取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

女子スピードスケートの注目選手!

今回は、スピードスケート女子・日本代表の
注目選手を2人ピックアップします!

スピードスケートの女子選手といえば、
5大会連続でオリンピックに出場して
長野オリンピックでは銅メダル獲得した、
岡崎朋美選手の印象が強いという方も多いのではないでしょうか。
その岡崎選手、先月行われたソチオリンピック代表選考会で、
選考基準を満たすことができず、レース後に現役引退を表明しました。

岡崎選手が引退を表明した際に、
後継者となる次のエースとしてバトンを受けたのが、
はじめにご紹介する、小平奈緒選手です!!

小平選手は、昨年10月の全日本距離別選手権では、
500メートル、1000メートルともに国内最高記録を更新したほか、
今シーズンのワールドカップ第3戦では3位に入った、実力者。
先月開かれたオリンピック最終選考会でも、
500メートル、1000メートルともに貫禄の滑りで優勝。
順当にオリンピック代表入りを果たしました。

そんな小平選手は、自身で「世界一の練習」をしてきたと語る、
練習の鬼なんです。
小平選手を指導する結城コーチが「怪我をしないか心配になる」というほど、
負荷の高い筋力トレーニングも喜んでこなすそう。

ソチオリンピック代表決定後には、こんな風に語っています。

「練習の量、考えていること、食事など、
 そこまで徹底的にやっている人がいるのかなっていう位、
 充実した準備が出来ているかなと思います。
 一年一年ではなくて、本当に毎日少しずつ積みあげてきたものが
 今の自分になっていると思います。
 あとはスタートラインにつくまでに
 『やるべきことは全てやった』って思えるような準備を、
 残りの期間やっていきたいなと思います。」

小平選手は、前回バンクーバーの個人500メートルでは、12位。
ただ岡崎選手も初出場のリレハンメルオリンピックでは
14位にとどまっていて、2回目の長野で銅メダルを獲得しています。
憧れの「岡崎さんを超えたい」と決意を語っている小平選手には、
是非ソチで、岡崎選手から受け継いだエースの魂をみせてほしいですね。

さて女子のスピードスケート、もうひとりの注目選手が
最年長39歳の田畑真紀選手です!

田畑選手は、バンクーバーオリンピックの団体パシュートで、
小平選手らとともに銀メダルを獲得しています。
当時35歳でのメダル獲得は、
日本の冬季オリンピックでは最年長記録なんです!

オリンピック5回目の出場となる田畑選手は、
ソチでは個人1500メートルと、
団体パシュートでの代表入りが決まっていますが、
やはり期待されるのは団体パシュートでのメダル獲得です。

今シーズンの日本チームは、
ワールドカップ開幕戦で2位に入るなどメダル射程圏内!
そんな中、最年長の田畑選手には、
精神的支柱としての役割に期待がかかります。
田畑選手は、ソチオリンピックに向けてこんな風に話しています。

「私は今回のメンバーでいうと経験者一人だけで、
 他のメンバーと年齢も離れています。
 そんな中、自分がベストコンディションであることが
 一番大事だと思っています。
 体調コントロール、それと滑りが「今一番調子いいよ」っていうのを見せて、
 他のメンバーに安心してもらえるんじゃないかなというのが、
 すごくありますね。」

パシュートでは3回目のオリンピックとなる田畑選手。
その経験値で若い日本チームをひっぱり、
冬期オリンピックの最年長メダル獲得記録を更新して欲しいです。

ソチ開幕が迫ってきましたが、
メダルに近いところにいるスピードスケート女子選手にも、
是非注目してみてくださいね。

■中村亜裕美
  • 17:37

メダルを支える音楽!

開催までおよそ1ヶ月に迫る中、
各競技、続々とソチオリンピックの代表選手が
決まってきていますが、
この年末、熾烈な戦いを制した17名が
「スピードスケート」の日本代表選手に決定しました。



男子は各種目合わせて7名が選ばれたわけなんですが、
その中でも一番の注目は、やはり、
500mに出場する加藤条治選手!

