれました。
桑水流主将と山田選手です!


「【桑水流主将】
 このメンバー14名でオリンピックで戦うことを
 とても楽しみにしています。
 オリンピックでは、このメンバーに選ばれなかった
 選手のぶん、そして日本で応援していただけるファンの方の
 ためにもメダルを取って帰ってきたいと思います。
 皆さん、応援よろしくお願いします。

【山田選手】
 ちょっと今ケガしてしまいましたけど、
 10年間の想いがありますから、その想いを背負って、
 もうシンプルにやっぱりトライをとるということが
 チームを勢いづけるプレーになると思うので、
 トライをとるということにこだわって、
 オリンピックはプレーしていきたいなと思います」


予選リーグの組み合わせも決まりました!
日本男子は、優勝候補のニュージーランドのほか、
イギリスやケニアと強豪がそろうグループに入りました。

男子チームの瀬川ヘッドコーチは
「いいグループに入った。
 ニュージーランドは強いがオーソドックス。
 対策は練りやすい。
 イングランドと引き分け、
 スコットランドには勝ったことがあり、
 ウエールズとは相性が悪くない。
 ケニアには勝ったことがあるし、ムラがあるチーム」と
コメントしていました。

代表メンバーは1チーム12人で、
今後の合宿などをへて、
7月中旬に最終メンバーが決まります。

7人制ラグビーは
リオから始まる競技ということで注目度があがっています。
一緒に応援していきましょう!!


■鈴木晶久
  • 19:15

リオに向けた熾烈なメンバー争いの最終章を迎える
サッカー・U−23チーム!

昨夜行われた国際親善試合・南アフリカ戦は、
国内で行われる最終戦!
そして、オリンピックメンバー発表前のラストとなる試合!
ということで、メンバーへの生き残りをかけた
最後のテストマッチになったんですよね。

リオの代表選手枠はOA枠を含めて全18人。
その中でオーバーエイジの3人&久保・南野の海外組は当確。
つまり、実質的な代表枠は、あと「13」ということになります!

そこで今回注目を集めていたのが長期離脱組・5人の復帰!

FW・中島&鈴木 
DF(右SB)室屋&松原 
サイドハーフ・豊川

いずれも1月の最終予選突破に貢献した功労者たですよね。

「ケガから戻ってきてくれた選手にチャンスを与えるのが
私のやり方」と倉森監督。
リオ五輪での中2日の連戦に耐えられるのか、
この試合で見極める!ということだったようです。
そして今回の試合では、チーム発足以来つけてきた「背番号10」を
矢島選手に明け渡した中島選手ですが、
この試合で「10番に戻す力」を表現してほしい、とも
手倉森監督は話していました。

そんな中での中島選手の完全復活を印象付けた2得点。
10番に戻ってくるのは間違いないでしょう!

今回、代表入りするのか注目してほしいのが・・・
FC東京の橋本拳人選手!22歳。

現在はDF登録なのですが、本職はボランチ!
所属しているFC東京でも、今シーズン、
MF→DF登録へ変更されています。

俊足を生かして、DFなのにどんどん前へ上がり、ゴールも決める。
点取り屋でもあります!!
そして、実はGKも含めてすべてのポジションを
こなしたことがあるというユーティリティ選手!

そんな橋本選手に、ポジションの事や今夜の試合について
聴いてみました!

「なかなか複数ボジションやる選手は少ないと思うし、
そうやって使って貰えることに関して自分は嬉しい気持ちもあるし
その期待に応えたいという気持ちが凄く強いし。
どっち(SB・ボランチ)に出ても
途中で(ポジションを)移動しても
常に良いプレーをしたいというポジティブにプレーできている」

また、試合前、テンションが上がるテンポの速い曲を
聴いている選手が多い中、気持ちを落ち着かせるという意味で、
わりとしっとりしたバラード系の曲を聴くことが多いという橋本選手。
秦基博さんのRainをチアアップソングに挙げてくれました!

普段からチームで一緒にプレーをしている中島選手とは
連携もばっちり!
橋本選手のアシストで中島選手がゴール!なんて瞬間を
リオで期待したいのですが・・・。

はたして過酷な最終サバイバルを勝ち抜くのはどの選手なのか・・・
リオ五輪のメンバー発表はすいに明日です!

■柴田幸子
  • 20:47

フェアリージャパンのメイクと大技に注目!

今回は新体操日本代表「フェアリージャパン」に注目!

新体操は、リボンやフープなどをつかって
音楽に合わせながら演技を行い、
芸術性や美しさを競う採点競技。
個人種目と、一チーム五人で行う団体種目があるのですが、
このうち団体種目で大切になってくるのが「一体感」。

演技中の一糸乱れぬ動作はもちろんのこと、
「外見の統一感」も重要な要素なんです。

そうしたこともあり、フェアリージャパンには、
その年毎に「メイク戦略」が立てられています。
リオ五輪が開催される今年のメイクテーマは
「パッショネイト ビューティー」!
他国に追随を許さない美しさで勝利を掴んでほしい、
という想いがこもっています。

このメイク戦略の一環で、団体戦の5人全員が
15メートル先にいる審判員からみて
「五つ子」にみえるように、
選手たちは「ダブルアイライン」というものを引きます!

これは、アイホールにも
アイラインを入れるというもので
瞳がくっきり見えて、
目の大きさを2倍に見せられるというもの!

このダブルアイラインで、
一人ひとり違う目の大きさを調整することで
5人が「五つ子」に見えるような
シンクロした美しさをアピールします!

その他にも、アイカラーにはゴールドを取り入れて、
金メダル獲得への意気込みを表現。
また口元は、日の丸をイメージした
深紅のリップを取り入れるなど
「日本女性らしい美しさ」を
メイクからも発信します!

