今月ご乗船いただいているのは、日本文学の研究者 ロバート キャンベルさんです。

ハーバード大学の大学院へ進み、27歳で九州大学へ留学。
東京大学大学院・教授などを経て、現在は「国文学・研究資料館」の館長を務めていらっしゃいます。
今月は、日本の文化だけでなく、世界中の文化に精通するロバート・キャンベルさんに
旅について伺いました。

ー 17時以降はとにかく飲み食いするしかないので、それがすごく好きだな ー


null
干場「今日は、どちらに行かれた時のお話を聞かせていただけますでしょうか?」

ロバート キャンベル「いま思い出してるのは、イタリアですね」

干場「いいですね〜」

ロバート キャンベル「干場さんはイタリアにぴったりというか、半分イタリア人じゃないかと感じてます(笑)」

干場「イタリア好きですね(笑)。イタリアはどこに行かれたんですか?」

ロバート キャンベル「ジェノバと、ミラノに最近よく行きます。それこそ何十回も、特にジェノバにご縁があって行きますね」

干場「なぜジェノバなんですか?」

ロバート キャンベル「明治時代に、お雇い外国人として来たエドアルド・キヨッソーネという、版画家のアーティストがいたんですね」

干場「はい」

ロバート キャンベル「日本の明治に初めてできたお札とか、郵便切手のデザインをした人なんですよ。日本人によって、銅板の職人としてスカウトされたんですね」

null
干場「この方はイタリア人ですか?」

ロバート キャンベル「イタリア人ですね。日本に来て、日本が国際社会に参加するために必要な有価証券だとか、切手とか、そういうもののデザインを偽造できないように作らないといけないんですね。その最先端の技術を彼が持っていたんです」

干場「そうだったんですね」

ロバート キャンベル「すごくいい仕事をするんだけど、するほどにたくさんお金が入ってきて日本の美術を買うんですね。
ものすごいコレクションを作ったんですけど、そのコレクションを彼の故郷であるジェノバに全部寄贈する」

干場「そうなんですね」

ロバート キャンベル「ジェノバに、エドアルド・キヨッソーネのコレクションを中心とした東洋美術館があるんですね。
全部日本の、エドアルド・キヨッソーネという人が明治時代に集めた作品なので、タイムカプセルなんですね」

干場「え〜〜!」

ロバート キャンベル「その中に、彼は職人だからイメージがないと書けないんですね。
今までに、日本のアーティストがどういう風に描いているか、参考になる江戸時代の本を集めてるんですね。そのコレクションがあると知っていて、調査をさせてもらったんですね」

干場「すごいですね!」

ロバート キャンベル「そこにチームを組んで、毎年データをとって、ひとつひとつカルテを作って、写真を撮り……ということをアーカイブ化させてもらったんですね」

干場「はい」

ロバート キャンベル「イタリアのことだから、お昼が2時間半くらい空くんですね(笑)。そのあいだはジェノバの街をひたすら散策して、季節によって何が美味しいかとか、2月になると白魚が解禁されて美味いんですよ!」

干場「白魚?」

ロバート キャンベル「卵とじにして、オリーブオイルでフライパンで軽く炙って、それを白ワインで食べるんだけどものすごく美味いんですよ。
季節料理がすごいあって、ジェノベーゼっていうソースが有名ですけどいろんな料理があって」

干場「はい」

ロバート キャンベル「17時以降はとにかく飲み食いするしかないので、それがすごく好きだな。ジェノバは素敵な街ですね」

干場「エドアルド・キヨッソーネという人がいなかったら、日本は発展しなかったというすごい方なんですね」

ロバート キャンベル「日本の国際社会との同期というか、明治時代の中に切れ目なく貿易であったり、金融制度に日本が加入していくということは、非西洋社会では極めて早く、珍しくて。
彼はアーティストであり職人ですけれど、そういうソフト・パワーを発揮しました。
大蔵省の職人だったんですけど、彼がプライベートで集めた物が海を渡ってイタリアにあって、そこに私をひきつけてくれたということは面白かったんですね」

null

「クルーズ船には、どのような方が乗船されていますか?」

くぼこまき:クルーズ船は、小さなお子様からご年配の方まで様々な年代の方が乗船されているんですね。
船の種類は大きく3つに分けられていて、それぞれ特徴があります。

ひとつ目がラグジュアリー船、のんびり船旅を楽しみたい、中高年以上の方が多く乗船されています。
少し船旅に慣れている方が多いです。使われているアメニティ類も、エルメスやブルガリなど高級ブランドが使われています。
3種類の中で一番高いです、飛行機で言うとファーストクラスです。
船旅そのものをゆったり楽しんでいただく、大人の空間になっているんですね。主なクルーズ会社ですと、クリスタル・クルーズ、ポール・ゴーギャン・クルーズが運行しています。

