取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

めざせリオ! 熱戦続く男子バレー

今回は、いま2大会ぶりのオリンピック出場をかけた
最終予選の真っただ中の「男子バレー」をピックアップ!



リオ出場を決めた女子バレーと同じ東京体育館を会場に、
今度は男子が奮闘してます。
男子バレーが女子バレーと違うのは、高さとパワー!
ジャンプサーブの時速は120キロ!
スパイクを打つ高さは3メートル50! 
というのは、もちろんありますが…
何といっても、
観衆がイケメンの石川選手らを応援する女子、女性が多く、
歓声がすごいんです!!
「ニッポン!ニッポン!」コールをつくる
声の明るさ、高さがすごいです!
会場は、朝から入場待ちの長い列ができ、超満員。
試合中のファインプレーには「キャー!」と沸き、
一体感がすごすぎます!

この雰囲気で進んでいる男子バレーの最終予選。
5月28日から始まり、
日本は、まず初戦で、ベネズエラに3対1で逆転勝ち!
続く、29日の中国戦は、0対3で敗れ、
ここまで1勝1敗です。
このあとは強豪との試合が続くため、
立て直しが必要な厳しい状況になっています。
 
主将の清水邦広選手は、
2試合で37得点をあげ、気迫でチームを引っ張っています。
その清水選手は、大会のポイントは「サーブ」にある! として
こう話してくれました。

「コーチのほうから、日本チームの自分のサーブをしっかりと、
ブレイクもそうですし、直接的なポイントもとっていくことで
相手にプレッシャーをかけるっていうのを
言われ続けてたので、今回の大会はしっかりと、責めるサーブ、
連続してミスをあまりしたくないときこそ、
しっかりと狙ってっていうのをメリハリをつけて、
もっともっとワールドカップ以上に徹底して
サーブは打っていこうと思っていたので。
相手にプレッシャー、サーブでプレッシャーをかけて、
そこからブレイクポイントをたくさんとれるように、
今大会やっていきたいなと思います」

日本は、中国戦で、
このサーブがコートの外へ出る場面が目立ちました。
サーブの修正をはかり、日本は、31日、
世界ランク2位の強豪・ポーランドと対戦。

この大会で日本は、アジア4チームのうちトップになるか、
全体で3位以内に入れば、リオへの切符を手にできます!


■鈴木晶久
  • 18:00

錦織圭選手のラケットに注目!

今回は現在、全仏オープンを戦っていて、
リオ五輪での活躍も期待される錦織圭選手のラケットに注目します!
錦織選手、幼いころからずっと愛用してきた
ラケットのブランドがあります。
それは、テニスブランドの「ウイルソン」。
これまで錦織選手のラケットの開発を担当してきたのが、
ウイルソンブランドを展開する「アメアスポーツジャパン」の
ラケットスポーツプロダクトチーム・マネージャー、道場滋さんです。



道場さんが、錦織選手と出会ったのは、錦織選手が小学5年生の頃。
ウイルソン契約コーチから「才能のある子がいる!」と紹介を受け、
錦織選手の試合を見に行ったのがきっかけでした。
しかし、その試合で錦織選手、負けてしまいます。
負けた後で錦織選手は大泣きしていたそうなのですが、
お母さんから道場さんの紹介を受けた際に、
ぴたっと泣き止んだそうです。
そして道場さんと挨拶をして別れた後、再び泣き出した錦織選手に、
「なんて切り替えが早く、自分の芯が強い子だろう」と
道場さんは感動したそう。
この出会いがきっかけになり、
ウイルソンと錦織選手は用具提供契約を結びます。
当時、小学生とこの契約を結ぶのは、異例中の異例でした!

その出会いから現在に至るまで一貫して、
錦織選手のラケットを見守ってきた道場さん。
はじめは、ウイルソンの商品を提供する形でしたが、
プロに転向した後からは、彼の要望をラケット制作に落とし込んで、
オリジナルモデルをつくるようになりました。

錦織選手のラケットへのこだわりを
道場さんはこんな風に話しています。

『ラケットに対しては、
センシティブというか、細かいところによく気が付く。
そうでなければ、あのランキングにはいないと思います。
だからこそモノ作りの僕らも、
一本づつ、一ミリ・一グラムの差がないように気を配る。
大変である反面、大きな遣り甲斐です。
そして錦織選手は、
何か新しいことは取り入れる考えを持ってるように感じます。
あそこまでの選手だと「自分はこうだ」と決めて、
新しいテクノロジーが出ても
トライすることさえしない人の方が多いと思うんですけど、
彼は、とにかく一回やってみる。
良ければそれを吸収してしまう、という事があるので、
多分あのポジションにいるんだろうなという気がしますね。』

ちなみにリオで使うラケットは、
昨年1月から使用しているモデルで、
ボールのスピードアップをコンセプトに開発されたもの。
ストリングス(網目)の部分の素材を調整するなどして、
錦織選手も、徐々に馴染んできたと話しているそう!