そんなフェアリージャパン団体の大技は
リボンの「四本投げ」!
四人が、中心の一人にリボンを投げて一人がキャッチ、
そのあとその一人が四本のリボンを投げ返し、
残りの四人がキャッチするという技。
日本以外の国がやっていない大技で、
これが成功した、去年の世界選手権では種目別リボンで
40年ぶりの銅メダルを獲得しています!

大技「四本投げ」と五つ子メイクで、
フェアリージャパン、
リオで初の表彰台を目指してほしいですね!

■中村
  • 19:56

日本最速の男を決める戦い

陸上の熱い戦いが繰り広げられました!



名古屋で行われた陸上の日本選手権での
男子100メートル決勝。
9秒台が出るかもと注目された日本最速を決める戦いは、
降りしきる雨の中、
向かい風0.3メートルでのレースとなり、
この結果で、リオ出場選手が決まりました!

印象ぶかいのは、
会場全体が
スタート前の静寂からゴール後の興奮へと
ガラッと変わったこと。

男子100メートル決勝。
スタートを待つ選手に全観客の目がいき、
会場アナウンスも、話し声も、
カメラのシャッター音も、フラッシュも止まり、
静寂のあまり雨の降る音だけが聞こえる会場。
スタートの合図があり、その10秒後、
選手がゴールすると、沸きたつスタンド。
静けさから一転の大歓声、すごかったです!!

トップでゴールしたのは、ケンブリッジ飛鳥選手!
タイムは10秒16で初優勝を果たし、
リオ代表に。
そして、わずか0秒01差の2位には
山縣亮太選手が入り、代表入りを引き寄せました。
オリンピック派遣設定記録をすでにクリアしている
桐生祥秀選手は10秒31で3位に終わり、
初めてオリンピックへの切符を手に。

大舞台に臨むことが決まった
ケンブリッジ飛鳥選手と桐生祥秀選手は、
注目の一戦を終えて、こう話しました。

「【ケンブリッジ飛鳥選手】
 いや、素直に嬉しいなと思ってます、はい。
 今回は絶対勝つというふうに自分の中で決めてたんで、
 そのとおり結果を残せてよかったなと思ってます。
 ホントは9秒台で、っていうのが一番の目標
 だったんですけど、いまの状態だと
 まだ戦うには足りないかなっていうふうに思うんで、
 またここから準備していきたいな
 というふうに思ってます。
 初めてのオリンピックなんですけど、
 しっかり楽しんで、一つでも多くのラウンドを
 走れるようにしたいと思ってます。
【桐生選手】
 悔しいですね、はい。
 小さいころからオリンピック目指して
 いろいろやってきたんですけど、
 こんなかたちでちょっと内定するとは思わなかったですね。
 ≪涙をみせる≫
 次、負けないようにしたいです。
 すんません。
 (リオでは)しっかりホントに
 勝ちにいくレースをしたいと思います」

同じオリンピックへ行けるとなった2人でも、
笑顔と悔し涙の両極端な様子が印象的でした。
ケンブリッジ飛鳥選手のときは頼もしさに
期待がふくらみ、
桐生選手のときは
その悔しさにぐっと高まるものがありました
(レース後に涙を見せるのは珍しいことです)。

桐生選手は、レース中、足にけいれんが起きたようで
本人はくわしくは語りませんでしたが、
大事にはいたらなかったようです。

今回の日本トップを決める戦いで得られたものをもって、
リオの大きな舞台で活躍してほしいです!!


■鈴木晶久
  • 19:30

選手をデータで支えます!〜浅田佳津雄さん

今回はリオデジャネイロ・オリンピックで戦う
日本選手やチームを支える人に注目!
気象情報会社「ウェザーニューズ」の
スポーツ気象チームの一人、浅田佳津雄さんです。


 写真左が浅田さん

大会期間中は、
浅田さんをはじめ5人のスタッフがリオに行き、
試合が開かれる場所や時刻の気象情報
(1時間ごとの天気、風の強さ、
 陽がどちらから差すのか、などなど)を
細かく分析して、
6競技、14の日本チームに伝えるそうです。

そもそも南半球のブラジル・リオでは、
オリンピックが開かれる8月は冬。
それでも最高気温が30度を超えることもあれば、
朝晩はそこから15度くらい下がることもあり、
寒暖差が激しいところ。
雨だと気温はさらに下がる、
選手のコンディション管理に注意が必要と、
浅田さんは話します。

リオでは、たとえば7人制ラグビーに
気象情報を提供するそうです。
ラグビーでは、特に天気そのもの、晴れか雨かなど、のほか、
風についての予報がポイントになるとのこと。
雨でも中止にならず、
全ての天候を受け入れておこなうラグビーは、
天気次第で、練習の組み方やゲームプランが変わり、
風の状況によってキックを高く蹴る、低く蹴る、
あるいは蹴る、蹴らないを決めるそう。
その際に役立つ気象データを提供したいとしています。

すでに現地・リオでの下見もすませ、
気象データを分析している浅田さん。
会期中のリオの天気について、こう話しています。

「この8月ですと、風が午前と午後でガラっと南風から
 北風に変わるっていうタイミングが
 ほぼ毎日出てくるので、
 これがどこのタイミング、11時なのか12時なのか。
 タイミングを読むのがまず一つ大きなポイントかなと
 思っているのと、
 あとは夕方にザーっとスコールのような雨が
 降ったりするケースが多いので、そのタイミングと。
 そうすると、気温が一気に5度〜10度くらい下がる
 というのも、もう傾向が出ているので、
 そのあたりをちゃんと見るということを
 特に注力してやっていきたいと思っています。
 天気は変えられませんが、
 天気をあらかじめ知っておくと対策がとれると。
 我々ができることは極力どういう天候になるか、
 ということを
 精度高く選手の皆さんにお伝えすることだと
 思っているので、
 メダルに少しでも近づけるお手伝いをしたいなと
 思っております」

また、浅田さんは、
日本と海外では気象データの蓄積が違い、
その違いが予報の精度に直結する、
とも話していました。

データをしっかり分析し、
戦う日本選手をサポートするスタッフの熱意が、
選手の活躍、メダルにつながります!!