加藤選手といえば、これまで2006年のトリノオリンピック、
2010年のバンクーバーオリンピックに出場し、
今回が3度目となるオリンピック。
トリノオリンピックの3ヶ月前に500mで当時の世界記録を
打ち立てたことから、
一気に金メダルの期待を背負うようになりますが、
トリノではその重圧に押しつぶされて6位に終わります。
4年後のバンクーバーでは「今度こそ!」という思いで
金メダルを狙いますが、
こちらは同じ日本チームの長島圭一郎選手に負けての銅メダル。

スピードスケート界の第一人者・清水宏保さんの後継者として
日本スケート界を引っ張ってきた加藤選手の肩には、
大きな重圧がのしかかっていたいたようなんです。

「緊張に押しつぶされるときもあったし、
生きた心地がしないみたいな緊張ばかりの年もあったし、
結果が全然でないときもあったし。
まぁ振り返るのが下手なので何年前かも思えてないけど・・・
自分がダメだったら日本スケート界がダメ・・・
みたいな時期が結構長く続いて、そのときはかなりきつかった。
結婚してからはすぐに結果も出たし。
支えと言えば・・・奥さんかな。
食事は完璧にやってくれている。基本、朝・昼・晩、家で食べる。」

世界記録保持者としてトリノオリンピックに臨んだときは若干21歳!
この8年で大舞台での経験も積み、
プレッシャーとの付き合い方も上手くなったのではないでしょうか。

バンクーバーオリンピック後に結婚した「奥様」の存在が
「支えになっている」と話していた加藤選手ですが、
実はもう1つ、大きな支えになっているのが「音楽」の力!
加藤選手にその「音楽」について聴いてみました!

「ライムスターの曲はずっと聴いていて、今年のライブとか行って、
一緒に遊んだりもした。ずっと聴き続けている。
今1つ挙げろっていうのは難しい話。パターンによって色々ある。
もうだいぶ古い曲になるのだけど「働くおじさん」。これは勝った後の歌。
勝って勝利の美酒を呑むって歌。その歌が大好き。
勝ってこの歌を聴きたいなといつも思っている。」

実はバンクーバーオリンピック後、TOKYO FMが
加藤選手とライムスターの皆さんの橋渡しをして、対談番組を企画。
その対談番組の収録の際に皆さんは連絡先を交換し、
そこから交友関係が続いているそう!

ちなみに・・・加藤選手とライムスターの宇多丸さんが
とある新潟のバーで腕相撲して、
知らないお客さんに怒られたという逸話があるそうです(笑)

ライムスターの曲は、勿論、沢山ソチに持っていくそうですが、
「勝ったときの曲【働くおじさん】も、
必ず向こうで聴くことになるでしょうね!」
とニンマリしながら話していました。

あの笑顔を見たときに、ソチでの金メダルを確信しましたよ!
やってくれるハズです!

■柴田幸子
  • 21:41

ソチオリンピック代表選手の年女☆

今回は、2014年に年女となる女子代表選手を
2人ご紹介したいと思います!

1人目は、カーリング女子代表の小笠原歩、
旧姓・小野寺歩選手
です。
1978年生まれの小笠原選手は今年36歳。
カーリング歴24年のベテランで、
オリンピックは3度目の出場です。

小笠原選手といえば、2006年トリノオリンピックに
「チーム青森」のキャプテンとして出場し、
見事7位入賞を果たした時の活躍が
印象に残っているという方も多いのでは?
トリノオリンピックの後は、
日本にカーリング旋風が巻き起こりましたよね!
「カー娘」という言葉もうまれました。
その「カー娘」の中心的存在だった小笠原選手も、
トリノオリンピックのあとチームを離れて、一度現役を引退。

それから4年。
結婚して一児の母となった小笠原選手は、
現役復帰してママとして再びメダルを目指すことを決めました。
現在は「北海道銀行フォルティウス」のリーダーとしてチームを牽引!
先月行われた世界最終予選で
見事、オリンピックへの切符を勝ち取りました!

「カー娘」から「カーママ」となった小笠原選手、
自身3度目となるオリンピックの舞台で、
母としての強さを見せてくれることに期待しましょう!

