取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

メダルを支える音楽!

開催までおよそ1ヶ月に迫る中、
各競技、続々とソチオリンピックの代表選手が
決まってきていますが、
この年末、熾烈な戦いを制した17名が
「スピードスケート」の日本代表選手に決定しました。



男子は各種目合わせて7名が選ばれたわけなんですが、
その中でも一番の注目は、やはり、
500mに出場する加藤条治選手!

加藤選手といえば、これまで2006年のトリノオリンピック、
2010年のバンクーバーオリンピックに出場し、
今回が3度目となるオリンピック。
トリノオリンピックの3ヶ月前に500mで当時の世界記録を
打ち立てたことから、
一気に金メダルの期待を背負うようになりますが、
トリノではその重圧に押しつぶされて6位に終わります。
4年後のバンクーバーでは「今度こそ!」という思いで
金メダルを狙いますが、
こちらは同じ日本チームの長島圭一郎選手に負けての銅メダル。

スピードスケート界の第一人者・清水宏保さんの後継者として
日本スケート界を引っ張ってきた加藤選手の肩には、
大きな重圧がのしかかっていたいたようなんです。

「緊張に押しつぶされるときもあったし、
生きた心地がしないみたいな緊張ばかりの年もあったし、
結果が全然でないときもあったし。
まぁ振り返るのが下手なので何年前かも思えてないけど・・・
自分がダメだったら日本スケート界がダメ・・・
みたいな時期が結構長く続いて、そのときはかなりきつかった。
結婚してからはすぐに結果も出たし。
支えと言えば・・・奥さんかな。
食事は完璧にやってくれている。基本、朝・昼・晩、家で食べる。」

世界記録保持者としてトリノオリンピックに臨んだときは若干21歳!
この8年で大舞台での経験も積み、
プレッシャーとの付き合い方も上手くなったのではないでしょうか。

バンクーバーオリンピック後に結婚した「奥様」の存在が
「支えになっている」と話していた加藤選手ですが、
実はもう1つ、大きな支えになっているのが「音楽」の力!
加藤選手にその「音楽」について聴いてみました!

「ライムスターの曲はずっと聴いていて、今年のライブとか行って、
一緒に遊んだりもした。ずっと聴き続けている。
今1つ挙げろっていうのは難しい話。パターンによって色々ある。
もうだいぶ古い曲になるのだけど「働くおじさん」。これは勝った後の歌。
勝って勝利の美酒を呑むって歌。その歌が大好き。
勝ってこの歌を聴きたいなといつも思っている。」

実はバンクーバーオリンピック後、TOKYO FMが
加藤選手とライムスターの皆さんの橋渡しをして、対談番組を企画。
その対談番組の収録の際に皆さんは連絡先を交換し、
そこから交友関係が続いているそう!

ちなみに・・・加藤選手とライムスターの宇多丸さんが
とある新潟のバーで腕相撲して、
知らないお客さんに怒られたという逸話があるそうです(笑)

ライムスターの曲は、勿論、沢山ソチに持っていくそうですが、
「勝ったときの曲【働くおじさん】も、
必ず向こうで聴くことになるでしょうね!」
とニンマリしながら話していました。

あの笑顔を見たときに、ソチでの金メダルを確信しましたよ!
やってくれるハズです!

■柴田幸子
  • 21:41