そんな錦織選手、昨年にはウィルソンと生涯契約を結びました!
生涯契約は、錦織選手が引退まで
ウィルソンのラケットと添い遂げるという意思表示なので
いわば結婚!のようなもの。

道場さんも、錦織選手から生涯契約の話を聞いた時には
「涙ものでした!」と話していました。

リオ五輪での活躍も大いに期待される錦織選手、
試合中は是非ラケットにも注目してみてくださいね。

■中村
  • 17:00

トライアスロン男子代表はこの1人!

今回は、自然の中で行うオリンピック競技、
「トライアスロン」に注目します!
水泳、自転車、ランニングを連続して行うもので、
リオでは日本代表4人が戦います。



トライアスロンというと過酷というイメージもありますが、
自然を相手に工夫をして、
2時間くらいの長い時間をかけて行うことから、
やりきってゴールした時の達成感はかなり大きいようで、
最近は、その達成感が魅力と、
始める社会人が増えているそうです。

このトライアスロンで
4大会連続のオリンピック出場を決めた、
ただ1人の男子代表が、田山寛豪選手です。
リオに向けての決意をこう話してくれました!

「自分の可能性を信じて、
 最後まで目標の8位入賞をめざして
 がんばっていきたいと思います。
 水泳が早くても勝てない、自転車だけでも勝てない、
 ランニングだけでも勝てない。
 この水泳、自転車、ランニングあわせると勝てるっていう、
 私にとってこれは夢の実現、
 夢の競技だと思っていますので、
 トライアスロン日本代表、応援よろしくお願いします」

こう話す田山選手のトライアスロン歴は16年。
トライアスロンは「私の人生」と話しています。
去年はケガに苦しみましたが、
先月のアジア選手権では優勝を果たして、
リオオリンピック代表入りを決めました。

また、田山選手は
トライアスロンの日本代表では最年長の34歳。
「オリンピックは今回が最後の挑戦になる」と
コメント。
今回の代表チームについては、
「引っ張るというよりムードメーカーになって
チームを盛り上げ、最強・最高の日本チームをつくる!」と
意気込みをみせていました。

リオオリンピックでのトライアスロンは、
コパカバーナのビーチからスタート。
1.5キロのスイム、40キロのバイク、10キロのランの
51.5キロで行われます。

普段は
大学のトライアスロン競技部の監督を務めている田山選手、
リオでは、教え子にも活躍を見せたいと、
気合を入れています!


■鈴木晶久

  • 17:30

流れを変える重要選手に注目!

いやぁ、盛り上がりましたよね!女子バレー!
私も現地に取材に行っていて、
かなりヒートアップして観ておりました(笑)



女子バレーボール界と言えば・・・
木村沙織選手や古賀紗理奈選手が新旧エースとして有名ですが
是非注目してほしいのは、「8時半の女」とも呼ばれる
【石井優希(いしい・ゆき)】選手!25歳。

なぜ「8時半の女」かと言うと・・・

オリンピック最終予選は自国開催ということで、
全ての試合が午後7時開始。
途中出場で8時以降に登場し、
そこで活躍することが多かったことから
「8時半の女」と呼ばれるように・・・。

そんな石井選手と、
女子日本代表の真鍋監督にお話し伺いました。

「(石井)なかなか決まらなくて、
コートの中の雰囲気がどんどん暗くなっていったのかな・・・
というのを1,2セット、ベンチから見ていて凄く思ったので
3セット目、出るチャンスを与えて貰って、出るメンバーで
「まずは雰囲気から!」という所を重視して、試合に入った。
(監督)特に石井・鍋谷は途中から。ムードも上がったし、
そういった意味ではその2人を使って良かったと思っている。」

勿論、ご本人は「8時半の女」と言われることについて
「非常に悔しい」とも語っていました。
 
そりゃそうですよね。
調子が良いのにスタメンではなく
途中出場でコートに出るくやしさ・・・。

ただ特にバレーボールにおいては
この「途中出場の選手」が大きな鍵を握ります。
コート上での悪い空気を断ち切って、
流れをガラリと変えられるのが「途中出場の選手たち」!
 
バレーボールでは「流れ」が試合を大きく左右するので、
「途中出場の選手たち」は、プレー以上に
「ムードを作って流れを変える」いう重要な使命があのです!

