今月、ワールド・クルーズに乗船していただいているのは
国内外を問わず、旅の経験が豊富な作家の島田雅彦さんです。

島田さんには、これまでにロシア、台湾などのお話をしていただきました。
その好奇心の多さには脱帽の一言。

3回目のご登場となる本日は、アフリカをテーマに書かれた本も
出版されている島田さんに、アフリカのお話を伺いました。

ー 何の手がかりも無いようなのっぺりとした砂漠を、夜に移動出来るのは天空に地図があるからなんですよ ー


干場「アフリカは国によって、文化や経済状況が異なると思いますが、島田さんが特に惹かれた国はどこなんですか?」

島田「南アフリカはネルソン・マンデラが刑務所にいて、まだアパルトヘイトも撤廃されてない時代。人種差別を政策として実施されている頃は日本からはメジャーな観光ツアーの無い頃ですね。ヨハネスブルグで夜を過ごす時は中心部でアペリティフを飲む所から始めるんですよ。でも、夕方の4時か5時くらいになると街から人がいなくなってしまう、白人は郊外の自宅に帰ってしまうんですよ。残ったのはアフリカ系の人、バーはアフリカ系の人でいっぱいでしたね」

干場「昼のイメージとは全然違うんですね」

島田「そこで一人で飲んでると違和感はあるけど、こっちが愛想よくすると「一緒に飲もう」と、なるんですよ」

干場「そういうところで、打ち解けていくんですね」

島田「さらに夜深くなって来てから、郊外はどんな様子なのか気になってくるんですよね」

干場「それはまた、郊外になったら真っ暗になってそうじゃないですか?」

島田「みんな家に帰って、その近隣で飲むんですよね。日本で言えば、鎌倉に住んでる人が、東京で飲まないで地元に帰って飲むような感じですよね。そこも言ってみたいなと思って、ハードロックカフェのヨハネスブルグというのがあって、そこには白人のお客さんしかいないんですよ」

干場「ハードロックカフェって、いわゆるアメリカ系のイメージですよね」

島田「両方行って飲んでいる私がコウモリのような感じがしてね(笑)、どっちも居心地が良くないという感じはありましたよ」

干場「夜の中心街は、危険も感じそうですけど大丈夫でしたか?」

島田「ブルース・リーが登場したおかげで、アジア人は強いという幻想を全世界に与えたと思うので(笑)、一種のエキゾチシズムですが、ブルース・リーが流布させてくれたカンフーイメージで大分助かっていますよ(笑)」

干場「アフリカの中ではケニアも行かれたそうですが、かなりハードな旅だったそうですね?」

島田「ケニアのマサイ族の住んでいるサバンナに行ったんですよ。国立公園ですから、車ならいいんですけど東京とかニューヨークから来た人は歩いちゃいけないんですよ。その辺を歩いているとライオンに食われらしいんですね。でも、マサイ族は裸足で歩いているんですよ。それにサバンナとかに住んでいる人は視力が良いというのは有名な話ですよね」

干場「あと、ジャンプ力もありますよね(笑)」

島田「視力が6.0あるらしいですからね、その視力の良さをまざまざと知ったのは、「向こうからライオンの親子が歩いて来る」と言うんですよ。サバンナは地平線が見えるような広い空間なんですけど、僕には全然見えないんですよ(笑)」

干場「一向に、日本人の視力では見えないんですね」

島田「僕も2.0くらいはあったんですけど「目が悪いな」とか言われて、20分くらいしたらやっと見えて来たんですよね。だから彼らは20分早く見えるんですね(笑)」

干場「そこまでの視力は想像出来ないですね。近くも見えるんですかね」

島田「あまり必要ないんじゃないですかね。彼らは口伝いに物語を聞き覚えていたりしますし、あるいは星を読んだりしますね。砂漠なので星はプラネタリウムくらいいっぱいありますからね」

干場「それはすごい綺麗なんでしょうね〜」

島田「砂漠の遊牧民もそうですが、星が地図なんですね。遊牧民に関しては、何の手がかりも無いようなのっぺりとした砂漠を、夜に移動出来るのは天空に地図があるからなんですよ」


家族で行く、クルーズの旅

干場「そろそろ夏休みですが、家族で行くクルーズもあるんでしょうか?」

保木「ご家族で楽しめるクルーズもあるんですよ。ラグジュアリー性をお選びになってしまうと、お客様の年齢層が高いのでお食事だったり、船内の施設がお子様向けのものが少ないんですよね。なので、お子様が楽しめて、お父さま、お母様も楽しめるとなるとカジュアル船をお選びになるといいと思います」

干場「なるほど、ご家族で行くならまずはカジュアル船を選ぶんですね」

保木「イベントやプログラムがお子様向けに用意されている事が多いので、船の中も楽しめて、寄港地も楽しめるんですよ」

干場「例えば、子供と一緒に楽しめるイベントって、どういうイベントがありますか?」

保木「子供向けのお料理教室をやっているところもあれば、子供向けのゲーム、カジュアル船だとプールがいくつもあったりします。クルーズ料金は基本的に2人でお部屋をお使いになった時に料金なんですけど、キッズフリー、お子様料金無料という船もあるんですよ」

干場「無料なんですか、そういうものがあるんですね」

保木「飛行機の往復はかかるんですけど、調べるとお子様はフリーという場合があるんですね」

干場「お子様いらっしゃる方にはお得な情報ですよね」

保木「親はゆっくり食事したいけど、子供はゆっくりじっと座っててくれないじゃないですか。移動している間なので船の中で迷子にならないし、お子様達はお子様達で、ゲームをしているような時に、大人はお洒落してレストランに行って食事を楽しめるというのも出来るんですよ」

干場「ある意味、安心ですもんね」

保木「行き先としては、アラスカの大自然を見に行くとか、ディズニーがやっているディズニークルーズもあるんですよ。ミッキーとかドナルドが中にいて、それはそれでまた楽しい船旅だと思います」

干場「子供さんにとっても、すごく良い過ごしやすい船旅ですよね。この夏ご家族で船旅を楽しんでみてもいいかもしれませんね」