■鈴木晶久

  • 19:30

競泳界のレジェンドに突撃!

きょうは、メダルに期待のかかる競泳界をピックアップ!
競泳界を語る上では欠かせない、
あのレジェンドにお話しを伺ってきました。

それは・・・岩崎恭子さん!!



岩崎恭子さんと言えば・・・皆さんご存知!

バルセロナ・オリンピックの女子200m平泳ぎの金メダリスト!
当時14歳!競泳史上、最年少で金メダルを獲得!
有名なセリフ「今まで生きてきた中で、一番幸せです」は
覚えている方も多いのではないでしょうか。

当時は、金メダル取るという気持ちは全くなかったそう。
ベスト記録と当時の世界記録は「6秒」も差があった!
これは距離にすると8mを超える差になるのです!

それが、五輪の予選で自己ベストを「4秒」も縮めて2位通過!!
自身も周りもビックリしたと(笑)
常識では考えられないけれど・・・それが「伸びしろ」「若さ」だと
岩崎さんは語ります。

そんな岩崎さんに、あのメダルを取った時のレースを
振り返ってもらいつつ、
今の競泳日本代表について聴いてみました!

「バルセロナの時は気持ちよく泳げたのだけど、
最後の10m位はジャンプしていく位の感覚で進んでいく。
その感覚を美化しすぎたのかな。ほんとは苦しかったのかな。
苦しながらもそれが気持ちよかったという。
集中していないってことではなく、冷静な部分はあったんだなと。
声援聞こえたり、不思議と100m折り返しの時に
タイムが目に入った。
あ、私結構早いペースで泳いでいるな、とか冷静に泳いでいた。
14歳で達成感なんて全くない。
やり遂げた感は1mmもなかった。
(今の代表は)若い選手はまだ世界のレベルに
達していないところもあるけど、私の例もあるし、
記録が伸びている時って本当にどんどん伸びていく。
勢いって凄く大事。それが出来るのが若さだし、
20歳超えてくると本当にちょっとずつの積み重ねになってくる。
タイムを上げるのが。
1秒パンっと挙がることって中々なくなってくるので、
今出来る時にどんどん出して記録を伸ばしていってもらいたいなと。
(チアアップソングは)バルセロナの1年前に
槇原のりゆきさんが「どんなときも」をだされて、
曲のテンポや歌詞が前向きになれるとう歌だったのでよく聴いていた。
海外の合宿では先輩たちがもってきたCDラジカセで音をだして。
静かな所で練習するってないかも、音は何かしら流れていた。
好きな曲は癒し。」

当時はとにかくビックリしたけど
「やり遂げた感は1mmもなかった!」そうですね。
競技人生始めたばかりで、五輪のためにこれだけ費やしてきました!
というのがなかったからで。
「わ!私の名前の後に1位って書いてある!」と
ビックリしたというのが本音だったようです。

今の日本代表については・・・
代表に10代が「男子1名・女子5名」も入りましたが、
とにかく若い選手の「伸びしろ」には、
想像を超える可能性がある!と。

特に池江梨花子選手は、ここの所、毎大会ごとに、
自己新記録を塗り替えて行っている感じ。
「勢いに乗ることこそが大事」!!

そして、メダルを狙える萩野公介、瀬戸大也・両選手!
確実にとってくれるだろう、という選手が実際にメダルを取ると
一気にチームの雰囲気も良くなって、メダルって続いていくので
お2人には特に注目だそうです!

何が起こるか分からない競泳チーム!
もちろん、実力的にみたメダル候補もいますが、
グングン記録を伸ばしている若い成長盛りの選手たちの
「伸びしろ」にも期待したい所ですね!

■柴田幸子
  • 16:55

オリンピック選手兼社長の黒木選手に注目!

きょうは、馬場馬術のオリンピック日本代表
異色の経歴を持つ黒木茜選手に注目します!


※前列左が黒木選手。

黒木選手は今回のリオがオリンピック初出場となる37歳。
オリンピック選手となると、
幼少期から馬術をはじめている選手も多い中
20歳の時に、趣味として馬術を始めました。
そこから馬場馬術の優雅さにひかれて、競技にのめりこみ
もっと深く学びたいと門をたたいた乗馬クラブのコーチと結婚。
その後、活動の場をオランダにうつして
オリンピックを目指してきました。

そして、なんと黒木選手は
オリンピック代表選手でもあり、
『会社の経営者』でもあるんです!!

経営するのは、姫路市内にある高齢者介護施設で
黒木選手は2週間は日本、2週間はオランダという形で
行き来しながら会社経営と競技を続けてきました。

日本にいる間は馬に乗る時間はほとんどなく、
労務管理や人事、会計処理など行い、
オランダにいっても、
24時間電話に出られる体制を整えているそうです。

他の選手に比べると練習量も馬と一緒に過ごす時間も
圧倒的に少なくなってしまいますが、
一方で、限られた時間の中だからこそ
切り替えがうまくいき、
仕事にも競技にも全力投球できると
黒木選手は話されていました。

そしてオリンピック出場が決まった際には
会社の従業員や入居者の方から応援のビデオメッセージをもらい
とても嬉しかったと、黒木選手は話していた。

ちなみに、ご主人の相馬小次郎選手も
リオを目指していましたが、
馬の体調不良で今回は出場を断念されています。

経営している介護施設の皆さんの応援、
そして、ご主人の夢を背負って
スーパーウーマンの黒木選手が
リオでどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみですね!
  • 17:55