最終予選でその役割を担っていたのが、ズバリ石井選手!
実際に石井選手が登場して巻き返した試合もありましたよね。
韓国戦とか!

リオオリンピックでは、
スタメンとして活躍する可能性もありますが、
大切な場面で流れを変えることが出来る石井選手に、
是非、注目してみて下さい!

■柴田幸子
  • 17:00

女子バレー、リオ出場決定!

4大会連続のオリンピック出場を決めた女子バレーを
ピックアップ!



東京体育館で行われた、
オリンピック最終予選のイタリア戦で、
日本は2対3で敗れはしましたが、2セットをとりました!
これで、この大会の4位以内が確定。
試合の途中に、リオ出場が決まりました!!!

会場では、「ニッポン!ニッポン!」と大きな声援がとぶ中、
オリンピック出場が決まった瞬間、選手は笑顔に。
そして、お客さんは立ちあがって、
スティックバルーンを激しく叩く、
大きな日の丸を振る、と大盛り上がり!!
また、観客席には「リオ出場おめでとう!」のプレートも
すぐに出て、会場全体が興奮状態に!
 
主将でエースの木村沙織選手は、
気迫に満ちたプレーでチームをぐいぐい引っ張り、
なんと31得点をあげる活躍で、オリンピック出場権をつかみました!
試合後、木村選手は、この試合にかけた強い想いを
こう打ち明けてくれました。

「絶対に今日(オリンピック出場を)決めたいという気持ちも
強かったですし、変な迷いもなく、
もう思いっきりいこうというふうに思ったので、
やっぱり自分たちで、自分たちの力で、
オリンピックの切符っていうのは取らなきゃいけないし、
勝ってはいたけど、あまり内容がよくなく勝ち進んできたので、
まず今日(オリンピック出場を)決めれたことに
良かったと思います」

木村主将は、このイタリア戦で
力強いスパイクをバンバン決め、
相手の高いブロックを打ち抜いていました。
真鍋監督は、「久しぶりに木村のスパイクがすごかった。
背中から『炎』が出ているような感じがした」と絶賛!

前回、4年前のロンドンオリンピック最終予選では、
オリンピック出場が最終日まで分からず、
しかも、他のチームの結果も踏まえてようやく決まる、
という苦しさがあっただけに、
今回の出場決定の嬉しさは格別のようでしたね。

木村選手は、出場決定の嬉しさをかみしめながらも、
「自分たちの弱さや、もろさを
みんなが試合を通して感じていると思うので、
オリンピックでもっと日本らしいバレーをするために、
この大会の反省を
しっかり皆でしなきゃいけないと思います」
と本番に向けて、早くも気持ちを切り替えていましたよ。

最終戦で、日本はオランダに3対2で競り勝って、
アジアで最も上位の3位で大会を終えた。
オリンピック本番の1次リーグでは、日本は、
オリンピック3連覇を狙う地元・ブラジルのほか、
ロシアや韓国などと同じ組。厳しい戦いになりそうです…

女子バレーチームは、
オリンピック2大会連続のメダル獲得へ向け、
ここからさらなる成長を目指します!


■鈴木晶久

  • 17:00

日本生まれの五輪競技“ケイリン”に注目!

きょうは、自転車種目のなかでも、
日本生まれのオリンピック競技“ケイリン”に注目します!
ご紹介したいのは、
今回が初めてのオリンピック出場となる、脇本雄太選手!



脇本選手は、福井県出身。
中学時代までは運動経験はほとんどありませんでしたが、
高校から競技を始めて、すぐに才能を開花。
高校2、3年時には、国体1キロタイムトライアルで連覇しました。

競技の支えとなったのは、母子家庭ながら、
女手一つで5人兄弟を育ててくれた脇本選手のお母さん。
高校時代の国体優勝を喜んだ母から
「日本一になったんだから、今度は世界一になって」と言われ、
オリンピックを目指す原動力となったそうです。

そのお母さんが2011年に癌のため、亡くなります。
母との約束を守るためにも、
脇本選手はリオ五輪でのメダル獲得を目指しています

そんな脇本選手、
今年3月のトラック世界選手権ではケイリン5位入賞!
メダルが狙える位置につけています。
脇本選手は、
リオに向けた意気込みについて、こんな風に語っています。

『僕を育ててくれた母親が
「オリンピックを見てみたい」と言っていたので、
僕も、その気持ちに応えようと必死で頑張ってきました。
今回、初めてのオリンピックの大会に出ることが出来て、
本当に光栄です。
先日行われた世界選手権でも良い成績が取れたので、
もっと自分が改善できるところを改善して、
メダル獲得へ、しっかり頑張っていきたいなと思っています。』

ちなみに、脇本選手の弟の勇希さんも、
脇本選手が通った福井県立科学技術高校で
自転車競技に取り組んでいて、
アジア・ジュニア自転車競技選手権大会の日本代表に選ばれています。

脇本選手には、「弟にリオでの自分の活躍を見せたい。
そして東京五輪には弟と一緒に出たい」という想いもあるそうです。

亡くなったお母さんとの約束、
そして弟との東京五輪出場という夢に向かって、
脇本選手がリオの舞台で
どんな活躍をみせてくれるのか、楽しみですよね!

