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トウキョウハナコマチ

アスファルトを剥がし時代を遡る
東京の過去を旅するタイムリープ・コーナー。

※こちらに掲載されている記事の内容については諸説あります。

タコに魚に大根の仮装?!江戸の三大月見『二十六夜』


2017.9.13 (wed)

月がキレイな季節になりました。お月見と言えば「仲秋の名月」ですが、その前に「二十六夜」というものがあるのをご存知でしょうか。

花のお江戸の三大月見。それは「仲秋の名月」「後の月」「二十六夜待(にじゅうろくやまち)」の3つです。旧暦7月23日に見ることが出来る「二十六夜待」は、月が出てくる時間がだんだんと遅くなるので「待ち」という言葉が付いています。出てくるのは、深夜をすぎ明け方近くになってから。細い逆三日月を見るため、江戸っ子はこの時間まで起きていました。

起きていたと言っても、ただじっと夜空を見上げていたわけではありません。実は二十六夜は江戸っ子にとって楽しみにしているお祭りのひとつ。十三夜や十五夜はしっとりと静かに眺めますが、この二十六夜だけは飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ。なんといっても月が見えるのは明け方ですから、それまではみんなでワイワイと楽しんでいたのです。

二十六夜が一番盛り上がっていたのは、品川や高輪あたり。海から昇る月を見るためにたくさんの人が集まってきました。中にはなんと仮装をする人も。当時の浮世絵には、二十六夜にタコや魚、大根の仮装などをして浮かれている姿が描かれています。まさに、江戸版ハロウィン。どこの国でも、涼しくなると何か仮装をしたくなるのかもしれません。

欠けた方から上がってくる月は阿弥陀三尊のお姿であると考えられ、二十六夜を見ることで願いがかなうといわれていたそうです。今年の二十六夜は、今週、9月16日土曜日。気持ちいい夜風に吹かれながら、空を見上げてみてはいかがでしょうか。