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東京ローカルニュース

毎月東京23区のうちひとつの区を取り上げながら
東京の現在・未来について考えていくコーナー

足立区

近藤弥生(足立区長)インタビュー


2017.9.21 (thu)

毎月東京23区のうちひとつの区に注目し、区長などその区の中心人物に堀内貴之が取材しながら、東京の現在・未来について考えていきます。
9月の東京ローカルニュースは足立区!近藤弥生(足立区長)へのインタビューは、「足立区のまちづくり」について伺いました。

 

まずは、足立区の方達に、「近藤区長ってどんな人なのか」、「足立区はどんなところなのか」聞いてきました!

① 「今の区長はよく働くね。細かいところに気がつく。期待してますよ。今人気が一番ある!」

② 「近藤弥生さんですよね。女性なので子育てに関して政策で取り入れてくれてる。ただ、足立区のイメージが昔からのイメージだと悪いので良くなると良いなって思います(笑)

③ 「千住が人気になってますよね。交通網が素晴らしい。よくやってくださってる。」

 

足立区の印象は?

私はここしか知らないので、ずっとここで生活をしているので、これが基本になっているから、他と比べてどうっていうのは、私自身意外とないんですけど。薄れていると言いながらも、近所の人たちが本当に困っているときに手を貸してくれる。そういう見えない人と人とのネットワークがまだ生きている街だっていうのは、異口同音に大勢の方が言ってくださいます。

 

今は足立区の中でどういった動きがありますか?

完全払拭までとはいかないまでも、かつての足立区といえばこうというイメージが、徐々に変わりつつあるという過渡期だと考えています。やっぱり一番大きく変わったのは、北千住。駅前に大学ができたあたりからかなと思うんです。あれから若い方が増えてきて、今までは大通りに商店が多かったんですけど、 大通りと大通りをつないでいる路地までお店が出てきている。木造の一軒家をおしゃれなカフェにしたりレストランにしたり…というような、様々な工夫が進んできているんですけど、まさに、あれは民間の方々が北千住の街のポテンシャルに気づいていただいて、自分たちのノウハウを入れ込んでいただいて変わりつつあると思うんです。新しいところと、昔ながらの立ち飲みの飲み屋横丁みたいなところが共存しているっていうところ、あまり綺麗に整理しきれていないっていうところが今の千住の魅力なんじゃないでしょうかね。

 

足立区の市民パトロールの記事を読んだんですが、「自分たちも自発的にやりたいんだ」っていうのがあって。足立区の人たちの街を愛している部分が自発的な活動に結びついているんでしょうか?

それがひとつと、愛しているあまり、他からいわれのない批判を浴びることについての抵抗というか。なんとかしなくちゃ!と立ち上がってくださっているのは確かですよね。特に若い子たちがそうなんです。大学に行って、区外に出て初めて自分たちのところはなんでもないし、楽しく幸せに生活しているんだけど、なんで足立区って言われのない批判を受けるんですかね?って。僕たちも足立のためになんとかしようと思うから、行政としてもイメージを払拭できるように頑張ってくださいよねっていうのはよく言われますね。ヤンキーが多そうな街…すでに、「ヤンキー」って言葉自体が死語で、多そうな街っていうイメージですよね。そういう人に限って、23区の地図を見せても、足立区がどこだかわからないし、足立区の友人がいるわけでもないし、足を踏み入れたことがないっていう方。そういう方が固定観念を持たれているのが、どれだけ若い子たちの自己肯定感を傷つけているかっていうのは、 区長になって痛感したんですね。私も生まれ育っていますから、自分自身が区長になるまで、そこまで強い否定的なイメージで足立区が見られているって認識はなかったんですけどね。人の繋がりっていうのは良い意味でスパイラルになってきているんじゃないかと思います。例えば、千住でアートをやってみようとか、若いお店を出した人たちが繋がりながら、イベントをやって、スタンプラリーをやって。街として、街のポテンシャルを上げていこうっていう横のつながりができているのが、足立なりの良いところじゃないですかね。

 

これからどういったプロジェクトをやっていきますか?

「エリアデザイン」と言って、北千住と同じようなものを作るというのではなく、地域地域が持っているポテンシャルを引き出して、ひとつひとつの核を作っていく。例えば次は、綾瀬、六町、江北、竹ノ塚…個性が凝縮した街に可能性があると思います。 これまでの足立区のテーマは「共同」だったんです。ここまでは行政の仕事っていう風に抱え込んだことも含めてさらけ出して、 新しい民と官とのコラボレーションのあり方を探っていく。新しい形にステップアップする形で、「協働」の更にステップアップした形で「協創」を作っていく。新しい関係性を探っていって、実際の事業や政策にしてお見せしていくっていうのがないと、これからの人口減少社会は担えないんじゃないかと思いますね。

 

より近い行政に?

もちろんそうです。月に2回発行している広報誌やポスター、チラシ…どれひとつを取っても、区民と繋がる重要なツールですから、わかりやすく。「てにをはを直す嫌な上司」ってよく本に書いてあったりするじゃないですか。でも、そこまでやりますよ、私。できる限り私のところに上げてもらって、写真を差し替えたり文章を変えたり。 やっぱりそこまで私が本気だっていうのを見せないと。アスリート的な自治体じゃないかって思っているんですよね。無駄な贅肉をそぎ落とし…つけている体力がないですからね。どんどんそぎ落として、筋肉質でこの難局を乗り越えていく自治体というか、実際にそういう風に体質改善されつつあるんじゃないかと思います。

 

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