4連覇をめざして‐レスリング伊調馨選手

今回はリオデジャネイロ・オリンピックで4連覇を狙っている
レスリング女子の伊調馨選手について。



リオでは58キロ級で出場の伊調選手は、
このほど行われたポーランドでの国際大会で、
もちろん優勝!
リオ前の最後の実戦を最高のかたちで終えました。

1月末にロシアでの国際大会の決勝でモンゴル選手に敗れ、
不戦敗を除くと13年ぶりの黒星となったのは
大きなニュースでした。
(このときまでは公式戦189連勝、13年間負けなし)
 
今回の国際大会は、まさに負けたことを糧にして
つかんだ優勝! リオに向けて自信を深めました。
大会後は、
「やるべきことをやったとも思うし、
 課題が浮き彫りになった反省もある。
 リオ五輪までにやり直したい」とコメント。

伊調選手は、ここのところ、
「勝ち負けよりも強くなること、
 うまくなることの方が重要」と話すなど、
より内容面、どう勝つかを重視している感じです。

その伊調選手は、4年前のロンドン大会からの変化と、
リオでの目標をこう話してくれました。

「4年前とは違う体のガタだったりとか、
 ケガも多いですし、こんだけ長くやってきて、
 たくさんの人に支えられてここまできたので、
 その集大成としてもリオでは自分の中で
 一番いいレスリングを見せれたらなと思います。
 4連覇という偉業を達成できるかどうかということで、
 たくさんの人に期待されているので、
 その期待にこたえられるように
 達成したいなと思いますし、
 内容も自分の中ではやっぱりこだわりがあるので、
 しっかりいいレスリングをして
 4連覇したいと思います」
 
優勝を前提に、いかにして優勝するか、
と考えていることが、伝わってきました。

6月13日に、32歳の誕生日を迎えた伊調選手。
元レスリング選手のお姉さん、千春さんからは
おそろいのシルクのパジャマをプレゼントされた、
とも話していました。

伊調選手は、
北海道での代表合宿に合流して
調整を続けます。
「攻めの展開をもっと速くしたい」と話し、
技のバリエーションも増えて進化し続けている
絶対女王・伊調選手の
4連覇、メダル獲得に期待です!


■鈴木晶久

  • 19:30

200キロを意識‐重量挙げ・八木選手

リオデジャネイロオリンピックの開幕まで、
今日であと50日となりました!
リオオリンピックの選手村が、
このほど建設事業主のリオ市から
大会組織員会に引き渡されました。
開幕がだんだん近づいてきてますね!

さて、今回は、重量挙げ女子53キロ級代表の
八木かなえ選手に注目。
2大会連続のオリンピック出場をきめた23歳は、
前回のロンドンの頃からキュートなアスリートとして
注目されている存在です。



神戸生まれの八木選手。
重量挙げを始めたのは高校に入ってから。
大学時代は金沢で過ごして、大学を卒業してからは
神戸の母校で高校生と一緒に練習しています。
ここ数年はケガもあって苦しみましたが、
それでも、5月の日本選手権では
トータル194キロで連覇を達成して、代表入りを決めました。

その八木選手は、
リオに向けての意気込みをこう話していました。

「今までは結構試合で緊張してしまって
 力が出し切れなかったりとか、
 練習で挙がってた重量なのに
 試合で挙がらなかったりとかってことが
 多かったんですけど、
 そういう経験をたくさん積むことで、
 しっかり試合にあわせることができるようになってきました。
 記録も大事ですけど、
 やっぱり一つでもいい順位をとれるようにって思ってると、
 おのずと記録もついてくるんじゃないかなと思ってます」

八木選手は、
前回のロンドンは、
先輩がとってきた出場枠に入って出たけど、
今回は自分の力で選手権優勝をもぎとり、
オリンピックに行く、その違いがあるとも話していて、
リオでは8位入賞を目指して戦います。


ちなみに、これまでの自己記録はトータル199キロ。
「頭の中では200キロというのはある!」とも話しています。

高校時代の2008年から指導している横山コーチと
二人三脚で歩んできて、2度目の大きな舞台に
臨むことになります。

重量挙は、リオでは開幕直後の
8月6日から競技が始まりますよ!


■鈴木晶久
  • 20:30

トップアスリートを支える秘密基地!トレセン!

昨日は、トレーニングセンターの中にある「託児所」が大活躍!
というお話をご紹介しましたが、
今日はトップアスリートには欠かせない
その「ナショナルトレーニングセンター」をご紹介します!



トップレベルの選手たちをサポートし育てていこうということで、
ナショナルレベルのトレーニングの活動拠点として
2008年にオープンした施設。

トレセンには競技別の専用練習場である
「屋内トレーニングセンター」、「陸上トレーニング場」、
「屋内テニスコート」、
そして宿泊施設の「アスリートヴィレッジ」が併設されています。
 
屋内トレーニングセンターは、地上3階、地下1階からなり
柔道や体操、卓球など10競技の専用練習場を設けている他、
プールやウエイトトレーニング室、研修室、
コーチ室などの共有施設も設けられているんですね。

体操の跳馬で使う器具は、普段国内大会で使用しているものと
今回のリオ大会で使われるものが大きく異なるということで
先日、このリオで使われるタイプのものがトレセんにも導入され
選手たちはその器具で練習に臨んでいます。

また同じ敷地内には「国立スポーツ科学センター」も併設。
ここではスポーツ科学・医学・情報などの先端的な研究のもと、
充実した最新施設、器具・材料を活用しながら、
各分野の研究者、医師など専門家集団が連携しあって
選手たちをサポート!
つまり、スポーツを科学的に分析してサポートする施設なんです。

そんなトレセンの施設内は機密事項も多いということで、
普段はなかなか入ることが難しいのですが、
しっかり取材してきましたよ。

まずお話しを伺ったのは・・・
広いトレセン内で清掃を担当しているベテランの方!

