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トウキョウハナコマチ

アスファルトを剥がし時代を遡る
東京の過去を旅するタイムリープ・コーナー。

※こちらに掲載されている記事の内容については諸説あります。

頬にあてるのは『あなたが好き』…明治のハンカチ会話法


2017.12.7 (thu)

どの時代でも、そこに生きる人たちの悩みというものはあります。明治時代や大正時代には、新聞で「悩み相談」の欄もあり中には笑ってしまうものや思わず共感してしまうものも。今日はその中の一つをご紹介しましょう。

新聞に紹介された明治時代の人の悩み。それは「ハンカチで好きな人と会話する方法」です。一体なんのこと?と思いますが、当時は恋人同士がその思いをすべて口にすることははばかられる時代でした。ハンカチを使って、秘密のサインのやりとり。どうすれば相手に伝わるか、本気で悩んでいたのです。

その悩みに対する回答は、こんなアイデア。ハンカチを唇に当てひっぱるのは「あなたとお近づきになりたい」というサイン。ハンカチをたたむのは「話したいことがある」。落としてみせるのは「交際しませんか?」。両手でぐるぐるとまわすのは「それで構わない」。ハンカチをつかったアクションに、こんな意味を含ませ会話をするのはどうかと回答者は提案しています。

他にもサインは続きます。頬にあてるのは「あなたが好き」手に当てるのは「好きじゃない」。右の頬にあてるのは「はい」、左の頬は「いいえ」。そして肩にハンカチを引っかけて去るのは「あとからおいで」のサインです。スマホもパソコンもない時代。思い合う二人が人前で気持ちを伝え合うには、こうしたロマンチックな会話法が必要だったのかもしれませんね。