取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

真央ちゃんの衣装の秘密☆

先週末、代々木第一体育館で
熱い戦いが行われていました。
フィギュアスケートのグランプリシリーズ
第4戦、NHK杯です。

このグランプリシリーズというのは、
およそ2ヶ月に渡り、アメリカ、カナダ、中国、
日本、フランス、ロシアで開催される6大会と、
その6大会の上位の選手が出場するファイナルを
含めたシリーズ戦のこと。

全6戦のうち1人の選手が出られるのは2戦まで。
そこで得た順位からポイントが与えられ、
合計ポイントの上位6選手が
グランプリファイナルに出場することが出来ます。

そして、ソチオリンピックの代表選考基準の1つに
「グランプリファイナルの日本人表彰台・最上位者」
というのがあるように、
このファイナルで誰よりも良い成績で表彰台に立つことが
ソチへの道に繋がる!
という大事なシリーズ戦でもあります。

その重要なシリーズの第4戦、NHK杯は、
男子が高橋大輔選手、女子が浅田真央選手と、
男女ともに日本のエースが優勝する結果となりました。

女子はショートプログラムで1位を取った浅田真央選手が
フリーでも1位。
合計得点は、バンクーバーオリンピックでマークした
自己ベストを更新する
今シーズン世界最高得点をたたき出しました!
また、グランプリシリーズ初戦・アメリカ大会に続く2連勝で、
ファイナル進出を一番乗りで決めたほか、
グランプリシリーズ通算勝利数も13勝に伸ばし、
ミシェル・クワンに並ぶ「歴代2位」となるなど、
記録尽くめの結果となりました!

真央ちゃんの代名詞になった「トリプルアクセル」が
両足着氷になってしまったり、
連続3回転の予定が2本目が2回転になってしまったりと
ジャンプに乱れはあったものの、
スピンや最後のステップなどは圧巻で、
高得点に繋がる滑りを見せました。
浅田選手は試合を振り返ってこんな風に語っています。

「満足はしていないが、前回のGPシリーズ・アメリカよりも
階段を上っていると思っている。
今シーズン最初の試合の時には不安の方が大きかったけど
試合をこなすごとに段々と落ち着いてきて、
自分の気持ちもコントロールしながら
NHK杯では落ち着いて滑ることが出来た。
GPファイナルでは、またNHK杯よりも
1段でも2段でも階段を登れるような試合にしたい。
今シーズンは特に自分の目指しているレベルに
たどり着けるように頑張っているので、
今はオリンピックとか順位とかではなく
自分の最高のレベルを目指して、
ファイナルもその次の試合も臨みたい。」

「気持ちをコントロール」という話もありましたが、
実は真央ちゃん、客席からの声も全て聴こえているそう。
競技のスタート時には声を出すのが禁止されている
スポーツもあるほど、
アスリートが集中している時は
なるべく外からの音を遮断したいものだけど、
そういうものすら受け入れられるのは、
彼女の「気持ちの余裕」なんでしょうね。

トリプルアクセルに関しては、
練習では簡単に飛べるようになってきていることを
実感しているそうです。
そしてグランプリファイナルか全日本選手権では、
フリーの演技にトリプルアクセルを「2回」入れていきたい!」
と語っています(現在のプログラムでは1回)。
しかも「入れられる手ごたえは80%」!

そんな真央ちゃん、実はある「願掛け」をしているんです。

ポイントは「衣装の色」!
実はフィギュアスケート界には、
まことしやかに囁かれている、ある逸話があるのです。
それは・・・
【青い衣装を身にまとった者が、オリンピックを制す!】
真央ちゃん自身が、こう話しています。

「今シーズンは自分で指定した訳ではないのだが
(振り付け師の)タチアナがデザインを決めていて、
衣装も色も決めていたので、
初めにブルーが来たときには「あ、良かったな」と思ったし
それも自分の1つのプラス思考の部分として、
今シーズンブルーを着ているので、
自分の気持ちとしても上向きにいくと思っている。」

なぜこういった話が出ているかというと・・・
実は、代々のオリンピック金メダリストが、
実際に青い衣装を着ていたという事実があるためなんです。
過去3大会を振り返ってみても・・・
バンクーバーのキム・ヨナ選手、トリノの荒川静香選手、
ソルトレイクのサラ・ヒューズ選手・・・
皆、「青」を身にまとっています!

一方、ライバルとして名前が挙がっていて、
惜しくも金メダルを逃した選手は・・・
皆、「赤」を身にまとっています!

今シーズンの浅田選手は「青」で勝負!

