ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー! EVERY SUNDAY 16:00-16:55

パーソナリティ ももいろクローバーZ ハピクロ・ナビゲーター 清野茂樹

今週のハピクロ

2016.04.03
ブックディレクター・幅允孝先生に学ぶ「人生を豊かにする“本”引き寄せ学」
『ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!』

4月に入り、ハピクロがリニューアル!
ももクロメンバーは、毎週2人ずつ登場。より1人1人がクローズアップされます!
さらに!ハピクロナビゲーターとして、特殊実況を得意とするフリーアナウンサーの清野茂樹さんが加わりました!
ももクロのライブでは実況をしたり、このハピクロにも「プロレスで覚える暗記学」でゲストに来てくれました!

改めまして……「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」略して“ハピクロ”。
ももいろクローバーZが贈る、“教養エンターテインメント・プログラム”です。毎週、様々なジャンルのプロフェッショナルの先生たちが登場して、「○○学」と題した、聴けばつい誰かに話したくなるアカデミーを開講中です。

今週は、「人生を豊かにする“本”引き寄せ学」のハピクロ・アカデミーを開講!

ゲスト講師にお迎えしたのは、ブックディレクターの幅允孝先生です!

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幅允孝先生は…
未知なる本を手にしてもらう機会をつくるため、本屋さんと異業種を結びつけたり、病院や企業ライブラリーの制作をされ、その活動範囲は、国立新美術館や、伊勢丹新宿店など、本の居場所と共に多岐にわたります。
自らも、編集や執筆を手掛け、現在は愛知県立芸術大学非常勤講師もされています。


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幅先生:百田さんと佐々木さんは、本は読みますか?

あーりん:学校とかで朝の読書の時間があったりしたから、昔はすごい読んでた。
「青い鳥文庫」や、「ディズニー文庫」とか、めちゃめちゃ読みました。

幅先生:百田さんはどうですか?

かなこ:私はいまの方が読みますね。
学生時代はあんまり読まなかったです。

幅先生:読んでなさそうですよね、漢字書けませんもんね(笑)。

かなこ:漢字書けないんですよ〜(笑)。本屋さんに行っても、ベストセラーと言われている所から選ぼうとしちゃうんですよね。だから、何も書いてない本から選ぶっていうのは、そこまで出来てないです。

幅先生:本屋さんで、どの本を手に取ればいいのか答えはないんですけど、僕は直感に聞いてもいいのかなと、「迷ったら買え!」みたいな感じで、買われるといいと思います。
本って、遅効性の道具だと思うんですね。いつ芽が出るかわからない、種蒔きみたいなものだと思っていて、”役に立つかわからないけど、とりあえず楽しいから読んでみよう”という気持ちで、じわじわと自分に染み込んでくるみたいな立ち位置で、本を手に取ってもらえたらいいなと思います。
本を読むのが長続きしないという人が最近多いと聞きますけど、オススメしたい読み方は併読、4冊くらい本を同時並行で読むのはやっていて、いいですね。

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あーりん:頭の中がぐちゃぐちゃにならないんですか?

幅先生:イメージとしてはご飯と近いんです。”今日の夜は、どうしてもお肉を食べたい!”みたいな、今夜の晩御飯を選ぶような感覚で、自分にとってストレスのない本を選ぶ。そういうことが、本とのうまい付き合い方なのかなと思います。
でも、実際に4冊くらいあると、絶対に進まない本が出てくるんですよ。そういう本は、僕はトイレに置いています。途中で本を読み止めちゃうと、敗北感を感じるじゃないですか。

あーりん:わかる!(笑)

幅先生:基本は、本は待ってくれるものだと思うんですよ。”まだだな”と思いながら、誰かに貸したり、あげたりすると2度と思い出さないけど、トイレだったら毎日見るじゃないですか。”この本、まだ待ってくれてるな〜”みたいな感じで。
2、3ヶ月経ったときに、”これ、読めるかも”みたいな日がくるんですよ。それで、パッと手にとって読んでみると意外に進んだりして。そうやって、慌てず、騒がず本と付き合うのがいいのかなと思います。


ブックディレクター・幅允孝先生に学ぶ「人生を豊かにする“本”引き寄せ学」
”ももクロと同世代! 20歳前後の皆さんにオススメの1冊”



清野:ここからは幅允孝先生に、具体的に「人生を豊かにする“本”」をご紹介いただきたいと思います。

幅先生:長く読むのが辛いという方には、詩集なんかはどうかなと思ってお持ちしました。茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」です。
これは、僕が読むと背筋が伸びるというか、謝りたくなる本ですね。

「駄目なことの一切を 時代のせいにはするな」どうしても、いろんなことを人のせいにしがちなんだけど、「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」と書いてあるんですよね。
こういうのを久々に読むと、背筋が伸びて、人のせいにすることが多かったなと反省したりするんですよ。
20歳くらいの女性が読むと、気付きがあるんじゃないかと思います。

