ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー! EVERY SUNDAY 16:00-16:55

パーソナリティ ももいろクローバーZ ハピクロ・ナビゲーター 清野茂樹

今週のハピクロ

2016.04.24
登山家・冒険家 三浦雄一郎先生に学ぶ「夢をつかむ冒険学」
『ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!』

「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」略して“ハピクロ”。
ももいろクローバーZが贈る、“教養エンターテインメント・プログラム”です。毎週、様々なジャンルのプロフェッショナルの先生たちが登場して、「○○学」と題した、聴けばつい誰かに話したくなるアカデミーを開講中です。

今週は、「夢をつかむ冒険学」のハピクロ・アカデミーを開講!

ゲスト講師にお迎えしたのは、登山家・冒険家の三浦雄一郎さんです!

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三浦雄一郎先生は…
青森市出身。1932年10月12日生まれ、現在83歳。
プロスキーヤーとして活躍された後、スキーで雪山の斜面をすべり降りる「滑降」を、富士山、エベレストをはじめとする数々の山で成功させ、
54歳の時に、「世界七大陸最高峰・全峰からの滑降」という偉業を達成されます。
そして2003年、当時の世界最高齢記録である70歳でのエベレスト登頂に成功。
その後、2008年には75歳で、2013年には、現在の世界最高齢記録である80歳でのエベレスト登頂に成功。
世界を代表する登山家、冒険家です。


かなこ:三浦雄一郎さんはエベレストの登頂に3回成功されていますが、どれくらい過酷な世界なんですか?

三浦先生標高が、8848メートル、人間にとって地球と宇宙の接点になるんですよ。
エベレストが、あと150メートル高くて9000メートル超えたら、宇宙服を着ないと、大袈裟ですけど人間は爆発しちゃうんですよ。
血液が沸騰しちゃうんです。

かなこ:それくらい酸素も薄いんですか?

三浦先生酸素は3分の1、夜の気温はマイナス50度なんですよ。

しおりん:えーー! そんなに差があるんですか!?

かなこ:想像を……はるかに超えてます。

三浦先生トレーニングして高さに体を慣らしていく、高度順応と言います。

しおりん:山頂からの景色は、どんな景色が見えるんですか?

三浦先生地球の半分といったら大袈裟だけど、丸く見えます。
眼下にチベット、ブータン、ネパール、インド、パキスタンがぐるっと見渡せます。

しおりん:先生は、どういったトレーニングをされているんですか?

三浦先生山登りをしたり、スキーをしたり。
普段の生活では、いま履いてる靴が1.7キロです。トレーニングのときは、3キロ〜5キロぐらいを片足につけて、背中に20キロくらい背負います。

しおりん:登山って体ひとつで登るわけにはいかないですもんね。

三浦先生うちの東京の事務所に、低酸素トレーニングルームというのがあります。
出発前にトレーニングをするんですよ。世界で唯一、個人で持っている低酸素トレーニングルームなんです。オリンピック選手なんかも練習に来たりしてますよ。

清野:オリンピック選手はわかりますけど、先生は83歳ですからね!
ここで三浦先生にまつわるクイズです!
過酷なエベレスト登頂ですが、山頂近くの危険な場所に入ったときに、三浦先生は”あること”をして、気分転換をされたそうです。
さて、”あること”とは何でしょうか?

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三浦先生ヒントは、伝統的なことでもありますね。

かなこ:わかりました!

清野:百田さん、答えをお願いします!

かなこ:山びこ!

三浦先生おー、山びこも伝統的ですね。

かなこ:危険な場所ということなので、大きな声を出したりすると気分転換になると思って、これは直感です!

清野:百田さん、なんて叫びます?

かなこ:ヤッホーですよ!

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清野:返ってきたら?

かなこ:「あ、どうもー!」って(笑)。

しおりん:でも、自分で言ったんだよ?(笑)

清野:山で、「どうもー」っていう人いるんですか?

三浦先生初めて聞きましたね(笑)。

清野:では、玉井さんの答えは?

しおりん:落語を聞く!

三浦先生落語好きですね。カセットを持って行って聞きますよ。

しおりん:過酷な場所だから、体力は使えないじゃないですか。
だったら、聞いたり、目で見たりするのがいいのかなと思って。

清野:三浦先生、答えをお願いします!

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三浦先生本式のお茶会ですね。
8500メートルの最後のテントでやるんですよ。国宝クラスのお茶のセットを持っていくんですよ。
全部凍ってるので、氷を溶かしてお茶を点てて、肩つき合わせながらお茶会です。

かなこ:やっぱり絶品ですか?

三浦先生最高でしたね!

しおりん:過酷だからこそ、優雅な時間を過ごした方がいいんですね。

かなこ:確かに、お茶飲むとホッとするしね。
ちなみに、山びこはやりますか?

三浦先生山が多すぎますからね、向こうに届くまでね……(笑)。

しおりん:海外の人も「ヤッホー」って言うんですか?

三浦先生同じなんですよ。

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しおりん:すごい! ヤッホーは世界共通語なんだ!

清野:それを聞くと、「どうもー」は新しいですね(笑)。


登山家・冒険家 三浦雄一郎先生に学ぶ「夢をつかむ冒険学」
”エベレストに挑戦!”



清野:4月は新しいことに挑戦したくなる季節ですよね。
三浦先生は70歳の時に、”エベレストに挑戦しよう!”と思ったキッカケがあったそうなんですけど、百田さん、玉井さん、わかりますか?

かなこ:想像でしかないですけど、同じくらいの歳の方が登頂に成功したのを見て、”やってみよう”と思ったとか?