今回のNHK杯は、初戦のスケートアメリカで使用した物とは
別の衣装で臨みました。
同じ「青」を基調としたものではありますが、
アメリカ大会で着用していたものは
「少し重くて動きにくかった」ということで、
機動性がアップしたものに変更。

前回のオリンピックシーズンは、
大会ごとに衣装を変えていたので、
次のグランプリファイナルも、
また衣装が変わるかもしれませんね!
この先、「青」以外のものを身につけることはあるのか!?
そして「青」を身にまとった真央ちゃんは、
オリンピックで金メダルを手にすることが出来るのか!?
演技だけではなく、その辺りも注目です!
グランプリファイナルは
12月5日から4日間に渡って開催されます。

■柴田幸子

  • 20:52

幅広い世代の活躍に期待!スキージャンプに注目☆

今回注目したのは、17歳の金メダル候補・高梨沙羅選手から、
7回目のオリンピック出場を狙う、41歳の葛西紀明選手まで
幅広い世代の活躍が期待される「スキージャンプ」です!

ジャンプ競技は、ジャンプ台と呼ばれる急傾斜面を滑り降りてジャンプし、
いかに「美しく、遠くまで飛べるか」を競う競技。

具体的には、
1) 飛距離をポイントとした「飛距離点」と
2) 美しさをポイントとして数値化した「飛型点」の2つを合わせて
1回のジャンプの獲得ポイントが決まります。

選手は2回ジャンプを飛ぶことができて、
1回目のジャンプと2回目のジャンプの合計点で勝敗を競います。

このうち飛距離点は、
オリンピックシーズンによく耳にする「K点」を基準にして、
K点との距離に応じて1メートルごとに加点・減点されるんです。

K点というのは、以前は
「限界点、そこまで飛んだらすごい!」といった「極限値」のことでしたが、
今は飛距離の「基準点」をさすようになってるんですよ!

そして現在「選手が安全に飛ぶことのできる限界点」は
「ヒルサイズ」と呼ばれていて、
「K点」よりさらに遠くに設定されているんです。

このヒルサイズによってジャンプ台の種類が分かれていて、
オリンピックに使用されるジャンプ台の
「ノーマルヒル」はヒルサイズが85メートル〜109メートルのジャンプ台、
「ラージヒル」は110メートル以上のジャンプ台のことを指します。

ちなみに、皆さん。
ラージヒルのジャンプ台の高さは何メートルか、分かりますか?

正解は、最大で高さ約140メートル!
これは、東京タワーの大展望台1階とほぼ同じ高さなんです!!
また飛行時の最大速度は、
時速100キロから120キロにもなるそうですから、
臆病な私は想像しただけで怖くなってしまいます・・・笑

さて、今回のソチオリンピックから
女子のジャンプ競技が正式種目となりますが、
最もメダルに近い存在として注目を集めているのが
17歳の高梨沙羅選手!!

彼女は昨シーズンのワールドカップで、
男女を通じて史上最年少で個人総合優勝を果たしました。
2月に行われた世界選手権では、混合団体で金メダル、
個人戦で銀メダルを獲得しています。
圧倒的な飛距離で、ソチオリンピックでも金メダルを狙います!!

そして男子のエースは、
27歳で3回目のオリンピック出場を狙う、伊東大貴選手です。

伊東選手は、昨年のワールドカップで4勝をマーク。
今シーズンの仕上がりにも自信をみせていて、
「日の丸飛行隊」の復活に向け、日本男子を引っ張る存在です!!

その伊東選手、先日開かれたスキー競技のTAKE OFF会見で
次のように、ソチオリンピックへの意気込みを語ってくれました。

(※後列左が伊東選手。)

『過去2回出たオリンピックは思った結果を出せませんでしたが
 今回代表に選ばれることがあれば冷静に過ごせると思いますし、
 また置かれた立場も違うと思うので
 自分がそのとき出せる最高のパフォーマンスを
 出し切れるのではないかとは思います。
 幅広い年齢層の強いチームが出来上がっていると思うので、
 ソチオリンピックでは、しっかり皆で力をあわせて
 一番まぶしい色のメダルを目指して頑張りたいと思います。』

ソチ・オリンピックを前に、
今シーズンのワールドカップが今月中旬から開幕します!
ソチオリンピックでのメダル獲得に向け、
まずはワールドカップで、日本選手が活躍することに期待したいですね!

■中村亜裕美
  • 20:24

美人すぎるアスリート☆藤森由香選手率いる「スノーボードクロス」に注目!

今日ご紹介したのは・・・
スキー競技の中でも比較的新しい競技
「スノーボードクロス」です!

