取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

長野以来の金メダルなるか!−スピードスケート

「冬のオリンピックがあるときは
 やっぱりお越しになる方が増えますねぇ」

東京都内のあるスケートリンクのスタッフは、
そう教えてくれました。

14年2月、ソチでオリンピックが始まると、
スケート選手の滑りに刺激されて
「自分もちょっと滑りに行ってみようかなぁ」と思う人が
多くなりそうです。

そういえば、自分も、オリンピックシーズンに
スケートリンクで「ロケットスタート」ポーズをとってみたい、
ただそれだけの理由で、近くのスケート場へ
出かけました、アハハ。

さて、今回は、ソチオリンピックでのスケート競技のうち、
メダル獲得に期待が高まる種目の一つ、
スピードスケートをピックアップ!
ソチでは、500メートルから1万メートルまで、
それぞれの距離別でタイムを競うほか、
チームパシュート=団体追い抜き戦が行われます。

このうち、男子500メートルでは、
長野オリンピックの清水宏保選手以来の
金メダル獲得がなるかが注目されています。
その金メダルに近い選手の一人が、加藤条治選手!

加藤選手は、今シーズンを迎えるまでの間、
トレーニングを重ね、
体重を68キロから63キロに減らすことに成功。
そして、先月のアメリカでのワールドカップ第2戦では
この種目で今シーズン初優勝!
今シーズン通算14勝目を挙げて、
ソチへの切符獲得をオリンピック出場を確実にしました!!
また、カザフスタンでのワールドカップ第3戦では、
最高4位の成績。
この大会から加藤選手は、
スケート靴の刀の位置などを大きくずらしたそうです。
ソチに向けて、実戦を通して調整しているんですね。

W杯では、あるトラブルにあってしまった加藤選手。
大会のためカザフスタン入りしたものの、
予定通りに荷物が届かなかったそうなんです。
しかも、なんとW杯第1戦から第3戦まで3戦続けて届かず!
本人は「もう慣れた」とコメントしていてます…
こうした中でも、しっかりゲームに臨み、
好成績を出しているのはさすがです。

その加藤選手が、滑りで最も大事にしているのは
「第1コーナー」とのこと。
本人は、
「第1コーナーでスピードが出ていれば、
 バックストレートも最高速が出るし、
 ミスをしてもある程度のタイムで帰ってこられる」
と語っています。
500メートルの序盤に、勝負のポイントがあるわけですね。
加藤選手の滑りを見るときは、「第1コーナー」に注目です!!

スピードスケート男子では、
加藤選手のほか、長島圭一郎選手が、
これまでの成績で、
オリンピック代表の座を確実にしています。
こうした中、ソチに向けた代表最終選考会は
12月27日より長野で開催。
出場争いから最後まで目が離せません!

■鈴木晶久
  • 23:55