そして2人目は、フィギュアスケートの浅田真央選手
浅田選手は1990生まれの年女なんです。

2005年のグランプリファイナル、
15歳で優勝を果たすという衝撃的なデビュー以来、
注目を集め続けてきた浅田選手も今年で24歳。
2010年のバンクーバーオリンピックでは、
女子シングル史上初めて
1つの大会中に3度のトリプルアクセルを成功させて、
銀メダリストとなりました。

トリプルアクセルといえば、
浅田選手の代名詞となるジャンプです。
ただ、先日行われた全日本選手権をはじめ
今シーズンの試合では一度も成功させていない、
リスクを秘めた大技でもあるんです。
今シーズンのフリープログラムには、
2度組み込まれているトリプルアクセルを1度に減らして
全体の完成度を高めるという選択肢も検討されているんですが、
それでも浅田選手はあくまでもトリプルアクセルへの挑戦にこだわります。

選手生活最後となるソチオリンピックで、
大技を決めた浅田選手の笑顔が見たいですね。

余談ですが、皆さん。
「世界一美しい馬」と言われている馬がいることをご存知ですか?

その馬は、トルクメニスタン原産の「アハルテケ」という馬で、
なんと「金色」の毛並みをしているんです!!

馬年の小笠原選手、浅田選手には、
ソチで最高のパフォーマンスをみせて
世界一美しい色のメダルを持って帰ってきてほしいです!!

■中村亜裕美
  • 10:28

ソチ代表にも年男!

オリンピック開幕まであと1カ月と少しとなったソチでは、
日本代表選手たちのサポートをする場所が確保されています。
日本選手団のために、
黒海沿岸のスケート会場付近ではホテルの一部を、
そして山間部のスキー会場ではホテルを丸ごと借り切ります。

「マルチサポートハウス」と呼ばれる、その場所では、
日本食を提供するほか、
スケートの刃を磨く器具や、
スキーにワックスをかけるための部屋を設けるそうです。
4年に1度の大きな舞台で選手たちが競技に集中できるよう、
開幕に向けて、環境づくりも着々と進んでいますね。


さて、今年、2014年は午年。
年男・年女は、全国でだいたい1000万人ほど。
ソチの日本代表や代表候補にも、年男・年女が2人ずついます。

ここでは年男をピックアップしてみましょう。
まずは、フィギュアスケートの町田樹選手。
ことしで24歳の年男!
ソチでオリンピック初出場となる町田選手は、
これまでを
「楽な道のりじゃなかったが、地道に歩んできた結果」としています。
広島にいた小学生のときは、
スケートリンクを1年間通して使うことができなかったため、
福岡へ移動を重ねたこともありました。
また、高校時代は、
憧れの高橋大輔選手と同じ高校に通うため、
広島から岡山まで新幹線通学で競技を続けたそうです。
努力を重ねてきた年男は、
ソチで「金メダルを狙わなきゃ」と話していますよ。


そして、スノーボード・ハーフパイプの青野令選手も、
今年24歳の年男!

今は日本体育大学のスキー部で、寮に入って、
10人部屋で生活しているそうです。
みんな頑張っているので、
自分も負けられない、と刺激を受けているそう。
1月3日からはアメリカ遠征に出かけ、
ソチに向けて調整を続けます。
オリンピックについては、
「通過点でしかない。
 でも、まずはオリンピックで結果を残して、
 自分の活躍している姿を魅せたい。
 そのあとは、自分のスノーボードを突き詰めていきたい」と
話しています。
スノーボードのソチ代表の正式発表は、1月14日です。


年男のソチでの活躍にも期待しましょう!!!


■鈴木晶久
  • 17:30

氷上のF1!ボブスレーに注目!