この「スノーボードクロス」、
オリンピック種目としては、前々回大会、
2006年のトリノオリンピックから正式種目になったばかり。
スノーボードに乗って行う「障害物レース」的な競技です。
(ちなみに、走る板をスノーボードからスキーに変えた
「スキークロス」も、前回・バンクーバーオリンピックから、
正式種目として採用されています。)

具体的には・・・
キッカーやウェーブ、バンクなどの複数の障害物のある
規制されたコースを、
(決勝では)4人1組のグループで一斉に滑走し、
順位を競うというもの。
オートバイのモトクロスに似ていることから、
この名前がついたそうですよ!

見所は、4人で一斉に同じコースを滑り降りるため、
選手同士の接触や転倒が多く、
速く滑れる選手がそのまま勝つとは限らない!
何が起こるか分からない!!という点。
先頭争いをしている選手同士がぶつかってお互いに転倒し
先頭争いに全く食い込めなかった後ろの方の選手が、
スーっと抜かしていく光景もよく見られます。

トリノオリンピック女子の決勝では、
「まさかー!!!」という驚きの展開もありました。
2位以下を引き離して独走し金メダル間違いない!
と思われていた選手が、ゴール目前で余裕を見せ、
する必要のないエアートリックをするも、まさかの転倒。
後ろからスーっと抜かれ、
銀メダルに終わったという痛すぎる瞬間でした。

冬季オリンピック種目の中でも
「最も前評判があてにならない競技」、
それが、この「スノーボードクロス」です!
何が起こるか分からないって・・・
見てる方もドキドキしますよね?

そんな中、ソチを目指すアスリートの中でも
「美人すぎるアスリート」として注目されているのが
日本のスノーボードクロス界を引っ張る
藤森由香選手!



(先日のスキー競技のTAKE OFF会見より
前列一番手前が藤森選手!)
トリノオリンピックでは、
正式種目となったスノーボードクロス初の
日本代表に選ばれ、7位入賞を果たしています。
27歳にして3度目のオリンピックを目指すという、
その実力も折り紙つき!

しかし、前回大会のバンクーバーオリンピックでは、
日本代表に選出されるものの、
オリンピック大会の公式練習の際に突風にあおられ転倒。
頭部に打撲傷を負い、藤森選手ご本人は試合当日まで
出場を希望していましたが、
ドクターストップがかかり、競技を棄権する結果となりました。
本当に悔しい思いをしたと思いますが・・・
あれから4年、藤森選手はこんな風に話してくれました。

「バンクーバー五輪で怪我をしてしまって、
それから暫くは立ち直ることが出来なかったが
その間に沢山の事を感じた。
競技に対する気持ちも自分の中で見直すことができて、
また新たに出発しようという気持ちになれた。
その時の苦しみだったり悔しさをバネに
この4年間やってこれた。」・・・と。

8年前、トリノ現地での滑りを見ていた事もあり
あのバンクーバーでの彼女の悔しさを想像すると
こちらまで辛くなってしまいますが、
その分、この8年間の思いを込めて臨む藤森選手の
オリンピック挑戦を、全力で応援したいと思います!

ちなみに・・・音楽好きな藤森選手、
以前は「Black Eyed Peas」をよく聴いていたそうですが
最近は「Young Blood」がお気に入り、とのこと。
広大な景色を思い浮かべるような音楽なので、
気持ちが大きくなる!そうですよ。

ソチオリンピックまでにワールドカップが4戦あるので、
そこで良い成績を収めて、充実した状態で
オリンピックに臨んでほしいですよね!
「何が起こるか分からない、ハラハラドキドキ」の
スノーボードクロス!
是非あなたも、注目してみて下さい!

■柴田幸子
  • 17:37

スキー・ノルディック複合にも期待☆

今回の「Cheer up STATION」は、スキーをピックアップしました。
オリンピックでのスキー競技といえば、
まずジャンプを思い浮かべることが多いかもしれませんが、
大きくわけて6種目あります。
クロスカントリー、アルペンスキー、フリースタイルスキー、
スキージャンプ、ノルディック複合、そしてスノーボードです。

その中でも、今回はノルディック複合からエース、渡部暁斗選手に注目。
ソチに出場すれば、3大会連続のオリンピックとなります。

そもそもノルディック複合とは、「ノルディックコンバインド」ともいい、
ジャンプとクロスカントリースキーという
瞬発力と持久力の両方を求められる、「キング・オブ・スキー」と呼ばれる競技。
前半のジャンプの得点差をタイムに換算して、
そのトップから順に後半のクロスカントリーをスタート。
長距離コースを走って、ゴールの順位を競います。