■中村
  • 18:13

ママさん選手にも注目!

多くのオリンピックプレーヤーがいる中で、
ママをしながらリオでの戦いに臨む選手もいます!

ママさん選手でいうと、
バレーの荒木絵里香選手をはじめ、
フェンシングの佐藤希望選手、
7人制ラグビーの兼松由香選手らは、
ママさん選手として競技生活と子育てを両立している日々。

出産で競技生活を離れたブランクを埋めて、
オリンピック出場権をとる、というのは実に険しい道ですが、
そのぶん、オリンピックに行けることが決まると、喜びは格別!

その一人、リオ出場を決めた、
フェンシング・エペの佐藤希望選手は、
こんなふうに話してくれましたよ。

「もう最初はホントに筋肉も全部落ちて、
 (オリンピックに)行けるなんて
 まったく思ってもないぐらい一般の人の体形に
 戻ってしまっていたので、
 正直初めのスタートはちょっと不安でいっぱいでした。
 (オリンピック出場が)決まったときはすごく嬉しかったです。
 フェンシングの練習しているときは、
 もう子どものことは忘れてフェンシングを集中してやって、
 終わってからは子どもとの時間で、
 すごいリラックスしてのON、OFFのメリハリができたのが、
 すごい子どもができてからよかったなというふうに思います」

2歳の男の子をもつ佐藤選手は、
「子どもがいるから精神的にゆとりが出るようになった」と、
出産がフェンシングにいい影響を与えてくれるようになった、
とも明かしています。
遠征などで移動するときは、子どものムービーを見るそうで、
リオにも「子どもが踊っているムービーなどを持って行きます!」
と話してくれました。

また、7人制ラグビーの兼松由香選手は、
小学校2年生の女の子をもつママさんラガー選手。
チームメートからは「ゆかあさん」と呼ばれ、
他の選手の相談にものる存在です。
子どもが小さいときは、遠征で離ればなれになると、
やっぱり「さびしかった」とそうですが、
いまとなっては「そこは乗り越えた。
そんなことは言ってられないですよね」と笑って当時を振り返って、
ラグビーだけでなく、子育てを通して
自分も成長したと明かしてくれました。
OFFのときは、なるべく子どもと過ごすように心がけていて、
「娘との時間を最優先しています!」とも。


ママさん選手からは、子育てとの両立は大変なところもあるけれど、
競技生活とプライベートにメリハリがつくとか、
子どもの存在がモチベーションになるとか、
競技の結果を子どもが喜んでくれるのが何より嬉しい、
といった声もありましたよ。

リオでは、ママさん選手の活躍にも注目ですね!


■鈴木晶久

  • 20:00

実力を兼ね備えた陸上界のアイドル!土井杏南選手!

きょうは、昨日もお届けした陸上短距離界から
美上アスリートとしても人気の高い
【土井杏南(どい・あんな)】選手をご紹介しました。



土井選手と言えば・・・
現在は大東文化大学に通う20歳。
4年前のロンドン五輪では、高校2年生(16歳)で
4×100mのリレーメンバーとして五輪に初出場!
日本陸上界で「戦後最年少」の五輪出場選手となりました!

現在も破られていない「中学100m」の日本記録保持者で
100mの自己ベストは「11秒43」だそうです。 

その可愛らしいルックスから「陸上界のアイドル」とも!
直接インタビューさせて頂いたのですが、
素直で礼儀正しく、誰からも好かれる素晴らしい女性!
私もお会いして一瞬で大好きになっちゃいました。

そんな土井選手にお話し伺いました。
「中学や高校の記録を残せた時や、1位でゴールした時に
ワーっという声が響き渡って、それは好き。
このためにやってきたという思いもあるので
とても嬉しく思う。
一度経験しているので、リオでは個人種目に出て
しっかり出場して、良い結果を残すというのが目標。
今、ディズニーのツムツムというゲームにはまっていて
時間さえあればツムツムしている。
古いんだけど、ジュディマリのオーバードライブは
お母さんがよく聴いていて。車でよく流してくれていて、
たまたま小学校の陸上クラブに行くときや
帰る時に車で流れていて、好きになった。
テンション上がる!試合の時は聴いている。」