かなこ:なるほど〜。

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”モテたい男性にオススメの1冊”


幅先生:続いて、男性の方には二村ヒトシさんの、「すべてはモテるためである」という本。
この本は、”モテる”ということを哲学的に解析するというか、極めている。90年代に書かれたものですけど、今読んでも面白い1冊だと思います。
パッと開くといきなり、「なぜモテないかというと、それはあなたが気持ち悪いからでしょう」と書いてあるんですよ(笑)。

あーりん:うわ〜、辛い!(笑)

幅先生:モテるにも、いくつか種類があるんだというところからスタートするんです。
いくつかの人の分類みたいなものを考えていきながら、”モテるって、どういう人がどんな風にモテるのか?”とか。
”そもそも、なぜモテたいのか?最終目的地がどこなのか?”かというのを、かなり真面目に考えてらっしゃる。

かなこ:すごいですね〜。

幅先生:そもそも、「モテたい」と人は言うけど、それって承認不足なんですよね。自分というものを誰かに認めてもらいたい。
自分をどうしたいのかを探る意味では、ものすごい面白い1冊だと思います。

かなこ:これ聞いただけで、もう面白いもんね(笑)。

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”社会人にオススメの1冊”


幅先生:続いて、社会人のみなさんに読んでほしい本「くらしのこよみ」という1冊です。昔は、「二十四節気 七十二候」と言いまして、日本は72の季節に分かれていたのはご存知ですか?

あーりん:立春、とかですか?

幅先生:そうなんです。それは「二十四節気」で、「七十二候」はもっと細かく分かれています。
例えば4月3日を調べると、「雷乃声発(かみなりすなわちこえをはっす)」という季節の名前なんですよ。
旬の魚がイイダコとか、旬の野菜がニラだとか、季節の花はチューリップ、とかね。

かなこ:そういうのを教えてくれるんだ〜。

幅先生:カレンダー式に、多くの図版を使いながら今の事項を教えてくれるんですよ。

あーりん:”何が旬なのか?”とか、よくわからないもんね。

幅先生:社会人になったら、大人のたしなみとして「いまは、サザエが美味しい季節でね」とか、なんとか(笑)。

かなこ:言いたい! 言いたい!(笑)

幅先生:そういうことを言えたら、レディーとして素敵かもしれないですね。

清野:いろいろな本をご紹介していただきましたが、百田さんと佐々木さん、いかがですか?

かなこ:わたし、詩集が気になりますね。
何をやっていても、自分ができない理由を何かのせいにして、納得しようとしちゃったりって、どうしてもあるんですよ。
そういうときに、こういう本を読みたいなと思いました。

清野:詩は言葉が短くても刺さりますよね。

かなこ:自分がつまずきそうになったとき、自分だけで考えて行き詰まってるよりも、本に背中を押してもらうのも有りなのかなと思います。

清野:佐々木さんはどうですか?

あーりん:先生の話を聞いてたら、「くらしのこよみ」が気になりました。
おばあちゃんとママが、旬のものにこだわる人で、改めて日本人として知っておきたいなと思いました。

かなこ:これ読んでるだけで、本当にレディーな感じがするし、「あーりん、どうしたの?」みたいな(笑)。

清野:先生には、ここでクイズをお願いしたいと思います!

幅先生:社会人向けにもう1冊持ってきた本「鮨12ヶ月」。これは、新橋の「鶴八」というお鮨屋さんが、毎月旬のネタを教えてくれます。
”普通のお鮨の紹介本とは違うところはどこか?”というのを、クイズにしたいと思います。

?番使われている魚の部位が違う
?番登場する魚が大きい
?番同じネタを毎月食べる

あーりん:どれかな〜?

かなこ:「いっせーの」で、いける?

かなこ・あーりん:いっせーの! ?番!

あーりん:お! 揃いましたね(笑)。

清野:先生、正解の発表をお願いします!

幅先生:これは、?番の「同じネタを毎月食べる」です。

かなこ:ナヌ!? けっこう自信あったのに!

幅先生:1月の旬のお鮨コハダから始まって、サバだったり、タコだったりあるわけですけど……。2月のページを開くと、またコハダから始まるんですよ。
お鮨のネタ本って、普通はたくさんのネタを紹介したいから、同じネタを繰り返さないはずなんです。
よくよく読むと、「1月のコハダと、2月のコハダが同じなわけがない」と、この本では言ってるんですよね。

かなこ:なるほど〜。

幅先生:同じコハダなんだけど、1月は熊本産のコハダ、2月は東京湾のコハダ。
お鮨の包丁の入れ方も違うんですけど、そうすることによってお酢の感じ方が違ってくるみたいなことを教えてくれたりします。

かなこ:おもしろ〜い!

幅先生:”毎月、毎月、コハダかよ!”って思うんですけど、実は同じコハダでも、まったく違った味わいがする。
僕もこれを見ながら、お鮨を勉強しました。

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「人生を豊かにする“本”引き寄せ学」家族編


清野:幅先生おススメの「人生を豊かにする“本”」ですが、最後は家族編があるんですよね?

