今月ご乗船していただいているのは、谷村新司さんです。
70年代に「アリス」でデビューされ、ソロ活動、楽曲提供を通じて、「いい日旅立ち」や「昴」など、
日本のスタンダードナンバーを多数発表され、現在は上海音楽学院で教鞭もとられています。

旅についての本なども出版されている谷村さんは、国内外を問わず、たくさんの旅のご経験をお持ちです。
上海では、どんな音楽の講義をされているのか?また、旅をする事の意味についておうかがいしていきます。


ー 生まれてから命の形が終わるまでが、全て旅だと思っています ー



干場「2004年から上海音楽学院で教壇に立たれて、教えられていたんですか?」

谷村「そうですね、5年間、卒業生を出すまでです。優秀な生徒なんですよね、国立の音楽大学なので、音楽の理論とか仕組みは全部知ってるんですよ。一つ知らなかったのは、自分で言葉を作る事だったんですよ」

干場「それはどういう事ですか?」

谷村「どこの音楽大学でも、クラシックを学ぶんですよ。今はモーツァルト、ショパンなど、クラシックと呼ばれているけど、当時はクラシックと呼ばれていない、ポップスと呼ばれていたと思うんですよね。100年、200年と時が流れて、みんなに愛されたポップスは、やがてクラシックと呼ばれる様になると思います。だから、あと50年、100年したら、ビートルズはクラシックになると思うんですよね」

干場「なるほど、そうですね」

谷村「先人の作ったものを学ぶのも大事だけど、自分でしか作れないものを作り出す、オリジナルを作ろうと提案して、自分の言葉で詞を書くんです。言葉は一番ストレートに相手の心に入るんですよね。言葉を紡いでいくという授業を5年間やっていました」

干場「そういう授業は、素晴らしいですね」

谷村「最後は、みんな素晴らしい詞を書いてくれる様になって、それに自分たちで曲をつけて、演奏するんです。本当に行って良かったなと思いますよ。僕は小さい頃、音楽の時間が嫌いだったんですよね。例えば「先生、"ド"は何で"ド"っていうの?」って、子供が聞きますよね」

干場「それに、先生は答えられないわけですね」

谷村「ずっと"ド"だったからと、世界中がそうなんですよ。何でチューニングは"ラ"でするんですか?って言われた時に、答えられる先生はいないんですよね。ずっとそうやってきたから、そこに意味、理由があるでしょと、それを伝えたかったんですよね。だから、先生たちも聞きに来られるんですよ」

干場「それは、面白いですね(笑)」

谷村「"ラ"の音は特別な音で、世界中の赤ん坊が生まれた時に「オギャー」って泣きますよね。その音って、必ず"ラ"の音なんですよ。"ソ"っていうのはイタリア語で「sol」と書く。"ソ"って実は太陽という意味なんですよ。それで、太陽の波長を出してる、ラは星達の波長なんです」

干場「なるほど、初めて聞きましたね」

谷村「太陽とお星様があるところを"ソラ"。それがわかるのは日本語を知ってる人間だけなんですよね。そこは太陽と星達、ソの音と、ラの音のゾーンなんです。そういう授業をしていると、生徒達も目がキラキラしてきちゃって、質問だらけで授業が終わらなくなるんですよ(笑)」

干場「その授業は、生徒たちにとってもすごい面白い授業ですよね。最後にお聞きしたいのですが、谷村さんにとって「旅」とは、人生においてどんなインスピレーションを与えてくれるものなんでしょうか?」

谷村「僕は、生まれてから命の形が終わるまでが、全て旅だと思っています。みんなが思ってるのは旅行で、旅行と旅って、僕は違う物だと思っていますね。日々生きてる事が旅、どこどこに行こうと出かけて行くのが旅行。旅って、僕にとっては日常になっていて、そこで出会うもの全て、旅の途上で出会う縁だと思っていますね」

