mon. - thu.
トウキョウハナコマチ

アスファルトを剥がし時代を遡る
東京の過去を旅するタイムリープ・コーナー。

※こちらに掲載されている記事の内容については諸説あります。

だらしない、の「だらし」とは


2018.6.21 (thu)

普段当たり前に使っている言葉。よくよく考えてみると「どういう意味なんだろう?」と思うことありますよね。今日は「ない」という言葉が語尾につくものについて、ご紹介します。

「ない」が付く時、それは否定する言葉として捉えられます。「面白くない」「悲しくない」「いらない」……これは「面白い」「悲しい」「いる」を否定したもの。それぞれ「ない」がつかないでも意味が通じますが、中にはよく分からないものがあります。

例えば「だらしない」や「はしたない」。「だらし」って何?「はした」ってどんな意味?と思いますよね。実は「だらし」は「自堕落」のこと。「じだらく」の「じだら」が「しだら」になり、いつの間にか「だらし」になったそう。「しだらない」が「だらしない」に訛(なま)っていったのですね。

はしたないの「はした」は、「はした金」と同じ意味です。端っこのもの、あまり上品ではなくつまらないもの、という意味。でも、ここで一つ、疑問に思いませんか?「ない」が否定語でついているはずなのに、「だらしない」も「はしたない」も、逆の意味になっていません。「自堕落でない」なら、「だらしない」は「きちんとしている」という意味なはず。どういうことなのでしょうか?

実は「だらしない」や「はしたない」についている「ない」は打ち消しの形容詞ではありません。「強調」の言葉なのです。「だらしない」は「かなり自堕落」という意味、「はしたない」も「かなり上品じゃない」という意味。同じ仲間に、「不甲斐ない」「せわしない」などがあります。

調べてみるとわかる言葉の不思議。それにしても日本語って、本当に難しいですね。

猫飼好五十三疋


2018.6.20 (wed)

江戸の有名な浮世絵師といえば、歌川国芳を挙げる人も多いのではないでしょうか。江戸後期に登場し、大変な人気を誇った国芳。大胆な構図に、西洋の医学書で学んだ精密な人体の骨格。卓越した画力はもちろん、ちょっと変わったその性格も注目を集める理由です。

国芳の代表作は色々とありますが、中でも目立つのは「猫」の存在。彼は無類の猫好きで、猫が擬人化されたものもたくさんあります。その一つ「其のまま地口・猫飼好五十三疋」は、今見てもユーモラスで思わず笑ってしまう作品。「猫飼好五十三疋」……何かに響きが似ていますよね。そう、東海道五十三次に出てくる宿場を、猫に関したダジャレに置き換えた浮世絵なんです。

例えば「日本橋」。これは猫が日本のかつお節を食べているところ。二本のかつお出汁、二本出汁。つまり日本橋、というわけです。

「戸塚」ではハツカネズミをつかまえる猫。「とつか」と「はつか」をかけています。「府中」では魚に「夢中」な猫の姿。「濵松」では焼きたての貝を食べようとして熱い!と鼻を抑えている猫ちゃん。「鼻、アツッ!」……「濵松」というわけです。

「荒井」ではせっせと顔を「洗う」猫、四日市ではたくさんのブチ猫が寄ってきている絵。つまり「寄ったブチ」。こんな調子で五十三次全てを表現しています。とにかく猫が可愛いやら、ダジャレがくだらないやらで見ているだけで和む作品。国芳は何匹もの猫に囲まれて暮らし、懐に猫を入れながら絵を描いていたそうですから本当に好きだったのですね。

梅雨のイベント「夏越の大祓」


2018.6.19 (tue)

しとしとと雨の降る梅雨。6月は夏を待つ季節というイメージが強いですが、実は新しい年が明けてからちょうど折り返しの時期でもあります。1年も、あと半分。そんな節目に行われる行事「夏越の大祓」をご存知でしょうか。