この競技でメダル獲得が期待されるのが渡部選手!
「夏のワールドカップ」と言われる、今年のサマーグランプリでは、
初の個人総合優勝を果たしました!
そして、冬のワールドカップでは、総合で先シーズン3位、先々シーズン2位と、
常に表彰台にのぼっています。

冬のシーズンの本格的な開幕を前に、
先日、スキー競技の選手の記者会見が行なわれたのですが、
その場で、渡部選手はメダル獲得への意欲を燃やしていました。

「メダルというものが本当に近くなってきているなという実感があって、
 ノルディックコンバインドでは個人戦での金メダルというのは
 今まで誰一人とったことがないので、僕がその1人になって
 歴史に名を刻めたらなと思います。
 僕の心境としてはもう明日に(オリンピックが)来てもらっても
 構わないくらいの準備をしてきましたので、
 早く来てほしいなくらいの感じですね」

シビれますね、この自信あふれる言葉の数々には。


後列センターが渡部選手


これからもソチに向け渡部選手は
実戦を通して調整を続けるわけですが、
息抜きでドイツのお城に行ったときは楽しかったと、
笑顔で取材にこたえてくれました。
合宿だと山ばかりだけど、たとえば海外では
本当にわずかな時間でもその土地の文化に触れるのが楽しい、とのこと。
なかでも、ドイツのノイシュバンシュタイン城は、
「いい味が出ていて、楽しかった」そうですよ。

今日(11月5日)、渡部選手らチームは海外遠征に出発。
フィンランドで雪上合宿し、11月30日に開幕するワールドカップに備えます。
まずは、このワールドカップでの渡部選手の活躍に期待ですね。

ソチオリンピック、ノルディック複合の代表選手は、
来年1月中旬までのW杯の成績で選ばれるので、注目です!!


■鈴木晶久
  • 20:55

注目のフィギュアスケート☆

昨日からスタートした『Cheer up STATION』!
2日目の今日は、最もメダルに近いと言われている
【フィギュアスケート】についてご紹介しました。

フィギュアスケートの名前は、
スケートリンクの上で、
「図 (フィギュア/figure) を描くように滑る」
というところから来ているそうです。
音楽に合わせて、ステップ・スピン・ジャンプなど、
技を組み合わせて見せていきます。

特に男子は層が厚くなってきて、
オリンピック出場枠の3枠を誰が取るのか
熱いバトルがが繰り広げられていますが、
そんな中でも、男子日本フィギュア界の
エースと言われてきたのが高橋大輔選手!

オリンピックに向けては・・・
「4回転の強化に尽きる。
あとは細かいディテールまでこだわってやっていく。
僕自身は、演技をする時に、テーマだったり、
はっきりこういうものを表現しよう!と殆ど決めないタチ。
曲を聴いて、聴いたままに、感じたままに、
正直に出していこうかなぁと思っている。
今年は不安やプレッシャーも自分自身でかけるけど、
それも含めて、全て楽しんで、楽しみ切りたいと思う。」
と語ってくてました。

いつも本当に美しくてキレがあり感情豊かで、
誰よりも“魅せる滑り”を届けてくれる高橋選手。
その高橋選手が「こういうものを表現しよう!と
決めずに滑っている」というお話には
とても驚かされました。

そして、女子選手の注目といえば、浅田真央選手!
今シーズン限りでの引退を表明していることもあり、
活躍に期待がかかりますね。
現在、3回転半のジャンプを飛べる女子選手は
真央ちゃんのみ!
金メダルの最有力候補です。

真央ちゃん、今シーズンは、シーズン始めから
トリプルアクセルを入れてくるという
気合いの入りよう。
良い仕上がりを見せていますね。

そんな真央ちゃんがフリーの曲に選んだのは・・・
ラフマニノフの『ピアノ協奏曲2番』
作曲家・ラフマニノフがロシア人であるため、
ロシアで開催されるオリンピックには、もってこいです。
実は、トリノ五輪で金メダルを獲得した荒川静香さんも
開催地・イタリアの作曲家・プッチーニの『トゥーラン・ドット』
を選び、ご存知のように成功を収めました。
会場のお客さんを味方に付けるというのは大きいですからね!

ちなみに、先ほどご紹介した高橋大輔選手が
フリーの曲に選んだのは『ビートルズ・メドレー』。
イエスタディ/カム・トゥギャザー/イン・マイ・ライフetc
「パーフェクトな演技が出来たら、
(自分の人生と曲が重なって)多分泣いちゃう」
とコメントしていました。

代表選手が最終的に決まるのは、
12月末に行なわれる「全日本選手権」の結果を受けてから。
勿論、現在行なわれているグランプリファイナルの結果も
反映されますので、
もうフィギュアスケートから目が離せません!

■柴田幸子

  • 23:27
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