干場「全てが繋がっているんですね。すごく良い言葉ですね。色々お話をうかがって、感動しました。「何でだろう?」と思う事、もっともっと知りたいなと思いましたね」

谷村「そういう扉を自分で開けるしかないんですよね。知りたいと思っても「不思議だね」で終わらないで、一歩扉のノブを開けてみたら、全く想像もつかない景色が飛び込んでくる、それと出会えるのが人生の最大の喜びなんじゃないかと、僕は思ってますね」



「クルーズの中で出来る友達は?」

日本船に乗るのか、外国船に乗るかによって、それぞれの違いはあります。
船で旅をするのは、陸のホテルとはちょっと感覚が違います。

船旅は、ホテルごと移動しているので、レストランとかや廊下、様々なアクティビティで、
同じ人とを顔を合わせる事が多いです。

保木さんは「不思議な事に会う人にはよく会うんですよ」と、仰います。

行動範囲や時間の過ごし方が似ていたり、食べ物の趣味が近いと、
やはり自然と顔を合わせる事が多くなりますね。
そのうちに、会釈から始まり、レストランでテーブルが近くなれば、
仲良くなって、寄港地観光に一緒に行ったり、旅の面白さも広がりますね。

ビジネスの場とは違うので、リラックスしてお友達が作りやすい場所ですね。
色々な旅に出て、世界中に友達を作るのもいいですね。

今月ご乗船していただいているのは、谷村新司さんです。
70年代に「アリス」でデビューされ、ソロ活動、楽曲提供を通じて、「いい日旅立ち」や「昴」など、
日本のスタンダードナンバーを多数発表され、現在は上海音楽学院で教鞭もとられています。

旅についての本なども出版されている谷村さんは、国内外を問わず、たくさんの旅のご経験をお持ちです。
本日は、あの名曲の誕生秘話をおうかがいしていきます。


ー 「昴」は何千回も歌って来たと思うけど、同じ「昴」はないですね ー



干場「谷村さんがバリを旅された時のお話をうかがいたいのですが、バリには何度か行かれてるのですか?」

谷村「けっこうな回数行ってるんですけど、一番最初に行ったのは30年くらい前。眠りに来なさいと呼ばれた気がして、当時はものすごい勢いで仕事をしてたので、ほとんど休養をとってない時期でした。1週間スケジュールをとって、バリにいったんですけど5日間寝てましたね(笑)」

干場「本当に寝に行った感じだったんですね(笑)」

谷村「本当に山の中で、段々畑に水が張ってあるんですけど、夕陽が落ちて来た時に水面が赤く染まるんですよ。その赤と緑のコントラストを毎日見てましたね。これを見る為に来たんだと、ふっと気付くと、意識が無く寝てるんですよね(笑)」

干場「ということは、すごくリラックス出来たんですね」

谷村「体が全部ゆるんだというか、どんどん眠くなってくるんですよ」

干場「谷村さんは色々なところに旅に行かれてるじゃないですか、その土地土地で、インスパイアされている事、曲に入れる事とかもあるんですか?」

谷村「曲に入れる為というより、自分がここへ行くんだなと、呼ばれている感があったら必ず行って、知らない内に何かが体に入っていくんですよね。後々曲を作っていくと、そういうものが出てくるんです」

干場「衝動に駆られていって、旅した時に、自然と身体の中に入っていって、音楽の中に出てくるんですね。では、谷村さんのアルバムを聴いていくと、旅して行った所がわかるみたいな感じですね。谷村さんの曲「昴」も星ですよね」

谷村「小さい頃から、いつも空を見上げてて星を観てた。だから、自分が星の歌を作る事になると予感していたんですよね。それが「昴」だった。曲が出来た当時は「どうしちゃったの?」って、みんなに言われたんですよ。アリスは「チャンピオン」とかやってた時期だからね」

干場「曲調に激しいイメージありましたよね」

谷村「アリスはこういういものという、聴いてる人は一つの曲で、方向付けをするじゃないですか。でも、僕の中では出るべくして出て来たものなんだろうと思っていたんです。やがて、その歌をアジアの人たちが歌い始めて、アジア大陸への扉を開いてくれたんです。それからはアジア各地で20年間、毎年コンサートをやるようになりましたね」