とにかく初めは、その広さ・大きさに愕然としたそうですが、
気さくに、そして元気よく挨拶して下さる選手たちに
感動したそう。
そして、清掃に入っても、意外と練習場がキレイで驚いた!と。

つまりそれは、選手たちが練習後、自分たちで使った場所は
ちゃんと自分たちで掃除している!ということ。

「一流のアスリートはやはり違うなぁ!」と感じたそうです。

確かに体操の取材に行っても、練習後、
モップを持った選手たちが一列に並んで
一斉にモップ掛けをしている姿をよく目にしますね。

以前、ある選手にインタビューした際、
自分たちの練習場には常に感謝の気持ちを持っているので、
その思いを込めてキレイに保てるように努力していると
話されていました。

そしてトレーニング施設の隣に位置するのが
「アスリートヴィレッジ」と呼ばれる宿泊棟!

来日したIOC(国際オリンピック委員会)の統括部長が、
民間のホテルではなくこのアスリートヴィレッジに宿泊し、
「5つ星ホテルのようだ!」と感激したことでも有名。

食堂やインターネットルーム、図書学習室など
様々な施設が集まっていて
特に注目なのが、男湯・女湯がそろう「大浴場!」

ちなみに大浴場の隣には売店があるのですが・・・
その売店の方に調査した所、売れ筋商品は・・・
「アイスクリーム」と「雑誌」でした。
ガリガリ君が人気だそうです。
一流アスリートも意外と普通なのですね(笑)

そしてラストは、アスリートヴィレッジにある食堂
「さくらダイニング」。

このさくらダイニングには常に栄養士の方がついていて
相談に乗るなど、キメ細やかな対応がなされています。
食事の出し方にも工夫があって、和洋折衷、
バリエーションに富んだいくつもの種類の小鉢が用意され、
その小鉢ことにカロリーなどが表示。

つまり、自分でカロリー計算をしながら食事をとることが出来るのです!

栄養士の方にお話を伺ったところ・・・
「トレセンにこもり、外の季節感を味わえない選手たちも
多いことから、せめてお料理だけでも
四季を感じられるものにしたい」と話していました。
色んな所に気遣いが施されているのですね。

正に、縁の下の力持ち的な存在のトレセンスタッフ!
様々な角度からサポートしてくれる方たちがいるからこそ、
選手たちも最大限の力を発揮できるんでしょうね!

■柴田幸子
  • 10:50

ママアスリートを支える「託児室」

きょうは「ママアスリート」を支える取組について!

以前このコーナーでもご紹介したように、
リオではママとして子育てしながら競技生活を送る
「ママアスリート」の活躍も期待されています。

そんなママアスリートの一人が
フェンシング女子エペ代表の佐藤希望選手なのですが、
佐藤選手の競技生活と子育ての両立を支えたのが
ナショナルトレーニングセンターに設置された
『託児室』なんです。



日本のトップアスリートが集う、
ナショナルトレーニングセンターには
3年前に、「託児室」が開設されました。

佐藤選手は復帰後からずっとこの託児室を利用。
毎朝、2歳の長男・匠君を託児室に預けてから、
トレーニングに励み、お昼には1時間、ふたりでお昼寝。
その後、午後のトレーニングをして、
夕方、匠君のお迎えをするという生活を送ってきました。

匠くんもこの生活に慣れていて、
「ママは練習。ぼくは先生と遊ぶ」と話しているそうです。

佐藤選手は、
「今後の若い選手たちにとって、
ママでもオリンピックやメダルを
目指すことが出来るという見本になれたらと思うので
リオでは、メダルは獲得してきたいと思っています。」
と語っています。

実際、ママアスリートの数はまだまだ少なく、
ナショナルトレーニングセンターに
託児室があることを知っている選手も多いとは言えません。

佐藤選手がリオで活躍することで、
若手の選手たちにとっても、
「ママアスリート」という選択肢が浸透していくといいですね!

■中村
  • 19:32

大会中に大統領が失職!?

リオオリンピックの開幕まで2カ月を切りましたね。
開幕が近づいてくると、たいてい準備は間に合う?
間に合わない? なんて話になりますが…(笑)
準備とは別に、
いま、ブラジルでは政治の混乱が深まるばかり!

ブラジルのルセフ大統領は、
国家会計を不正に操作したとして休職中。
さらに、ブラジル上院の特別委員会は、このほど、
ルセフ大統領の弾劾手続きの日程を決め、
8月のオリンピックの真っただ中にも、
「大統領失職!」の可能性が出てきたんですね。
オリンピックで世界が注目する時期に
ブラジルでは政治の混乱ぶりがあらわになりそうです…


そして、南米初のビッグイベントに向けて、
現地では準備が大詰めに!
メイン会場のオリンピック公園は
「98%完成!」ということですが、
夜になると、臨時の照明のもとで
建設作業が続いている現場があって、
多くの空調設備がむきだしのままになっているとのこと。

また、6月12日までオリンピック公園の中の
「カリオカアリーナ」で行われていた、
バレーボール女子のワールドグランプリでは
日本チームもプレー。
コートや観客席は完成していましたが、
競技場の外では、いろいろなところで工事が続いています。
真鍋監督は、舗装されていない道路を見ながら、
「皆さん、ここに来たら『オリンピックができるのかな』って
 思うんじゃない?」と話した一方で、
木村沙織選手は、
「想像通り。海外ってそんな感じかなと思って、
 あまりびっくりも してないけど、
 ちょっとは心配」と笑顔を見せていました。
オリンピックを3回も経験していると、余裕です!

会場以外にも、交通網の整備にも不安要素が。
地下鉄の新しい路線の開通に遅れが出ています。
リオ市のなかで、宿泊施設が集中する東部と、
メイン会場のオリンピック公園がある西部をつなぐ
地下鉄の新路線は工事が続いています。
はじめは7月5日開通予定だったのが、
開幕4日前の8月1日に延期。
多くの人が移動に使うと思われますが、
ある作業員は「期限内に引き渡せるかは神のみぞ知る」と
笑って話していたそう…

このほか、治安や「ジカ熱」も心配されます。

開幕が近づく中、テスト大会はすべて終わり、
25以上の競技会場が試されました。
オリンピックスタジアムの陸上トラックなどの会場が
選手に高い評価を受けましたが、
体操の会場では何度も停電が起きて
運営に不安を残しています。

予断を許さない作業は
8月5日の開幕直前まで続きそうですね。


■鈴木晶久

  • 19:30

「感謝ノート」で叶える金メダル!