プレミアム船が、船の大きさはそこそこ大きく手頃です。
客室からエレベーターまでの距離、動線が疲れないぐらいの距離です。
サービスも手厚く、初めての船旅にプレミアム船を選ぶ方が多いです。
イベントやショーなどもラグジュアリー船と比べて、華やかなものが行われます。
セレブリティ・ミレニアム号、飛鳥IIなどが、プレミアム船にあたります。
お食事も豪華で質の良いものが提供されるので、とても人気です。

最後がカジュアル船です、これは超大型船が多いです。
船内施設とか、イベントが充実しています。子供の割引が多いのでファミリー層で乗られる方が多いですね。
代表的なクルーズ会社は、コスタクルーズ、ロイヤル・カリビアンといった会社が運行しています。

今月ご乗船いただいているのは、日本文学の研究者 ロバート キャンベルさんです。

ハーバード大学の大学院へ進み、27歳で九州大学へ留学。
東京大学大学院・教授などを経て、現在は「国文学・研究資料館」の館長を務めていらっしゃいます。
今月は、日本の文化だけでなく、世界中の文化に精通するロバート・キャンベルさんに
旅について伺いました。

ー カルチャーが全然違うなっていうことは感じますね ー


null
干場「今日は、どこへ行かれた旅のお話を聞かせていただけますでしょうか?」

ロバート キャンベル「イギリスの西側、アイルランド共和国です」

干場「いつ頃行かれたんですか?」

ロバート キャンベル「7歳の時ですね」

干場「7歳ですか!?」

ロバート キャンベル「これは旅の話だけど、僕にとってアイルランドは旅なのか、ちょっとそこが微妙なんですね」

干場「ご両親が?」

ロバート キャンベル「両親ではなく、祖父も祖母も、それぞれ12人兄弟で、戦前アイルランドからニューヨークに移民してるんですね。
19世紀から飢饉があったりして、食べられないわけですね」

干場「そうなんですね」

null
ロバート キャンベル「7歳の時に連れて行ってもらって」

干場「どんな場所なんですか?」

ロバート キャンベル「シャノン空港に降り立ち、南の方に行くんですね。鉄道がないので、車でいつも迎えに来てくれるんだけど。
ひたすら、なだらかな、美しい緑色の山がずっと続いていて。2時間半くらいすると、私の一族が出た村に着くんですよ」

干場「何ていう村なんですか?」

ロバート キャンベル「キルフリンの村です、教会が一つ、パブが一つ、小学校がはずれにあって、全員が農業をしていて。
ニューヨークのダウンタウンで育った僕にとっては、大冒険なんですね(笑)」

干場「はい(笑)」

ロバート キャンベル「空港から降りて、徐々に別世界に連れて行かれるような、そこを出て行った祖父祖母たち、僕の遺伝子は去って行った人たちと、残った人たちの違いっていうのが、風度とか、物の味とか、香りとか、声の調子、”こんなに違うんだ”っていう。
人種は並べばわからないんですよ。でも、カルチャーが全然違うなっていうことは感じますね」

null

「セレブリティ・ミレニアム号で行く、秋の美巡りクルーズ」

くぼこまき:この船が世界中のクルーズファンを魅了している船なんですね。
モダンラグジュアリーな空間が楽しめるプレミアム船です。

船内のいたるところに、絵画とかアート作品が並ぶ。
新宿のアイランドタワーにある「LOVE」のオブジェありますよね。
セレブリティ・ミレニアムにも、あれの青があるんですね。

船内で提供されるすべてのお料理が、ミシュランの三ツ星シェフが監修しています。

横浜港を出港して、神戸、広島、函館……など、色々回るんですけど。
とても豊かな日本の自然の美しさを堪能できる場所、世界遺産などを中心に巡ります。

最近は、外国人の方が、日本発着の船に参加される方が多くて。
日本の美しさを存分に巡れるクルーズというのは、すごく魅力があるようです。
これだけの都市を回れる旅行っていうのは、クルーズならではだと思います。