幅先生:僕が最近監修した1冊でですね、ドラえもん名言集「のび太くん、もう少しだけがんばって」です。

かなこ:はい〜! もう読みたい!(笑)
わたし、「ドラえもん」の映画とか全部観てたりするんですけど、ドラえもんがのび太に伝えたいメッセージって泣けるんですよ。
小さい時は何も考えずに観てたけど、大人になってドラえもんを見ると、違う部分が揺さぶられて……。

あーりん:道具の裏に隠された真意、みたいなね!(笑)

幅先生:実はドラえもんって、のび太くんのことをめっちゃ愛してるというか……、血は繋がってないんだけど、本当の家族みたいなものじゃないかと思って、家族本としてお持ちしました。
ドラえもんは、アニメ、映画もありますけど、てんとう虫コミックスの漫画で、藤子・F・不二雄さんが描いてました。
大好きで小さい頃から読んでいました、たまたま、僕はのび太とお誕生日が一緒なんですよ(笑)。そういうご縁もあって、こういう本を1冊作ろうと思ったんです。

かなこ:漫画の中からピックアップした名言集なんですね。じゃあ、わたしが知らないの多いかも。

幅先生:漫画版が、より藤子・F・不二雄さんのメッセージが込もっていて、ちょっとずつ人間関係が変わっていったり、のび太とか周りの人間も少しずつ成長していくんですよ。”道具が出てきて、使い過ぎてしっぺ返しをくう”だけじゃない、もう少し、味わいのあるストーリーが漫画にはあって。
こういう名言集から、てんとう虫コミックスに興味を持っていただけたら嬉しいなと思って作ってみました。

かなこ:これは、家族で聴いてくれているリスナーの皆さんも、そのまま本屋さんに寄るくらいの勢いですね(笑)。

あーりん:小さい子でも、お父さんでも、親子で一緒に楽しんで読めるね。
子供が響く言葉と、お父さん、お母さんが響く言葉が違ったりして面白そう。

かなこ:最後に、本がある事によって、人生はどんな風に豊かになるのでしょうか?

幅先生:本って、読まなくてもいいんですけど、読んでおくと、いつか読んだ何かがじわっと芽が出る。遅効の道具と捉えてもらえるといいのかなと思います。
”すぐ読んで、すぐ何かを得よう”ではなく、ゆっくりじわじわと自分に染み込んでくるものだと捉えてもらえたら、もう少し気楽に、楽しく本というものと付き合えるんじゃないかと思います。

あーりん:なんか、本を読むことが気楽になったね!

かなこ:ね! もうちょっと手に取ってみようかなとか思うよね。
今日の先生は、ブックディレクターの幅允孝先生でした!

かなこ・あーりん:先生、今日は本当にありがとうございました!

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次回のハピクロは、「ミラクルお天気学」をお送りします。
ゲスト講師には、気象予報士の天達武史先生をお迎えします。
お楽しみに!


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★ももいろクローバーZからのお知らせ


■ニューアルバム絶賛発売中!
3rd アルバム『AMARANTHUS』
4th アルバム『白金の夜明け』


■ライブ
「有安杏果 ソロライブ」(仮)
【公演日時】2016年7月3日(日)
【会  場】神奈川県・横浜アリーナ

「ももたまい婚」
【公演日時】2016年9月4日(日)
【会  場】新潟県・新潟県民会館

「佐々木彩夏 ソロライブ」(仮)
【公演日時】2016年9月19日(月・祝)
【会  場】神奈川県・横浜アリーナ

「GIG TAKAHASHI」
【公演日時】2016年11月3日(木)
【会  場】群馬県・高崎 club FLEEZ

「高城れに ソロコンサート」(仮)
【公演日時】2017年3月9日(木)
【会  場】神奈川県・神奈川県民ホール

詳しい情報は、『週末ヒロイン ももいろクローバーZ オフィシャルサイト』へアクセス!


「加山雄三55周年記念 ゴー!ゴー!若大将FESTIVAL」

2016年4月7日(木)東京国際フォーラム ホールA
出演:THE King ALL STARS(加山雄三、キヨサク(MONGOL800)、佐藤タイジ(シアターブルック)、名越由貴夫(CO/SS/gZ)、古市コータロー(ザ・コレクターズ)、ウエノコウジ、武藤昭平(勝手にしやがれ)、タブゾンビ(SOIL&"PIMP"SESSIONS)、高野勲、山本健太、スチャダラパー)/ 斉藤和義/ももいろクローバーZ

2016年4月8日(金)東京国際フォーラム ホールA
出演:加山雄三/さだまさし/鈴木雅之/ひめ風(南こうせつ・伊勢正三)/水谷豊

※ももいろクローバーZの出演は4月7日(木)です

詳しい情報は、『加山雄三 オフィシャルサイト』へアクセス!


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