きょうは、トライアスロン女子・リオオリンピック代表の
上田藍選手をピックアップします!

上田選手は、今回のリオで、
オリンピック3大会連続出場の日本女子のエース。

そんな上田選手が2006年から続けているのが、
夜、眠る前に書くという「感謝ノート」。
「感謝ノート」とは、未来のことを実現した、と想定して
「ありがとうございました。」と感謝の気持ちを書くというもので
イメージトレーニングの一環として行っているそうです。
前回ロンドン大会は39位に終わりましたが
上田選手は、その夜から
「リオオリンピックで金メダルを獲得することができました。
ありがとうございました。」と書き続けています。

上田選手は「感謝ノート」を続ける理由について、
「自分は、感謝ノートを書いて目標を実現してきている、
失敗しても書いたことで、克服してきた経験も目に見えるので、
ノートは欠かせない必需品です。」と
話しています。

ちなみに、これまでノートに書いた7割程度は
達成できているそうですよ。

イメージを描き続けてきたリオでの金メダル獲得、
是非実現してほしいですね!

■中村
  • 17:00

きょうは、日本のお家芸!柔道界から、
中でも日本の伝統階級!女子48キロ級代表の
【近藤亜美(こんどう・あみ)】選手をご紹介!



近藤亜美選手は・・・
「2代目柔ちゃん」とも評される48キロ級の新エース!
19歳で世界チャンピオンになり、一気に頭角を表します。
現在、若干21歳!東京オリンピックでの活躍も期待される
若手のホープなんです。
先日のマスターズ大会でも、全て違う技で勝ち抜き、初優勝!

楽しみな存在ですよね!

私もインタビューさせて頂いたり、大会取材で顔を合わせますが
天真爛漫で常に笑顔をたやさない、という印象の近藤選手。

小さい体からは想像できない「1本柔道」が信念で
相手を投げ飛ばすことに関しての執念が凄い!
相手が空中でキレイに舞って、周りがワーってなる感じが好き!
なんだそうです(笑)。

「思い切りの良さ」と「勢い」は群を抜いていて、
得意技は「払い腰(はらいごし)」!

吉田秀彦さんを生み出したことでも有名な
「大石道場」のご出身。
そこで先輩にいた谷本歩実さん(五輪2大会・金メダリスト)の
オリンピック金メダルも、小さい頃に触らせてもらい、
「重たくて、これ、良いなぁ」と思って、
自分もいつの日か取りたい!と思いを強くされたとか。

ちなみに、当時小学3年生だった近藤選手は、
谷本さんに「オマエには負けねぇ」と
挑戦状をたたきつけていたという、負けん気の強さも(笑)!

そんな近藤選手にお話し伺いました。

『(アピールポイントは・・・)技術がない分、キモチ!
前に出る力で1本を取りに行くというのが魅力で、
どんなに強い人でも1秒は隙があるので、
そこを見逃さないようにやっている。
この人はこれがくる、ってわかっていても、
あれ、かかっちゃった!というビックリな技をこれから。
(名前は・・・)「ビックリ払い腰」
魔法のようにかかってしまう払い腰を・・・
出来るかわからないけど考えて行きたい。
(伝えたいのは・・・)諦めないキモチ。
どんなに強い相手でも必ず勝てるんだという所を見せて行きたい。
金メダルとって親にかけてあげることが小さな夢でもあって、
両親の喜ぶ顔がみたい。
(チアアップソングは・・・)マイペースっていう曲を進められて。
マイペースに行きなよ!っていうメッセージソングなんだけど。
待っているときはずっと大音量で。他の声を聴くと緊張するので、
ずっとそれを聴いて、刷り込ませて、言い聞かせて自分はやっている。』

とにかく「キモチの柔道」が特徴の近藤選手!
見ている方にも伝わってくるモノがあるんです!

ちなみに・・・お父様は学生相撲で腕を鳴らした元力士!
近藤選手も小学生の頃、ちびっこ相撲で優勝していて、
それが「足腰の強化」に繋がったそう。

また高校時代には地元・愛知県内にある至学館大学のレスリング部で
吉田沙保里選手とも一緒に稽古を積んでいたという経験も
お持ちなんですね。

ただ・・・柔道は「階級」のある競技。
年頃の女の子なので、スイーツや焼き肉など食べたい物も沢山あるけど
減量があるため、たまにしか思う存分食べられないそう。
そんな女性ならではの悩みにも気を使いながらの競技生活!

それでも笑顔を絶やさず、時には闘志むき出しで果敢に挑む小さな戦士!
近藤亜美選手にも、是非注目していきましょう!

■柴田幸子
  • 16:53

男子バレーの熱戦に幕

リオを目指した男子バレーの戦いが終わりました。
オリンピック最終予選を戦った日本は、
最終戦で、リオ出場を決めたフランスに
ストレート勝ちして、2勝5敗の7位。
日本は、2大会連続でオリンピック出場を果たすことは
できませんでした…

このフランス戦で、日本は、
主将の清水邦広選手が
第3セットのマッチポイントでスパイクをたたきつけ、
勝負を決めて、会場からは大歓声があがりましたね。
それでも、オリンピックへの切符を手にできなかったチームは
堅い表情をみせる選手ばかり。



今回の最終予選について、
清水選手は、このように振り返りました。

「この大会終わってみて、
 一番はやっぱりオリンピックに行けなかったという
 不甲斐なさ、それがやっぱ一つありますし、
 ホントに自分がもっともっとがんばっていければ
 結果が違ってきたと思うので、
 応援して方々にも裏切ってしまったと思いますし、
 チームのみんなにも
 本当に迷惑をかけてしまった大会だったんじゃないかと
 思います。
 日本チームがこれからどうしていかなきゃ
 いけないかというのは、
 海外チームともっとしっかりと試合をしたり、
 海外でプレーしたりというルートを
 もっと増やしていければ、
 絶対日本チームはもっともっとよくなっていくと思うので、
 そういう機会を増やしていけれるように、
 自分を含めてやっていきたいと思います」

チームを引っぱってきた29歳は、責任を感じながらも、
次のステージに向けて気持ちを切り替えていました。
海外経験もさらに積んで、実力を上げていく
「龍神ニッポン」に期待しましょう!