干場「素晴らしいですね」

谷村「その道を開いてくれたのが、この歌だったんですね」

干場「星がしいてくれた道標によって、各地で演奏されてきたんですね」

谷村「それも心の命ずるままにね」

干場「もう、初志貫徹ですね。一貫されていますね」

谷村「振り返ると、そうなっているなと感じます」

干場「ちなみに、どこで演奏された時が一番印象に残っていますか?」

谷村「全部ですね。その場所その場所が特別なので、「昴」は何千回も歌って来たと思うけど、同じ「昴」はないですね。歌はその一瞬一瞬のものなので、消えていくものじゃないですか」

干場「でも、心の中にはずっと残っていますよね」

谷村「消えるからこそ残るものというか、音楽の一番素晴らしいのは、形として残っていかないこと。記憶に残っていくので、聴いた人の細胞の中にダイレクトに入るんですよ。色褪せなかったり、時が流れると色鮮やかになったり、これが、音楽の一番の秘密だと僕は思ってます」

干場「素晴らしい言葉ですね。今ゾクゾクしました(笑)」


「長い船旅の食事の時間は、航海している場所の時間に合わせるのでしょうか?」

船の現在地の時間によって船内の時計は変わっていきます。
船上では、その時間に合わせた食事の時間になるんです。

例えば朝食、ニュースレターに8時と書いてあった場合、
その現地時間の8時からが、朝食の時間になります。
360度海の真ん中にいても、そのタイムゾーンに合わせた時間が適応されるようになっているんです。

航海する地域によっては、毎日時間が変わったりします。
そんな時に活躍するのが、SEIKOの「ASTRON」です。
世界中の全タイムゾーンに対応していて、時差がわからない時でもボタン操作ひとつで、
いつでも正確な時を知ることが出来ます。

船に乗り遅れてしまうと大変ですから、船の時間は確認する事を怠らない様にしましょう。
時差によって、食事がとれなかったとしても、船内のレストランは、どこかしら開いてるのでご安心ください。
また、ルームサービスを注文して、ベランダで海を眺めながらのお食事もオススメですよ。

今月ご乗船していただいているのは、谷村新司さんです。
70年代に「アリス」でデビューされ、ソロ活動、楽曲提供を通じて、「いい日旅立ち」や「昴」など、
日本のスタンダードナンバーを多数発表され、現在は上海音楽学院で教鞭もとられています。

旅についての本なども出版されている谷村さんは、国内外を問わず、たくさんの旅のご経験をお持ちです。
今日は、オーストリアのウィーンを旅された時のお話をおうかがいしていきます。

ー ウィーンの人達の、文化に対する気持ちとか深さを改めて僕らは感じました ー



干場「谷村さんが、オーストリアのウィーンを旅された時のお話をおうかがいしていきたいのですが、いつ頃行かれたんですか?」

谷村「1990年ですね。ちょうどその前年の88年、89年と、ヨーロッパでオーケストラとセッションするというアルバムを作っていたんですよ。88年がロンドンシンフォニーと、89年がパリのオペラ座ですね」

干場「じゃあ、錚々たる所ですね」

谷村「それで、90年にウィーンでやるとなって、その時にウィーンのオーケストラがレコーディンコンサートをする為に、特別チームを作ってくれたんですよ。オーケストラの人達とレコーディングして、それがすごくいい出来だったんですよ。そして、彼らが日本でツアーをやってくれと言われて、それで、日本で全国ツアーを9カ所くらいやったんですよね。オーケストラを呼んで、飛行機2台に分けないと駄目なんですよ。来るバイオリンがストラディバリウスとかですからね(笑)」

干場「ストラディバリウスとなると、1億円くらいしますよね(笑)」

谷村「もっと高いですね(笑)。台風の最中ですけど、土砂降りの中1万人が来てくれてるんですよ。そしたら、オーケストラの連中がテンション上がっちゃって「新司の故郷だから、気合い入れてやろうぜ!」と、クラシックの連中が"イエーーーー!"とか言い始めてね(笑)」

