取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

選手をデータで支えます!〜浅田佳津雄さん

今回はリオデジャネイロ・オリンピックで戦う
日本選手やチームを支える人に注目!
気象情報会社「ウェザーニューズ」の
スポーツ気象チームの一人、浅田佳津雄さんです。


 写真左が浅田さん

大会期間中は、
浅田さんをはじめ5人のスタッフがリオに行き、
試合が開かれる場所や時刻の気象情報
(1時間ごとの天気、風の強さ、
 陽がどちらから差すのか、などなど)を
細かく分析して、
6競技、14の日本チームに伝えるそうです。

そもそも南半球のブラジル・リオでは、
オリンピックが開かれる8月は冬。
それでも最高気温が30度を超えることもあれば、
朝晩はそこから15度くらい下がることもあり、
寒暖差が激しいところ。
雨だと気温はさらに下がる、
選手のコンディション管理に注意が必要と、
浅田さんは話します。

リオでは、たとえば7人制ラグビーに
気象情報を提供するそうです。
ラグビーでは、特に天気そのもの、晴れか雨かなど、のほか、
風についての予報がポイントになるとのこと。
雨でも中止にならず、
全ての天候を受け入れておこなうラグビーは、
天気次第で、練習の組み方やゲームプランが変わり、
風の状況によってキックを高く蹴る、低く蹴る、
あるいは蹴る、蹴らないを決めるそう。
その際に役立つ気象データを提供したいとしています。

すでに現地・リオでの下見もすませ、
気象データを分析している浅田さん。
会期中のリオの天気について、こう話しています。

「この8月ですと、風が午前と午後でガラっと南風から
 北風に変わるっていうタイミングが
 ほぼ毎日出てくるので、
 これがどこのタイミング、11時なのか12時なのか。
 タイミングを読むのがまず一つ大きなポイントかなと
 思っているのと、
 あとは夕方にザーっとスコールのような雨が
 降ったりするケースが多いので、そのタイミングと。
 そうすると、気温が一気に5度〜10度くらい下がる
 というのも、もう傾向が出ているので、
 そのあたりをちゃんと見るということを
 特に注力してやっていきたいと思っています。
 天気は変えられませんが、
 天気をあらかじめ知っておくと対策がとれると。
 我々ができることは極力どういう天候になるか、
 ということを
 精度高く選手の皆さんにお伝えすることだと
 思っているので、
 メダルに少しでも近づけるお手伝いをしたいなと
 思っております」

また、浅田さんは、
日本と海外では気象データの蓄積が違い、
その違いが予報の精度に直結する、
とも話していました。

データをしっかり分析し、
戦う日本選手をサポートするスタッフの熱意が、
選手の活躍、メダルにつながります!!


■鈴木晶久

  • 19:30