バレーボール男子チームは、
2020年の東京オリンピックをみすえて、
今月17日に開幕するワールドリーグから
また新たな挑戦を始めます!


■鈴木晶久
  • 19:30

「世界一強い5人」と内村選手!

今回は、「体操ニッポン」の男子代表を
ピックアップ。
オリンピック代表の最終選考会の
全日本種目別選手権が終わって、
リオ男子代表5人が出そろいました!
19歳の白井健三選手が
初めてオリンピック代表に選ばれましたね。
また、田中佑典選手と山室光史選手は、
2大会連続の代表入りとなりました。

これで、すでに代表に決まっていた
内村航平選手と加藤凌平選手の2人とあわせ、
10代の力と経験豊かな選手からなるチームが
完成したわけですねー!



初めてオリンピック代表になった白井選手は、
今回の種目別選手権では、
特に、得意の「床」で見せてくれました!
大ワザを次々と決め、
締めのワザ(後方宙返り4回ひねり)の着地まで
しっかり決めて、
今シーズン自己最高の高得点(16.650点)で
制しました。

その白井選手は、リオに向けての意気込みを
こう話していました。

「それほど力まずに今回臨めて、
床でいい演技をして代表入りをしたいという
自分の目標があったので、
そこはしっかり達成できたんですけど、
跳馬で中途半端な実施をしてしまったので、
ああいうことが今後ないように、
今日、スタートラインに立ったと思って、
一からまた練習し直していきたいなと思います。
床と跳馬で完璧な演技をめざして、
絶対に頼られる選手になるということと、
あとは唯一の学生になるので、
練習・合宿や試技会から声を出して、
チームの元気をずっと保てるように、
ムードメーカーとしてがんばっていきたいなと思ってます」

「ひねり王子」とも呼ばれる白井選手は、
たしかに代表では唯一の10代ですが、
「攻める体操」が持ちあじ。
今回の選手権の跳馬では、
成功すれば世界初となる3回半ひねりの新しいワザに挑み、
ひねり不足で失敗はしたものの、挑戦する姿勢を示しました。
こうしたところからもリオでの活躍に期待ができますね!

ちなみに、エース・内村選手は、
白井選手について、
「世界選手権を3回経験している過程をみているから、
(オリンピック)初出場でも心配はない。
僕だけじゃなく、日本全国民がそう思っているくらいの
演技をしている」とコメント。
日本全国民!? 白井選手を信頼している感じがスゴイ!
また、代表5人ががそろったことには、
「予想してたメンバー。世界一強い5人だと思っている」、
「バランスのとれたチームで、
(代表に)入るべきして入った5人」と話していました。

体操男子代表は、このあと国内合宿に入り、
リオの本番で実際に使う海外メーカーの体操器具で
練習をします。
そして、リオデジャネイロオリンピックでは
2004年のアテネ大会以来となる
団体での金メダルをめざします!

■鈴木晶久
  • 18:00

2大会連続メダル獲得を狙う三宅選手に注目!

今回は、2大会連続のメダル獲得を狙う、
重量挙げ女子の三宅宏実選手に注目します!

三宅選手はリオ五輪で、オリンピック4大会連続の出場。
前回の、ロンドン大会では48キロ級で銀メダルを獲得!
ただ30歳の節目で迎える今大会は、
現状は、オーバーワークによる腰と左すねの怪我で、
思うように練習が出来ない状況になっています。

先月開かれた全日本選手権では、
もともとリオ五輪代表入りが確定していたこともあり
身体への負荷を考慮して
本来の48キロ級ではなく、53?級で出場。
そして重量挙げは、
「スナッチ」と「クリーン&ジャーク」の2種類の競技があって
3回ずつ行えるところ、それぞれ1回に減らしました。

ベストコンディションには程遠い現状を踏まえて、
三宅選手、リオ五輪への決意をこんな風に語っています。

「正直、不安の方が大きいです。
この大会(リオ五輪)を迎えるにあたって、
今までの調整とは違い、万全とは言えない状況です。
ただ沢山の方々にサポートして頂いたので、
やっぱりここは絶対やらなくては、
結果を出さなくてはいけないと思っているので、
皆さんの力を借りて、私なりにそれを吸収して、
6本成功出来るように努めたいなと思います。」



確かに不安な状況ではありますが、
三宅選手のお父さんで、
女子日本代表監督の義行さんは
「銀メダルを獲得した、前回のロンドン大会の際には、
今回よりも1か月早い段階で怪我をして、調整し
大会3週間前にピークがきた。
今回、怪我の時期と調整が
ロンドンに比べて遅れているので
それが功を奏して
大会当日にベストコンディションに持ってこられたら
チャンスはある!」と力強く話していました!

試練を乗り越えて、リオの舞台で
三宅選手がどんな活躍をみせてくれるか、
注目しましょう!

■中村
  • 17:30

日本の「10番」を背負う男は練習の鬼!