干場「ロックミュージシャンというわけじゃないのに(笑)」

谷村「彼らが、ポップスのスピリットをすごく感じてくれる様になって。そうすると今度は、彼らが凱旋コンサートをウィーンでやろうと言ったんですよ。ウィーンのコンツェルトハウスという、クラシックの殿堂があるんですけど、そこでやったんですよ」

干場「それは、すごいですね!」

谷村「客席は、みんなフォーマルなんですよ。ベートーベンの彫像があったり、すごいところなんですよ。ウィーンの連中はクラシックなんだけど、ポップスのスピリットを伝えるというテーマを体現しようとしてくれたんですよ。すごい地味なオーボエのやつが、タキシードを着て、サングラスかけてるんですよ(笑)。それは、意味を取り違えてるかもしれないけど、盛り上げようとしてくれるのが分かったんですよ。最後はスタンディングオベーションでしたね。その売り上げを、ウィーンの美術館の修復費用に寄付したんですよ。素敵だと思ったのが、その事にすごく喜んでくれて、オフィシャルの記者会見をセッティングしましたと、それがホーフブルク宮殿のマリーアントワネットの間というのを空けてくれたんですよ(笑)」

干場「マリーアントワネットのいた所ですか?それは、すごいですね」

谷村「そこを記者会見場にして、僕らも「えーー!」と思いましたよ(笑)。そういう事をしてくれた事に、ウィーンとしての感謝をこういう形で表したいと言って下さって、ウィーンの人達の文化に対する、気持ちとか深さを改めて僕らは感じました」

干場「ウィーンを舞台にした映画に、名作「第三の男」がありますが、谷村さんはこの作品はとてもお好きとおうかがいしました」

谷村「ラストのシーンがウィーンの外人墓地なんですよ。僕はここに行きたい!と思って。映画を観て、行きたいと思うと、後先考えずに行っちゃうんですよ(笑)」

干場「前にお話うかがった時に、ギターを持ったきっかけが、映画だったと聞きましたね」

谷村「当時の文化というと、映画が一番なんですよ、インターネットも無い時代ですからね」

干場「目と耳で入ってきますよね」

谷村「イタリア映画の「ひまわり」を観て、ひまわり畑を観たいと思って、マラガまで行ったりね」

干場「映画と音楽が、かなりリンクされているんですね」

谷村「それと旅が、僕の場合は全部くっついてくるんですよ」

干場「なるほど。映画を観てあそこに行ってみたいなと、旅をして、その空気を吸って音楽を作って、人生が集約されていますね」

谷村「今思うと、ずっと無茶してますね(笑)」



「船の中は、クリーニングサービスはあるのでしょうか?小学校入学前の子供を連れていく事は可能でしょうか?また、その場合の料金設定はどうなっているのでしょうか?」

クルーズ船の中では、クリーニングサービスも手軽にご利用が出来ます。
また、セルフランドリーもありますので、簡単な肌着や下着は洗っていただく事が出来ます。

クルーズというと、大人の旅というイメージですが、実はお子様連れにも安心・安全な旅が出来ます。
船の中のアクティビティは、たくさん揃っているので、お子様連れの場合は、
子供向けのプログラムが用意されているものを、お選びになられるのがオススメです。

料金は船会社によってマチマチ。
船会社によっては、夏休みの間はキッズフリーというシステムがあり、
18歳以下のお子様が同じ部屋に入る場合は、料金が無料の場合や、ファミリー割引が適応してるグループもあります。

夏休みを利用して、そういうシステムを活用してただくのもオススメですよ。

今月ご乗船していただいているのは、谷村新司さんです。
70年代に「アリス」でデビューされ、ソロ活動、楽曲提供を通じて、「いい日旅立ち」や「昴」など、
日本のスタンダードナンバーを多数発表され、現在は上海音楽学院で教鞭もとられています。

