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トウキョウハナコマチ

アスファルトを剥がし時代を遡る
東京の過去を旅するタイムリープ・コーナー。

※こちらに掲載されている記事の内容については諸説あります。

武士は刀でおしゃれ自慢!平和な江戸時代における刀の意味


2017.4.20 (thu)

武士の魂、といえば何と言っても腰に収められた「刀」。刀は武士にとって命よりも大事なものであり、日常生活で片時も離すことはありませんでした。

武士は普通、二つの刀を持っています。太刀(たち)と言われる刃の長いものと、脇差(わきさし)と呼ばれる小さめの予備の刀です。武士は、自分の屋敷に居る時ですら、刀を遠くに置くことはありません。太刀はともかく、脇差は常に身につけていたそうです。

それほど大切なものであった刀ですが、ご存知の通り平和な江戸では刀を抜くタイミングはほとんどありませんでした。見につけている理由は「武士である」ということを表わすため。刀は、武器ではあるものの、だんだんとその存在理由が変化していきました。「ファッションアイテム」になっていったのです。

彼らが最もこだわったのは柄(つか)や鞘(さや)の部分。特に「鍔(つば)」と呼ばれる柄(つか)と刀身との間に差し込む平たい鉄板の部分にはかなりのこだわりを見せていました。鍔は、今見てもため息が出るような美しい彫刻がほどこされているものもあり、まさに芸術品。武士たちが必死になって集めたのも分かります。

お金持ちの武士はいくつもの鍔や鞘を持っていて、お互いそれを見せ合っては自慢話をしていたそう。もう少し前の時代であれば「この刀で何人斬った」という自慢になったのでしょうが、いかにも平和な江戸時代といった感じです。

武士の魂であった刀は、彼らにとって自分自身の「粋」を表わす大事なアイテムでもあったんですね。