ロンドン五輪での快進撃に続け!
今回は男子サッカーを取り上げたいのですが、
男子サッカーと言えば、
基本的には23歳以下の選手で構成されたチーム。
監督の名前から【手倉森(てぐらもり)JAPAN
と呼ばれていますよね。

この手倉森JAPANですが・・・
現在の23歳以下、つまり、主体となる22歳、23歳の選手たちは
各年代のカテゴリーで、ことごとく勝てなかった世代。
「勝てない世代」や「谷間の世代」など、
嬉しくない呼び方をされ、あまり期待もされず・・・

そんなチームが、今年1月に行われたアジア選手権で
劇的な勝利を幾つも収め、見事アジア1位に!
その結果、アジア王者としてオリンピック切符を手にしました。

あの時の感動ったら・・・凄かったですよね!

ドーハの悲劇の借りを返すイラク戦の勝利や
決勝で宿敵・韓国を相手に収めた大逆転勝利など
試合を重ねるごとに強くなっていったチーム。

そんな手倉森JAPANの【10番】を背負うのが
FC東京のMF・中島翔哉選手。21歳!



見た目はさわやか系王子様タイプですが、
「ビッグマウス」と言われることも多々あり、
サッカーに対する一切の妥協も許さない、
自分にも他人にも厳しい男!

アジア選手権でもMVPに選ばれ、
チームの優勝に大きく貢献し、 
21歳ながらチームの大黒柱的な存在です。



そんな中島選手にお話し伺ってみると、、、

「グループステージも決まったし、
暑いと思うけど最終予選のように
勝ちながら成長していければ先が見えてくると思う。

ほとんどの人がメダル取れないと思っていると思うので
そういう気持ちで見てくれたら。
期待されるのは嬉しいことなのでどっちでも良いけど、
自分はあまりそういうのに左右されない。
勝たなきゃいけないとか結果に対しての
緊張とかプレッシャーとかは1回も感じない。

サッカーを始めたときは楽しくて
始めてまずは楽しむことが大切だし、
その上で良いパフォーマンスをして勝たないと意味がない。
だから楽しむことが一番大事だと思っているので。

まだまだ実力がないので殆ど思い描いた通りの
プレーはできないけど、
それに近づいたときは楽しいと感じる。
それは毎回の練習を全力でやらないと
たどり着けないところなのでそれをやっていきたいし、
五輪はサッカーを楽しめたら良いと思う。

バックナンバーの曲。バーズソロウという歌、好き。」

とにかく!とにかく!
サッカー少年がそのまま大人になったような選手!

・サッカー以外の趣味は?→「特にない」
・リオオリンピックで楽しみなことは?→「サッカー」
・リオでやってみたいことは?→「サッカー以外には特に」
・開会式とか楽しみじゃない?→「全然楽しみじゃない」

もう、サッカーしか見えてないんです!!(笑)
サッカー一筋21年!!

誰よりも練習をする「練習の鬼」としても有名で、
Jリーグの試合になかなか出られなかった時期でも、
一切くさることなく、誰よりも練習していた中島選手。
その姿をチームメイトたちは皆見ていたので、
彼が試合に出られた時には、本人よりも周りが喜んだ!
ということもありました。
 
「今のJリーガーたちは練習量が少なすぎる!」とも。
自分がオリンピックなど国際舞台で活躍できるようになったら、
そういう所も変えて行きたい!とも話をしていました。

ビッグマウスは、彼の絶対的な練習量からくる
「自信」の表れ!なんですね。

けが人続出で心配な面も多い手倉森JAPANですが、
是非、中島翔哉選手にも注目していきましょう!

そんな中島選手も怪我で戦線離脱中ですが、
今月にもピッチに戻ってこられそうです!
活躍が楽しみです。

■柴田幸子
  • 10:42

競泳・渡部選手と二人三脚!

今回は、
オリンピック選手を支える多くのスタッフのうち、
競泳の渡部香生子選手の食生活をサポートしている
栄養アドバイザーの石川三知さんをご紹介!



石川さんは、これまでスケートの高橋大輔選手ら
多くのオリンピック選手、
アスリートの食生活をサポートしてきた
スペシャリストです。

渡部選手の場合は、競泳の合宿だけでなく、
渡部選手の家に行って食事を作るなど、
日常生活の食生活も含めてサポートしているそうです。

その石川さんいわく、
渡部選手が好きな食べ物は「和食! 煮物とか」とのこと。
好き嫌いなく、よく噛んで食べてくれる
(噛まずにのみこむ選手もいる中で)、
手がかからない選手、と話しています。

選手と二人三脚で歩む栄養アドバイザーの石川さんは、
渡部選手のサポートの特長と、彼女が大好きな食べ物について
こう話してくれました!

「(渡部選手は)女性というか、女子選手なので、
 簡単に作り方を教えてあげることが特長ですかね。
 どんどん自分でいろんなことができるように
 しているというところが特長だと思います。

 年末年始と3月のグアム合宿のときに、
 渡部選手がことのほか気に入ってくれた、
 私の作ったお漬物があったんです。
 割り干し大根というものを使って、お出汁とか、醤油とか、
 切った昆布とか、ちょっと唐辛子とか、みりんとか。
 ただ漬け込んでいるだけのものなんですけど、
 すごいはまってくれて、
 なので、それはがんばろうかなと思ってます」

渡部選手に教えた、簡単な料理とは、
たとえば、食パンの真ん中をくりぬき、
そこに具材をといた卵を流し、オムレツのようにして、
一枚で食べられるように考えたもの、
などがあるとのこと。

このほか、石川さんが
合宿で3食のメニューを考えるときは、
栄養バランスをみているのはもちろん、
魚料理で骨をとる必要があるものなど、
手間がかかるものは、食事時間がある夜(夕食)で出す、
といった細かな工夫もして、
渡部選手の食生活を支えているそうですよ。

ちなみに、渡部選手は、
食器などの洗い物を率先して洗ってくれる面もある、
とのこと。

リオでの活躍に期待が高まる渡部選手。
そのかげには、石川さんのような存在がいるわけですね!


■鈴木晶久

  • 17:00