旅についての本なども出版されている谷村さんは、国内外を問わず、たくさんの旅のご経験をお持ちです。


ー 映画で見た「イージー・ライダー」そのまんまだったんですよ ー


干場「22歳の時に、10万円を持って、旅に出られたわけじゃないですか。カナダから始まって最終的にはどこまで行かれたんですか?」

谷村「ニューヨークまで行って、南下してメキシコシティ、そこから西海岸を北上して、ロスまでですね」

干場「横断というよりも、ぐるっと回った感じですね」

谷村「旅をしていると、着いた街に、当時日系の人がいたんですよね。リッチモンドにアイスアリーナがあるんですけど、そこでコンサートをやろうと、皆さんが企画してくれたんですよ」

干場「行く前に、企画されていたんですか?」

谷村「そうですね。それで人を集めようとなって、日系の人達が友達を呼んでくれたり、僕らも泊めていただいたり、ご飯を食べさせてもらって、日本からそういう若者が来てくれる事が、彼らにとってはすごく嬉しい事だと言ってくれたんです。コンサートには、地元カナダの人もいっぱい来てくれました。リッチモンドのアイスアリーナで歌ったり、あとは着いた街のストリートで歌ったり、何を歌うかというよりも「ここでやっちゃえ!」というのが、僕らの中では大事だったんですよ。当時、ストリートミュージシャンはメジャーではなかったので、珍しがられましたね。ギターケースをオープンにして、歌ってると、お金を入れてくれるんですよ」

干場「1970年という事は、ウッドストックが69年なので、明くる年ですね。アメリカ全土でも音楽的なムーブメントが起きた頃ですよね。ヒッピーとかも結構いたんですか?」

谷村「ヒッピーだらけでしたね。ニューヨークまで行った時に、ウッドストックのメンバーが半分くらい出るという、ロックフェスがシェイ・スタジアムであったんですよ。お金がないけど、見たいと思って。前の席はとれないので、内野席の端っこの方、隙間の席で見てて、ウッドストックに出たアーティストが次から次へと出てくるんですよ。そして、一番最後に出て来たのがジャニス・ジョプリンだったんですよね」

干場「それ、すごいですね!」

谷村「僕は当時、ジャニス・ジョプリンという認識は無くて、一曲目に「コズミック・ブルース」か何かを歌ったのかな。彼女の第一声を聞いた瞬間に、涙がボロボロボロボロー!っと出て来て、身体がずっと震えてた。そのまま席が立てなくて終わって、空を見上げながら、何なんだこの衝撃は、歌って、こんなに魂を揺さぶるんだと、歌というのはすごいものだと教えてくれたのは、実はジャニス・ジョプリンだったんですよ」

干場「すごい面白い話ですね。聞いてる僕が震えました(笑)。谷村さんは、そんなアメリカを横断されて、浮かぶ景色ってあるんですか?」

谷村「アメリカ大陸は道が真っすぐという事にビックリして、地平線まで、ずーっと道が続いてて、映画で見た「イージー・ライダー」そのまんまだったんですよ。メキシコまで辿り着いて、その頃にはお金がなくて、1日1ドルも使えない状態だったんですよ。1日1食にして、ハンバーガー1個と、ルートビアーとのがあったんですよ。これを何時に食べると一番都合がいいかと考えて(笑)、夕方の4時くらいだろうとなって、4時まで寝て、起きて買いに行って、食べて、またしばらく寝るんです(笑)。そういう事を何日間か過ごして、それでどうしようかと、当時ツアーリーダーをしていた同い年の細川がね、これは今だから話せる話なんですけど(笑)」

干場「ぜひ、聞かせて下さい(笑)」

谷村「メキシコ政府に彼が交渉に行って、日本でナンバーワンのアーティストがお忍びで、今、メキシコにいると、かましたんですよ(笑)。そしたら「ぜひ、ゲストとして呼びたい」となって、俺たちはボロボロのジーンズの格好だったんだけど、本番当日にリムジンが迎えに来て、パトカーに先導されながら、会場に向かったんですよ。細川には「お前は、日本でナンバーワンのアーティストだって言ってるから、それらしくやってくれ」と言われ(笑)、「お前、頼むよ〜」という感じでしたね(笑)」

