今月ご乗船していただいているのは、谷村新司さんです。
70年代に「アリス」でデビューされ、ソロ活動、楽曲提供を通じて、「いい日旅立ち」や「昴」など、
日本のスタンダードナンバーを多数発表され、現在は上海音楽学院で教鞭もとられています。

旅についての本なども出版されている谷村さんは、国内外を問わず、たくさんの旅のご経験をお持ちです。
本日は、あの名曲の誕生秘話をおうかがいしていきます。


ー 「昴」は何千回も歌って来たと思うけど、同じ「昴」はないですね ー



干場「谷村さんがバリを旅された時のお話をうかがいたいのですが、バリには何度か行かれてるのですか?」

谷村「けっこうな回数行ってるんですけど、一番最初に行ったのは30年くらい前。眠りに来なさいと呼ばれた気がして、当時はものすごい勢いで仕事をしてたので、ほとんど休養をとってない時期でした。1週間スケジュールをとって、バリにいったんですけど5日間寝てましたね(笑)」

干場「本当に寝に行った感じだったんですね(笑)」

谷村「本当に山の中で、段々畑に水が張ってあるんですけど、夕陽が落ちて来た時に水面が赤く染まるんですよ。その赤と緑のコントラストを毎日見てましたね。これを見る為に来たんだと、ふっと気付くと、意識が無く寝てるんですよね(笑)」

干場「ということは、すごくリラックス出来たんですね」

谷村「体が全部ゆるんだというか、どんどん眠くなってくるんですよ」

干場「谷村さんは色々なところに旅に行かれてるじゃないですか、その土地土地で、インスパイアされている事、曲に入れる事とかもあるんですか?」

谷村「曲に入れる為というより、自分がここへ行くんだなと、呼ばれている感があったら必ず行って、知らない内に何かが体に入っていくんですよね。後々曲を作っていくと、そういうものが出てくるんです」

干場「衝動に駆られていって、旅した時に、自然と身体の中に入っていって、音楽の中に出てくるんですね。では、谷村さんのアルバムを聴いていくと、旅して行った所がわかるみたいな感じですね。谷村さんの曲「昴」も星ですよね」

谷村「小さい頃から、いつも空を見上げてて星を観てた。だから、自分が星の歌を作る事になると予感していたんですよね。それが「昴」だった。曲が出来た当時は「どうしちゃったの?」って、みんなに言われたんですよ。アリスは「チャンピオン」とかやってた時期だからね」

干場「曲調に激しいイメージありましたよね」

谷村「アリスはこういういものという、聴いてる人は一つの曲で、方向付けをするじゃないですか。でも、僕の中では出るべくして出て来たものなんだろうと思っていたんです。やがて、その歌をアジアの人たちが歌い始めて、アジア大陸への扉を開いてくれたんです。それからはアジア各地で20年間、毎年コンサートをやるようになりましたね」

干場「素晴らしいですね」

谷村「その道を開いてくれたのが、この歌だったんですね」

干場「星がしいてくれた道標によって、各地で演奏されてきたんですね」

谷村「それも心の命ずるままにね」

干場「もう、初志貫徹ですね。一貫されていますね」

谷村「振り返ると、そうなっているなと感じます」

干場「ちなみに、どこで演奏された時が一番印象に残っていますか?」

谷村「全部ですね。その場所その場所が特別なので、「昴」は何千回も歌って来たと思うけど、同じ「昴」はないですね。歌はその一瞬一瞬のものなので、消えていくものじゃないですか」

干場「でも、心の中にはずっと残っていますよね」

谷村「消えるからこそ残るものというか、音楽の一番素晴らしいのは、形として残っていかないこと。記憶に残っていくので、聴いた人の細胞の中にダイレクトに入るんですよ。色褪せなかったり、時が流れると色鮮やかになったり、これが、音楽の一番の秘密だと僕は思ってます」

干場「素晴らしい言葉ですね。今ゾクゾクしました(笑)」


「長い船旅の食事の時間は、航海している場所の時間に合わせるのでしょうか?」

船の現在地の時間によって船内の時計は変わっていきます。
船上では、その時間に合わせた食事の時間になるんです。

例えば朝食、ニュースレターに8時と書いてあった場合、
その現地時間の8時からが、朝食の時間になります。
360度海の真ん中にいても、そのタイムゾーンに合わせた時間が適応されるようになっているんです。

航海する地域によっては、毎日時間が変わったりします。
そんな時に活躍するのが、SEIKOの「ASTRON」です。
世界中の全タイムゾーンに対応していて、時差がわからない時でもボタン操作ひとつで、
いつでも正確な時を知ることが出来ます。

船に乗り遅れてしまうと大変ですから、船の時間は確認する事を怠らない様にしましょう。
時差によって、食事がとれなかったとしても、船内のレストランは、どこかしら開いてるのでご安心ください。
また、ルームサービスを注文して、ベランダで海を眺めながらのお食事もオススメですよ。