ジュディマリ」が・・・お母さん世代!
わ、わ、若いですよね(笑)

そして今の大学生の流行は「ツムツム」だそうです(笑)

土井選手と二人三脚で頑張る大学陸上部の
佐藤真太郎コーチは、
実はボブスレーの元オリンピック代表選手!
あの「下町ボブスレー」で話題になった
ボブスレー日本代表の一員で
2年前のソチオリンピックに出場されました。

土井選手もその時のコーチの雄姿は見ていたそうで、
「オリンピックの舞台は違うけど、
先生もトップで戦っているので
自分自身も、もっともっと頑張らなければ!」
と思ったそうです。

東京五輪でも期待がかかる若手のホープ!
その夢の舞台ではずっと昔からの目標である
「100mを10秒台」で走りたい!という夢があるそうで、
その夢を実現させるためにもまずはリオで
結果を残してほしいですよね。



陸上のオリンピック代表は
来月行われる日本選手権で決定します。
土井杏南選手にも注目していきましょう!

■柴田幸子
  • 16:55

陸上・男子100メートルの熾烈な戦い!

リオ代表をめぐって
陸上・男子短距離では熾烈な戦いが!!

先日おこなわれた
陸上の「ゴールデングランプリ川崎」では、
男子100メートルの山県亮太選手と
桐生祥秀選手との直接対決が注目されました。



日本人初の9秒台も期待されたこのレースは、
山県選手が力強い走りを見せ、
(向かい風0.4メートルの中)10秒21で
日本人トップの2位に入りました!

山県選手は、ここまでケガや腰痛に苦しむことが多く、
その間に、桐生選手らライバルの活躍に
歯がゆい思いもしたことも。
それでも下半身の筋力トレーニングなどで準備を重ね、
今回のリオにつながる力強い走りに結びつきました。

このレースで優勝した
アメリカのジャスティン・ガトリン選手は10秒02。
このガトリン選手に、
山県選手は中盤まで並走していたんですよね。


そして、今回が国内初戦となった桐生選手は、
10秒27で4位。
2人のタイム差は、実に「0秒06」!!

山県選手は、まさに僅差で、
およそ3年ぶりに桐生選手より先にゴール、
となったわけです。
山県選手の走りですが、
スタート直後はバランスを崩したものの、
中盤からしっかり加速。
一つ隣のレーンの桐生選手をとらえ、ゴールとなりました。
スタートのミスを取り返し、
自信にあふれた「復活の走り」でした。

このレースの記録が場内に出ると、そのハイレベルな戦いに
観客からは「おー」という声が響いていましたね。


直接対決を終えて、山県選手と桐生選手は、こう話していました。

山形選手
「一つこれで自信がついたというか、
 日本選手権に向けて自信もって臨めるところがあるので、
 今までの取り組みというところにしっかり自信をもって、
 次回以降の試合に臨みたいなと思いました。
 次はしっかりオリンピック(参加)標準(記録)、
 狙いたいと思います」

桐生選手
「次、勝ちます。
 山県さんに負けたんで、もう二度と負けないようにします。
 もうホントに敗者がいうことは何もないと思うんで、
 今日はボクは敗者として帰りたいと思います。
 最終的に勝てばいいと思うんで、
 今日のことを前向きにとらえて、
 次の大会で頑張りたいと思います」


今回のレースで存在感を示した山県選手は、
手ごたえがしっかりあった感じで、
話をしているとき、
「エースは譲らない」という気持ちの強さも出ていました。

一方で、桐生選手は、
日本人トップを譲り渡したことへの悔しさを
前面に出していました。
スタートが「出遅れた」と話し、
厳しい表情で「ごちゃごちゃ言っても仕方がない」と繰り返し話して、
すぐに次の戦いへと切り替えようとしている姿には
順位の低さへのいらだちを感じました。


復活の走りの山県選手と、悔しさをバネに勝利をめざす桐生選手、
この戦いからは今後も目が離せません!
(ちなみに、リオオリンピックの参加標準記録は10秒16!)

今月の実業団選手権や、来月の日本選手権と、
リオをめざした陸上・短距離の戦いは続きます!!


■鈴木晶久
  • 19:30

スポーツと音楽の親和性!!

オリンピックの現場や日々のスポーツ現場で
取材をしていて感じること。それは・・・
【スポーツと音楽の親和性】!