干場「それでどうなったんですか?(笑)」

谷村「会場に着いたら5万人くらいいるんですよ。30分ステージをやるという話で、ギャランティしてもらって。俺が日本語で歌うと、客席が水を打ったように静かになるんですよ。これはやばい、うけてないと分かるんですよ。メキシコ人が静かになるとか、あり得ないんですよ」

干場「そうですよね、ラテンの民族ですもんね」

谷村「だんだん時間が余ってきて。横から細川が、トークで盛り上げろと、お前、スペイン語学科だっただろ!?と言われて」

干場「それは無茶ぶりですね〜(笑)」

谷村「確かにスペイン語学科だったんですけど、授業に2回くらいしか出てなくて、数字の1〜5くらいまでは言える、後は単語が4つくらいしかわからないから、とりあえず単語を叫ぶしかなくて「アミーゴ!」を5分叫んでたんですよ。そしたら、その5万人がドッカンドッカン湧くんですよね(笑)」

干場「え〜〜!すごい経験ですね(笑)」

谷村「もう、スペイン語で「ハポネ」と「メヒコ」「アミーゴ」この単語だけですよ。トーンを変えながら「アミーゴーーー!」と言うとドーーーンとくる、それで歌をやるとまたシーンとなって、それを5分やって、時間OKの合図が出たんですね。だから、どこに行ってやらされても、恐いものは何もない状態になりましたね(笑)」



「たくさんのツアーや船があるけれど、自分に一番合った船、旅先を見付けるコツは?」

旅行代理店などで目にするパンフレットを見ると、様々なスケジュール、船があります。
例えばローマから、バルセロナ、地中海クルーズは王道ですが、
料金が1000ドルで行けるものもあれば、5000ドルで行けるものもあります。
その違いは船の大きさやランク、ラグジュアリー船、プレミアム船、カジュアル船となっています。

最近では、カジュアル船も大型化が進んでいて、2000人乗りの船も、同じ様に地中海を周遊しているそうです。
2000人のお客さんが乗っていれば、乗船・下船に時間がかかったり、船が小さければ、アクティビティが少なかったりします。

予算と期間にもよりますが、地中海であれば、イタリアの小さな港を巡りたい場合、
大きな船では接岸出来ない港もありますので、少し小さな船を選んで接岸出来るところを考えたりする事いいですね。

パンフレットにある、地図と料金だけで選ばず、自分の希望に合ったクルーズを選ぶ事がコツですね。

今月ご乗船していただくのは、谷村新司さんです。
70年代に「アリス」でデビューされ、ソロ活動、楽曲提供を通じて、「いい日旅立ち」や「昴」など、
日本のスタンダードナンバーを多数発表され、現在は上海音楽学院で教鞭もとられています。

旅についての本なども出版されている谷村さんは、国内外を問わず、たくさんの旅のご経験をお持ちです。
今月は、谷村さんの旅のお話をおうかがいしていきます。

ー 夜中、星をじーっと見てる子供だったんです ー


干場「谷村さんは「粋づくし「旅」手引き」という本も書かれていますが、 小学生の頃から、一人で遠くに出かける事とかが好きだったんですか?」

谷村「大好きなんですよ。小さい頃から、近所では珍しい子で、いつも空見てる子だったんですよね(笑)。近所に公園があって、そこの滑り台に寝転がりながら、夜中、星をじーっと見てる子供だったんです」

干場「小学生の頃からロマンチストだったんですね(笑)」

谷村「今になってみると、自分がそうしていた理由がよく分かるんですよ。星と自分との関係ですね」

干場「それはどういう事ですか?」

谷村「小さい時に、人は命が終わると星になるよと聞いた事ってありますよね。その通りなんだと、今思える様になったんですよ。お星様って僕らみんな塊の物体だと思ってるけど、本当にそうかなと考えた事あります?」

干場「全然考えた事は無いですね」

谷村「それぞれの惑星のデータって入っているじゃない?それって本当?って僕は思うんですよ。違うと思ったら自分で調べちゃう(笑)、そうすると、僕らが世間的に思ってる事と違うなってわかるんです。星って、漢字で「生まれる日」って書くでしょ。何でお星様は、そういう字を当てているのかっという理由があるんですよね」