8年間、トリノ五輪の取材をしていた時に、
どうしてもカメラのフレームに収められなかった競技が
あります。

それは・・・時速およそ150キロで滑走し、
そのスピード感から「氷上のF1」とも呼ばれる
ボブスレーの滑走姿。
いやぁ・・・速かった!!(笑)



ボブスレー競技は、男子は2人乗りと4人乗り、
女子は2人乗りのみで競います。
選手たちは呼吸を合わせながらソリを押して走り、
加速をつけながら素早く乗り込んで
そのゴールタイムを競うという競技です。

「パイロット」と呼ばれる操縦士と、
ソリを押す、車で言えばエンジン的な役割の
「ブレーカー」と呼ばれる2つの役割の選手たちがいるのですが
キーマンとなるとのは、やはり「パイロット」の選手。

現在、日本代表に唯一内定しているのが
「パイロット」の鈴木寛選手、40歳!(写真左)





これまでに4度のオリンピックに出場し、
常に日本のボブスレー界をリードし続けてきた立役者です。
実はバンクーバー後に一度引退をしているのですが、
日本のボブスレー競技は札幌大会からオリンピックに
出場し続けているため、
ここでその記録をとぎらせる訳にはいかない!と、昨年復帰。
世代交代に苦戦している中で、
後継者を育てながらソチを目指しています。

その鈴木選手に、ボブスレーの見所を聴いてみると・・・
「スタート局面が一番の魅力。
迫力もあるし選手もかなりエキサイティングな感じには見える。
スピードが出るスポーツなので、そのスピード感も見て欲しい!」
とのことでした。
先日の全日本選手権に取材に行き、
スタート時点で正にその迫力を体感してきたばかりですが、
目の前を通り抜けていくとのスピードと選手たちの気迫に
圧倒されました!

ボブスレーの場合、目線が低いので、
鈴木選手の体感速度でいうと200キロ以上にもなるそうですよ!
鈴木選手は車のレースが好きだった訳でもなく
大学までは野球一筋。
ジェットコースターも苦手なんだそうです(笑)

現在、代表に内定している鈴木選手の他に、
ソチを目指す日本代表候補に残っているのは、
ブレーカー候補の宮崎選手、小林選手、佐藤選手、
黒岩選手の4名。
ボブスレー界はなかなか後継者が育っていないために、
色々な競技の世界から広くボブスレー選手を発掘しようと、
今シーズンはトライアウトが実施されました。
そこで、陸上の短距離や円盤投げ、またアメフトなどの他競技から
この世界に入ってきた選手が多くいるんです。

「ソリをいかに速く押せるか」が仕事のボブスレーのブレーカーは、
足の速さと瞬発力が必要になりますが、
実は、半年でオリンピック選手になれるかもしれない!という
唯一の競技でもあるんですね。

ブレーカー候補の主力である宮崎久選手は(写真右)、
今シーズンの6月に陸上の短距離から転向してきたばかりの選手!





なんと2003年のパリ世界陸上の日本代表選手で
7位入賞も果たしている実力者なんです。

そんな宮崎選手に、「ボブスレー」の難しさについて、
またチームのリーダー・鈴木選手について聴いてみました。

「いやぁ、難しい!陸上の足を生かせるのは加速すれば生かせるが
ゼロからのスタートなので。勢いをつけるのが難しい。
陸上は腕が使える!腕がものすごく大きかったというのを
今、実感している・・・。
鈴木選手はやさしい顔をしてはいるが怖い存在。
凄くやさしいけどボブスレーに関しては、自分自身では言わないけど
「命を預かっている」という気持ちはヒシヒシと感じる。
だからお前らが(スピードを)出さなければしょうがないんだよ!
というのも言われるので。
鈴木選手が味わったことないような操作をさせてあげたい、
してほしいとうのはある。」

陸上界の実力者ですが、「腕」を使えないことが凄く大きい!
やはりボブスレーにはボブスレーの難しさがあって
足が速いだけではダメなんですね。
また、普段は温和なイメージの鈴木選手ですが、
その裏では大きなプレッシャー・責任を背負った中で戦っている!
だからこそブレーカーの選手たちもその思いに答えなければならない!
その結束力がチームの一体感を強めているのですね。

ボブスレー日本代表はソチオリンピックの出場権獲得のために
国際大会でのポイントをためている所。
今月19日までのポイントの集計で、オリンピック出場が決まります。
是非、「氷上のF1」に注目してみて下さい!

■柴田幸子
  • 17:06
«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 17 | 18 | 19 |...| 22 | 23 | 24 || Next»