このコーナーでも、選手たちが試合前に聴いて
モチベーションをあげているCheer up Songを
ご紹介していますが・・・
やはり選手たちが競技に臨む上で
「音楽」の存在は大きいんですよね。

そんな中、今回注目してほしいのが
「体操」と「テニス」の2競技なんです!

まずは体操!



体操の国内大会では昨年から、
競技中に会場内で常に音楽がかかるように!
しかもかなりの爆音(笑)!

女子の平均台や男子の鉄棒などは
離れ業などもあって緊張感が走る瞬間!
そんな時にも爆音でロックがかかっていたりするのです。
 
体操の場合、サッカー場や野球場に比べて
選手と観客の距離が近く、
静かだと声援1つ1つが直接耳に入ってしまって
逆に乱されてしまったりするのでしょうか。。

ちなみに流れている音楽は選手たちの選曲によるもの!
では一体どんな曲が流れているかというと・・・

先日のNHK杯、女子の競技では、ONE OK ROCK!
古い曲から最新アルバムの曲までひたすらワンオク!
10代の選手が多いだけに、
ティーンに人気のワンオクというのは納得ですよね。

また退場時には、NICO TOUCHES THE WALLS の
「手をたたこう」

男子の競技中もワンオク。
他、Avicii の「Wating for Love」など・・・

国際大会でも競技中に音楽を流しているので、
リオ五輪では是非、競技だけでなく音楽にも注目を!

続いては「テニス」!



テニスは体操とは全く逆で、プレー中は一切
「音を発してはいけない」のが決まり!
観客もそのルールーをわきまえていて、
静まり返った中でプレーするので、
選手の発する声や弾かれるボールの音まで
しっかり聴こえてきますよね!

その分、点が入った瞬間には
惜しみない拍手と声援が送られます。

そんな中、エンド・チェンジ(コートを変える)の
タイミングの休憩時には、こちらも、
それぞれの選手の選曲で音楽がかかるのです。

音楽好きで有名な錦織圭(にしこり・けい)選手の場合・・・
必ずかかるのが、アジアン・カンフー・ジェネレーションの
「ソラニン」!
他、Nujabes!なんと錦織選手自身が選曲した
Nujabesのコンピレーションアルバムも出ています。

そしてこちらでもワンオク。
入場曲には、ワンオクの代表曲「The Beginning」を使用。

ワンオクはフィギュアスケートの羽生結弦選手も
試合直前まで聴いていたと話してくれましたし、
スポーツ界で今大人気なんです!

錦織選手は、果たしてどんなリオ選曲をしてくるのか!?
五輪では、静寂の間にキラリと光る錦織選手の「音楽センス」も
是非チェックしてみて下さいね!

■柴田幸子
  • 10:03

フェンシング勢の活躍に期待!

きょうは、リオ五輪でもメダル獲得が期待される「フェンシング」についてご紹介します!

そもそもフェンシングは、ヨーロッパ中世の騎士道華やかな頃、「身を守る」「名誉を守る」ことを目的として磨かれ、発達してきた剣技です。現在ではオリンピックをはじめとする国際大会で、「フルーレ」「エペ」「サーブル」3種目のカテゴリーで競われています。

日本勢では、男子フルーレの絶対的エース太田雄基選手に金メダル獲得の期待がかかっています!

太田選手はリオで、五輪4度目の出場。2004年のアテネ大会で五輪に初出場し、2008年の北京大会は個人、2012年のロンドン大会は団体で、オリンピック2大会連続銀メダルを獲得。そして昨年の世界選手権ではついに日本人初の優勝を果たした。4度目の五輪は世界王者として臨むことになります。

一方で、今回のリオ五輪で太田選手が熱望していたのが、団体での出場。しかし今年2月に行われたワールドカップで日本の男子フルーレ団体は6位となり、オリンピック出場を逃しました。団体での出場を逃した際、「1か月間くらいは剣も持てなかった」と失意を味わった太田選手。

そんな中、太田選手は先月行われた記者会見で、リオ五輪に向けた意気込みについて、こんな風に語っています。

「団体でいけなかったということは、僕自身にとって非常に残念で、かなしくて、辛いことでした。しかしながら、個人でオリンピックに出られるということもあり、また4度目のオリンピックということもあり、幸せな競技生活だと改めて感じております。今、非常にジュニアの世代が強いです。そのジュニアの世代に東京オリンピックに向けて、いい形で引き継ぐためにも、このリオデジャネイロのオリンピックは非常に大切だと思っています。いいコンディション、最高のコンディションで望めれば、金メダルがこの4大会の中では一番近い位置にいると思っているので、そこだけを目指してがんばっていきたいと思っています。」

これまでフェンシング界を牽引してきた、そして東京五輪招致アンバサダーとして、オリンピックの東京招致にも貢献してきた太田選手ならではの言葉ですよね!