「大祓」とは年に2回、6月末と12月末に神社で行われる「半年間の穢れを祓う行事」。6月に行われるものが「夏越」、夏を超えるための大祓となります。何をするかというと、「茅輪くぐり」と呼ばれるもの。茅輪とは、茅というイネ科の植物で作った、人がくぐれるほどの大きな輪。この輪を左、右、左の順に輪をくぐると、災厄から逃れられると言われているのです。

なぜ茅輪をくぐるのか。それはもともと、日本神話に関係しているとのこと。ヤマタノオロチを倒した素盞鳴尊が南海で旅をしている途中、ある兄弟のところで宿を求めたところ、裕福な弟は宿泊を拒み、貧乏な兄は喜んで厚くもてなしました。

素盞鳴尊はその兄にお礼として「もし悪い病気が流行ることがあった時には、茅で輪を作り腰につければ病気にかからない」と教えたそうです。実際に疫病が流行したときに他の人々は病に倒れましたが、兄とその家族は茅の輪で助かった……というお話。この言い伝えから「茅輪くぐり」が生まれたんですね。夏には流行り病も多かったので、それに対する厄病除けの意味もあったようです。

半年の間におかしてしまった罪や穢れを祓い、心機一転、夏から年末を駆け抜ける。そんな気合入れの一つとして「茅輪くぐり」をやってみてもいいかもしれません。

江戸の「旅行用心集」


2018.6.18 (mon)

旅に出る時、しっかり準備をしていきますか?着の身着のまま、現地調達でふらっと出かける人もいるかもしれませんね。現代ではそれも可能かもしれませんが、交通機関も発達していなかった江戸時代は旅はある意味いのちがけ。 それだけに、「旅の心得」は今よりもしっかりしていたようです。

当時の本に「旅行用心集」という旅行者のためのガイドブックがあります。「八隅 蘆庵」という人物が書いたものです。この本には旅のマナーや楽しみ方、無事に旅を進める心得など役立ち情報がたくさん。例えばこんなもの。

「山中や野道などで若い女性にすれ違ったときには、ひと通り挨拶をするほうがいい。それ以上のいらぬ話をしたり、または相手の田舎言葉をむやみに笑ったりしてはいけない。もめごとは、ささいなことから起こると覚えておくこと。」

道中で知り合う女性に対するマナー。せっかく気分のいい旅の途中に、もめごとは起こしたくないですよね。また、こんな一文も。

「お腹が空いたからといって旅での食べ過ぎには気をつけること。空腹になると心臓も疲れるが、急に食べすぎるとたちまち気分が悪くなって、急病になる」

旅での食べ過ぎ……たしかに良くあることですね。

「家や畑で作られている果実類は、どんなにみごとに実っていても、手を出してはいけない。また、村の中で五穀はもちろん、庭に干してあるものは間違っても踏んではいけない。知らぬ土地で文句をつけられるようなことがあっては、こちらが正しくても勝ち目がないと思っていたほうが間違いない。」

江戸の時代からしっかりとあった「旅のマナー」。今読んでも役に立つような内容ばかりです。

Schedule

6.25サザンと恋のストーリー

6.26札束持ったあの日

6.27作曲したことありますか?

6.28実家に住んでます

Tracklist

2018.6.21

Apple MusicSpotify

15:05BOSS CLOCK ME STYLE / THE HEMPOLICSAS

15:14IT'S STRANGE (feat.K.FLAY) / LOUIS THE CHILDAS

15:22私の宝 / 二階堂和美 with Gentle Forest Jazz BandA

15:24Something For Your M.I.N.D. / SuperorganismAS

15:27BACK POCKET / VULFPECKAS

15:39Slow Life / 東田トモヒロAS

16:07絡繰扉 / オワリズム弁慶

16:14ええ顔えがお / 山根万理奈S

16:26ナ・ナ・ナ / ペンタトニックス

16:36SUIT & TIE (JUSTIN TIMBERLAKE JAZZ COVER) / THE STEPKIDSA

Spotifyプレイリスト
毎週水曜日更新
twitterfacebookinstagram番組情報を発信中!

close

close