三浦先生それもありますよね。

しおりん:70歳の時に、体を壊しちゃったとか?
わかった! 階段で息切れをし始めた!

三浦先生全部正しいに近いね(笑)。

清野:先生、正解をお願いします!

三浦先生メタボの解消です!
一種の病気でもあるんですよ、糖尿病、高血圧、狭心症、非常に危ない病気で。
そのままいけば、寿命3年と言われたんですよ。
やっぱり、もうちょっと長生きもしたいけど、このままじゃ危ない状況だったんですよ。

かなこ:そこでエベレストって、すごくないですか?

しおりん:目標が大きい!

三浦先生僕の父親が三浦敬三と言うんですけど、この人が99歳になったら、モンブランをスキーで滑ると言うんですよ。
90歳超えても、毎年のように日本アルプスに上ったり滑ったり、冬は100日以上スキーをやってるんですよ。

かなこ:そんなお父さんの姿を見て、ということですね。

三浦先生親父がモンブランなら、俺はエベレストを登ってみようと。いま考えれば、無茶苦茶な発想ではあったと思うんですけど(笑)。

しおりん:登ろうと決意してから、トレーニングを開始されたんですか?

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三浦先生札幌の家の近くに、500メートルの藻岩山という山に登りました。その山は、幼稚園の生徒が遠足で登る山なんですよ。頂上まで10分というところで、腰かけたら、立ち上がる元気がないんですよ。
エベレストに登ると決心したのが65歳。どうなることかと、気が遠くなるような思いでもありました。
僕は札幌で暮らしてるから、食べ放題、飲み放題が大好きなんですよ。

しおりん:確かに! 美味しい物天国だもん!

三浦先生いまでもね、ステーキなんか1キロ食べるもんね。

かなこ・しおりんえええーー!! すごい!

三浦先生ビールなんかも、ジョッキで5杯、6杯飲むんですよ。これで運動不足だったら、あっという間にメタボになっちゃう(笑)。

かなこ:いま、夢に向かって頑張っている人とか、私たち世代もそうですけど。そういう人が、こういうお話を聞くと”諦めちゃいけないな!”って思いますよね。

しおりん:始めるのに年齢は関係ない、ということですよね。

三浦先生そう思いますよ。
目標があって、それに向かってどうせなら、楽しく努力、工夫をして、人と同じじゃない、自分なりの方法を考えるということだと思いますね。

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”成功体験が、次の大きな励みになる”


しおりん:”新しいことをやってみよう!”というときに、”やっぱり無理かもしれない……”とか、諦めちゃったり、挫折しちゃうこともあるじゃないですか。三浦先生は、どうやって乗り越えますか?

三浦先生小さいことから、一歩ずつやっていくことですよね。
僕だって、500メートルの山を登ろう、その前に自分の家の階段を上ろうという事から始まって、ひとつずつの成功体験が、次の大きな励みになりますよね。

かなこ:周りからは、「やめたほうがいいですよ」とか、反対されることってないですか?

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三浦先生それは当たり前ですよ。「絶対に無理だ」「やめなさい」と言われますよね。
僕は大腿骨、骨盤骨折、腰を5箇所、80歳の前に折ったんですよ。

かなこ:ええ!?

三浦先生治ったとしても、車椅子生活だろうと。スキーのジャンプで失敗して、腰から落ちてしまって、命が助かっただけでも良かったと思います。
1ヶ月くらい寝返りも打てない、その中でも、なんとか治してエベレストを登ってみようと思っていました。
あの時エベレストがなかったら、そのまま寝たきりで諦めたと思うんですよ。

かなこ:それが、こうやって繋がっているということは、やっぱり努力することに意味がないことはないんですよね。

三浦先生努力しながらも、想定外のことは随分ありますから。それを超えなきゃ、夢は実現できないですから。トントン拍子にいくなんて、あり得ないですよね。

清野:1回登って、達成するじゃないですか。
そのあと、2回目、3回目のモチベーションは、どうやって維持されるんですか?

三浦先生年をとると、体力がなくなっていく、気持ちの面でもね。
アンチエイジングの究極のテーマだったんですね、”人間には、こういう可能性があるんだ!”ということをトライしたかったんですよ。

かなこ:三浦先生が今後、「挑戦したいこと」は、何ですか?

三浦先生2018年、85歳超えますけど。チョ・オユーという、8200メートルの世界で6番目に高い山があります。この山に登って、頂上からスキーで滑ってみたいですね。
それに向かってのトレーニング、チャレンジということが始まります。

清野:8000メートルから、スキーで降りてくるって……。

しおりん:かっこいい! この間、苗場の初心者コースの上から下るのも怖かったですから(笑)。
8000メートル、ほぼ宇宙ですもんね(笑)。

清野:百田さん、玉井さん、いかがですか?

しおりん:わたしは好奇心旺盛で、色んなやりたい事があるんですけど、実行に移せないタイプなので……。
でも、実行に移すと、これだけ世界が広がるということを改めて考えたので、行動するのは大事だなと勉強させていただきました。

かなこ:みんなが「無理だよ」って言うことって、けっこうあると思うんですけど。
自分が諦めないことに意味があるというか、そういうことを改めて思ったので、これからも自分のやりたいことは諦めずに、追求してみたいなと思います。
先生も頑張ってください!

三浦先生はい、みんなで頑張りましょう!

清野: 今日のハピクロ・アカデミーは「夢をつかむ冒険学」。
先生は、冒険家の三浦雄一郎先生でした!

かなこ・しおりん:先生、今日は本当にありがとうございました!


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【会  場】神奈川県・横浜アリーナ

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【公演日時】2016年11月3日(木)
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【会  場】神奈川県・神奈川県民ホール

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