そして、男子だけではありません!
女子選手の中で注目なのは、オリンピック2大会連続出場、ママさん選手としても注目される、エペの佐藤希望選手!
結婚、出産による2年間のブランクを経て、今回リオ五輪代表入り。練習の際には、国立スポーツ科学センターが整備した託児所を利用しています。2015年アジア選手権で個人、団体とも銅メダル。リオでは「ママでも頑張れるところを示したい。メダルを子供へのお土産にしたい」と話しています。

日本フェンシング界初の金メダル獲得、そしてママさん選手の活躍に是非注目してくださいね。

■中村
  • 16:33

代表選手の想いとは―バドミントン

バドミントンのリオオリンピック代表選手9人が、
そろって意気込みを語ってくれました!!



違法カジノ問題に揺れたバドミントン界ですが、
代表選手の一人は
「信頼回復のためには地道にやっていくしかない」と
話していました。
また、桃田賢人選手が無期限の出場停止処分を受けた影響で
代表入りが決まった、33歳のベテラン、佐々木翔選手は、
複雑な心境をこう口にしました。

「自分のことよりも、まずその桃田本人と、
 桃田の家族と、その桃田の周りの人たちのことを考えたときに、
 やっぱり素直には喜べなかったですし、
 そういう気持ちを受け入れて、
 自分がしっかりやらないといけないなと思いました」

実は、佐々木選手は、
リオオリンピック前の引退を考えていたのですが、
思いがけないかたちで代表が決まり、
代表9人の中で唯一、2大会連続のオリンピック出場となります。
その佐々木選手は、
「もう走り出すしかない。
 自分らしいプレーを出し切りたい」とも話し、
引退については
「オリンピックまで走り続けて、そのあと考えたい」として
まずはオリンピックを全力で頑張るだけ、
と固い決意を示していました。


そして、女子シングルスでは、
世界ランキング5位の21歳、奥原希望選手も代表入りしましたね。
ケガで苦しんだ奥原選手は、代表選手がそろった記者会見で
「私は2年間ケガをしていて、
 そのときは、このレースのスタートラインに立てることも
 全然想像していなかったですし、
 こうやってここに立てることが
 ホントに奇跡だなと思えています」と話し、
声を震わせてリオへの強い想いを口に。
ケガで1度はあきらめかけたオリンピック出場が
現実のものとなったことに感極まった様子でした。

そのうえで、奥原選手は、
初めてとなるオリンピックについて、
「初めてなので、雰囲気だったりっていうのが
 他の大会よりも違う何かを感じると思うんですけど、
 でも、何が起きてもぶれずに
 自分らしいプレーをなすということだけに
 集中していきたいなと思っています」とコメント。

全英オープン女王の実績ももつ奥原選手には、
シングルスで男女初めてのメダル獲得が期待されています!
「頂点に立てるようにがんばる」と笑顔で宣言していましたし、
「金メダル(を狙う)」という言葉も聞けました。

また、21歳の奥原選手に、両親への想いを聞くと、
「改まると恥ずかしい」と、はにかんだあと、
「小さい時からずっと支えてもらってる。
 私らしいプレーを、オリンピックで見せられたら」
とも語ってくれました。

ちなみに、奥原選手の好きなアーティストは、西野カナ。
試合前も曲を聞いて、気分を高めているそうで、
落ち着いたら「ライブにも行きたい!」とのことでした。


それから、バドミントンの女子ダブルスでは、
世界ランキング1位の高橋礼華選手と、松友美佐紀選手ペアの
金メダル獲得に期待ですよ!


■鈴木晶久
  • 17:30

大接戦を制して代表に決定!

ゴールデンウィークに行われた体操のNHK杯では、
男子の代表がまた1人決まりました!

この体操NHK杯、男子では、内村航平選手が優勝。
そして、2位と3位は、
その差が、なんとわずか0.1点という大接戦に!!
このデッドヒートを制した2位の加藤凌平選手が、
リオ代表に決まりました!!