干場「中々想像が出来ないんですけど、何が生まれるんですか?」

谷村「要するに人が生まれるという事なんですよね、人の数と同じ数、星はあるんですよ」

干場「僕は初めて知りましたね」

谷村「お星様って、僕らが思ってる様な土の塊では決して無い、僕が色んな事を学んでビックリしたのが、目が捉えてる物って100%の内にどれくらいだと思いますか?」

干場「普通に考えて、後ろ側が見えないので50%は見えてるのかなって漢字がしますけどね」

谷村「実は4%なんです。僕ら人間の網膜がキャッチ出来るのって全体の中の4%に過ぎないんですよ」

干場「え!4%!?面白いですね、そんな事を小学生の頃から考えてたんですか?」

谷村「小学生の頃は、ぼんやりと、何でこんなに星に惹かれるのかなと思ってた子供でしたね(笑)」

干場「1970 年にアメリカ、カナダを横断されたんですよね?」

谷村「アメリカ大陸、西海岸、バンクーバーからバンフ、ジャスパー、トロント、ナイアガラ、ニューヨークまで行って、サンアントニアからメキシコシティまで、グレイハウンドという大陸横断のバスで行きましたね。ホテル代を浮かすために、夜はバスで寝るんですよ。すごい無茶苦茶な旅でしたね(笑)」

干場「おいくつくらいだったんですか?楽器も持って行ったんですか?」

谷村「もちろん持っていきました。22歳の時で、大阪万博があった頃なんですよ。カナダパビリオンが水上ステージを作って、アマチュアに開放してくれたんですよね。そこに、僕らは出させてもらって、その時に出会った同い年の学生がいて、面白いんですよ」

干場「どんな方だったんですか?」

谷村「歌い終わったら、彼が楽屋に飛んで来て「すまん!お前らを騙そうと思ってた!」と言われて、意味が全然わからなかったですね。アマチュアバンドを仕込んだ時に、それぞれのバンドにギャランティが出てたんですよ。僕らはアマチュアだったので、そういうのは無いと思ってた。それで、彼がギャランティをポケットに入れて、トラックを買おうと思ってたらしいんですよね。でも、その事を全部喋ってくれたんですよ(笑)」

干場「何で喋ったんですかね?」

谷村「聞くと「歌って、ええな〜」って言ったんですよ。それで、僕らも一生懸命歌ってて「歌ってええやろ」という話をしたんです。それが運命的な出会いをしたんですよ。彼が「お前らの歌を、アメリカ人に聴かせてやろうや〜」と言って「よし、わかった」と返事をしたんですよ。それが5月くらい、その年の8月にはバンクーバーに立ってましたね」

干場「3ヶ月後ですか!?すごい行動力ですね

谷村「だって恐いものないし、失う物もないし、行っちゃおうと(笑)」


「豪華客船で行く地中海クルーズの旅にご招待!」

豪華客船・クリスタルセレニティで行く、クルーズの旅にモニターとしてご乗船いただけるすごいチャンスです!
8月17日より、スペインのバルセロナから、イタリアのローマに向かうクルーズとなっています。
こちらに1組2名様をご招待!

このクリスタルセレニティは、保木さんが初めて乗った船で、あのNOBUさんのレストランも入っているんです。

この豪華客船で行く、地中海クルーズの旅には、干場さんと保木さんも乗船予定、船に乗ればすぐに色々な方と仲良くなれますよ。

航路は、バルセロナから出航して、サグラダファミリアなどの歴史的建築物を見たり、
スペインを回りサントロペへ、このシーズンは、正にバカンスの時期!
冷えたロゼがとっても美味しいんですよ。

サントロペからモンテカルロに寄り、ポルトヴェーネレ、リヴォルノの港からフィレンツェへ、最後はローマとなります。

このクルーズの旅に、リスナーの皆様1組2名様をモニターとしてご招待致します。
詳しくは、ホームページ右側のバナーをご確認ください。

必ずや良いクルーズの旅になるはず、ご応募お待ちしております!