今月ご乗船いただくのは、日本文学の研究者 ロバート キャンベルさんです。

ハーバード大学の大学院へ進み、27歳で九州大学へ留学。
東京大学大学院・教授などを経て、現在は「国文学・研究資料館」の館長を務めていらっしゃいます。
今月は、日本の文化だけでなく、世界中の文化に精通するロバート・キャンベルさんに
旅について伺いました。

ー トルコは2000年前にタイムスリップしたような感じなんですよ ー


null
干場「今日はどちらへ行かれたお話を聞かせていただけますでしょうか?」

ロバート キャンベル「トルコの話をしようかと思っています。紺碧の海、トルコは海が綺麗ですよ。
トルコって、イスタンブールが、ちょうどヨーロッパとアジアの交差点ということを学びますよね」

干場「はい」

ロバート キャンベル「見たいなっていう気持ちはあったんですけど、人々がどういう導線を描いて街を歩いてるかとか、何を食べてるか、トルコ語に囲まれて浸ってる感じはどういうものなのか、とか。
映画とか音楽とか、全然聞いたことないんですね。親しいようで、実は全然わかってない文化ということで行ってみたんですけど、驚きがいっぱいあったんですね」

干場「例えばどんなことですか?」

ロバート キャンベル「本で読んだことはあったんですけど、ローマ時代のフロンティアなんですね。トルコ半島があって、ローマ時代の人たちは、そこを帝国の基地をたくさん作っていて、その遺跡が残っているんですね」

null
干場「遺跡、ご覧になってどうですか?」

ロバート キャンベル「素晴らしいですね、エフェソスというところに最初に行きまして、残っている状態がものすごくいいんですね。
何百年もの間に観光客が歩いていって、開発とか、いろいろなことがあって環境が変わっているんですけど。トルコはほとんど2000年前にタイムスリップしたような感じなんですよ」

干場「なるほど」

ロバート キャンベル「例えば、3階建くらいの大理石でつくった図書館があるんですけど、これがすごく綺麗なんです。
立体的にどこでも歩けるんですね。スケールというのかな、当時の人たちがその建物に対してどういう風に使っていたか……面白かったのが、トイレですね」

干場「トイレ?図書館ですよね?」

ロバート キャンベル「図書館にも外にも、いたるところにトイレがあって、一見トイレだってわからないんですよ。
トロイにも遺跡があって、トルコって、行ってみて初めて知ったんですけど」

干場「トロイの木馬で有名な?」

ロバート キャンベル「そうですね。古代世界を、イタリアとかギリシャも素晴らしいけどトルコが穴場ですね、そんなに人もいないし。
天気のいい日だと、自分が帝王になっているようなね(笑)」

干場「なるほど、2000年前のローマ時代のね(笑)」


null

「夏休みクルーズ情報」

くぼこまき:MSCスプレンディダ号で行く、真夏の北日本を満喫できる9日間の旅です。
私も乗船するんですけど、なんと言っても横浜発着で手軽に行くことができるんですね。
自宅から横浜港までスーツケースを直接送ることができるので、手ぶらでクルーズに行くことができるんです。

帰りも同様で、船から自宅までスーツケースを送ってしまうことができるので、また手ぶらでお帰りいただけるという。
寄港地なんですけど、室蘭、青森、仙台、ウラジオストク、外国船なので、必ず外国の港にタッチしてこないといけないんです。
ちょうど、青森でねぶた祭りが開催中なんですね。
なので、ホテルを予約することなく、船で直接青森に行ってねぶたを満喫する、すごくいいなと思ってすぐ予約しちゃったんですけど(笑)。
寄港地のひとつであるウラジオストク、ロシアの都市なんですけど、ビザをとるのが大変なんですけど、船会社が主催するツアーに参加した場合は、船内で寄港地観光をお申込みいただくとビザが免除になるので、気軽にロシアの旅行を楽しんでいただけます。

そして仙台なんですけど、サーカス、オペラ、ミュージカル、シアターでは日替わりでいろいろなプログラムが行われます。
こじのクルーズは10万円台から参加していただくことができますし、12歳未満のお子様は無料です、もちろんキッズクラブもありますので預けて遊ばせることもできるんですね。
ご家族で船旅を楽しんでいただく、いいチャンスなのではないかと思います。