最終種目の鉄棒までもつれた2位争い。
加藤選手は、先に鉄棒の演技をした田中佑介選手の得点を
見てから自分の演技へ。
加藤選手が2位になるためには15.5点以上が必要でした。
大きなプレッシャーがかかる中、
難度の高い「カッシーナ」などを決めて、しっかり着地!
その瞬間、会場では「オー!!」という大歓声が。
加藤選手の鉄棒の得点は「15.6点」!!
この得点が出ると、ぐっと拳を握って笑顔を見せました。
競技が終わってからは、この鉄棒の着地について
「いままでで一番しびれる着地だった」と
振り返っていました。

また、優勝した絶対王者の内村選手は、大会8連覇です!
得点は、184.650点と圧勝。
特に、最後の鉄棒では難しい技をしっかり決め、
着地はまったく動かずピタリと止めて、会場から大きな大きな拍手。


加藤選手と内村選手は、戦いを振り返ってこんなふうに話しています。

「(加藤選手)
最後の最後のプレッシャーのかかった場面で
しっかり着地まで止めれたのは、
オリンピックのピリピリした空気というか、
そういうプレッシャーのかかる場面でも
このような演技ができる自信がついたっていうのと、
自分の力で勝ち取った代表の座なので、
しっかり代表に切りかえられて、練習に臨めると思います」

「(内村選手)
内容がすごくよかったなと思っているんですけど、
オリンピックでは
これ以上のことをやらなければいけないですし、
より一層磨きのかかった演技というのが
必要になってくると思うんで、
ホントに細かいところまで気をつけてやっていけるように、
またこれからやっていければいいなと思ってます」



ちなみに、加藤選手のお父さんは、
(加藤選手が)所属するコナミスポーツで監督を務める裕之さん。
間近で奮闘ぶりを見ていて、
「ここでやらなきゃいけないときにやる」と
目を細めて話していましたね。
また、お母さんの由美さんは、
周りから祝福の握手攻めにあっていましたよ。

内村選手は、先月の全日本選手権では、
自分の演技に納得がいかず堅い表情。
でも、この日は穏やかな表情で、
「オリンピックでやっている自分を、
自然にイメージして演技できていた」と話し、
リオをしっかり意識して演技できた様子でした。
今回は、リオの本番と同じ構成で、「ノーミスでできた」。

残る3人の男子代表は、
来月の種目別選手権のあとに決まります。


そして、NHK杯の女子では、寺本明日香選手が優勝して、
リオ出場を確実にしました!
競技終了後、寺本選手は次のようにコメント。
「どの種目も落ち着いて、一つ一つ技を確認した、
いい演技ができました。
オリンピックでもそれくらい落ち着いて演技をすれば、
きっといい結果が望めると思うので、あんまり気負わずに、
いつもの世界戦と
同じようにやっていきたいなという気持ちがあります」



寺本選手は、今回のNHK杯までの間、
モチベーションがさがる日々もあったとのこと。
練習中のミスにイライラしたり、わざと練習に遅れたりも。
でも、そこをしっかり乗り越えての優勝です!

女子の代表5人は、選考会や合宿をへて、
7月に最終的に決まります。


■鈴木晶久
  • 19:30

体操・内村選手も驚く急成長選手!

今回は、リオオリンピックで日本人選手の活躍が期待される「体操」についてご紹介します!
体操といって思い浮かべる選手といえば、やっぱり内村航平選手ですよね?!

内村選手は、体操でただ一人、既にリオオリンピック代表に内定。リオが3度目のオリンピック出場となります。先月の全日本選手権個人総合では、自らの記録を更新する『9連覇』を達成しました。ただその際の表情は晴れやかとはいかず、内村選手は「応援に来てくださった皆さんに申し訳ない。自分に怒りすら感じる」と話していました。というのも内村選手は、この日、床では着地が動き、跳馬では着地で両手をついてしまうなどリオに向けて課題の残る演技となったのです。ただ、「オリンピックまでにミスが出ておけば修正出来る」と力強く語ってくれましたよ!

そんな内村選手が全日本選手権で一番驚いていたのが、白井健三選手の大躍進です。白井選手は「ゆかと跳馬のスペシャリスト」。今回の個人総合選手権決勝では、苦手のあん馬、つり輪も手堅くまとめ、得意のゆかや跳馬でも高得点をマーク。スペシャリストからオールラウンダーへの進化を思わせる演技を見せて、見事総合2位となりました。世界選手権個人総合でメダル獲得の経験がある加藤凌平選手、田中佑典選手を抑えての結果に、内村選手も「開いた口が塞がらなかった」とコメントしています。白井選手は去年、内村選手も通った日本体育大学に進学。大学に入って練習環境が変わったことも躍進の大きなポイントのようで「大学ですごくうまい選手がいたからこそ、こういうトレーニングをしたほうがいいかな、と考える。仲間には感謝している」と話していましたよ!

体操は、5月4日からNHK杯がはじまり、男子は内村航平選手を除く最も成績の良い選手を代表に選び、女子は上位3人が代表に決まります!女子では、全日本個人総合選手権で初優勝を飾った村上茉愛選手らの活躍に注目です!

中村
  • 17:00