今月、ワールド・クルーズにご乗船していただくのは
おもちゃのコレクションをはじめとする、数々の活動をする北原照久さんです。

大学時代から海外へ留学をされていて、旅の経験が豊富な北原さん、
第一回目の今日は大学時代に留学されていた、オーストリアについてのお話を中心にお聞きしていきます。


ー 物と人との関係、それを作った人、それを使っている人、それを見ている僕、とてもみんながハッピーに感じたんです ー

干場「北原さんは大学時代、スキー留学でオーストリアのインスブルックという街に行かれたという事ですが、ウィンタースポーツで有名な街なんですか?」

北原「冬季オリンピックを2回やってるんですよ。僕のうちはスポーツ用品店で、特にスキー専門店なんですよね」

干場「そうなんですか!」

北原「スキーとアイスホッケー専門のお店で、父の代からやってるんです。ちょうど僕が生まれた頃にお店を開いて、子供の頃からスキーはやっていたんですよ。それで、僕の学生時代は学園紛争が一番激しく、授業も無くて、「おまえはどうせ店を継ぐんだから、スキーの勉強をしてこい」と、うちの父は理解があったんですよ」

干場「寛大ですね、素晴らしい」

干場「それで、インスブルックに行って、僕の人生が変わったんですよ。もちろんスキーの勉強に行ったんですけど、向こうの方の暮らしぶりを楽しむんです。僕がホームステイした家には、暖炉に銅の鍋が5個くらい並んでるんですよ。それで料理を作ってくれて、必ず「これは、ひいおばあちゃんの代から使っているのよ、良いお鍋でしょ」と、言うんですよ。そうすると、魔法のお鍋みたいに美味しいんですよね(笑)」

干場「素晴らしいですね〜」

北原「それを見た時に、物と人との関係、それを作った人、それを使っている人、それを見ている僕、とてもみんながハッピーに感じたんです。こうやって好きな物に囲まれて生活するのはすごくいいなと思ったのが19歳の時。それで僕は日本へ帰って来て、20歳から物を集めはじめたわけなんですよ」

干場「はい、そうですよね」

北原「それはやはり、外国に旅をして、それがきっかけで今の人生があるんだなという感じがするんですよね」

干場「では、今の北原さんを形成している一番最初の取っ掛かりというのはオーストリアのインスブルックという街の体験だったんですね」

北原「そうですね、それは本当に、僕にとって大きな転機でしたね」

干場「大学時代に行かれたオーストリアで、物を大切にする事に開眼されたそうなんですが、具体的なきっかけはそういう事だったんですね」

北原「そうですね、向こうでは古い物を長く使うという事が自慢なんですよ。日本はどちらかというと使い捨て文化、当時は何でも新しい物が良いと言われていた時代なんですよね」

干場「確かに、当時の年代はそうかもしれないですよね」

北原「向こうの方というのは、「この机はおじいちゃんの代から使っている」とか「このラジオは真空管だけど、今でも鳴るんだよ」とか、そこから流れて来る音楽とか言葉、すごく良いんですよ。それで、僕はラジオコレクターになったんですよ」

干場「ラジオもコレクションされているんですか!?」

北原「それで僕はイベントとかもやった事がありますからね」

干場「一体、何をコレクションされているんですか(笑)?」

北原「よくブリキのおもちゃコレクターって言われるんですけど、ブリキのおもちゃって僕のコレクションの2割くらいなんですよ」

干場「あとの8割は一体何なんですか?」

北原「一番多いのは広告のコレクションですね、明治、大正、昭和のポスター、看板、引き札、マッチのラベルだとか、そういうものですね。6軒の博物館があって、その他に420坪の倉庫の中にコレクションがあるんですよ」

干場「いや、すごい量ですね!」

北原「僕は20歳からコレクションして、42年間集めっぱなしなんですよ。熱しやすく冷めにくいんですよね(笑)」


「目的地に着くと、どのくらいその街を見れるのでしょうか?
また、船の中は飲み物のドリンクバーなどはあるのでしょうか?」


船が寄港地に到着するのが、朝の8から9時のあいだ、次の寄港地にもよりますが、
大体夕方〜遅い所では23時くらいの出航になるので、十分寄港地の観光を楽しんでいただけるんです。

さらに、観光バスも用意されているんですよ。
例えばローマだと、港からローマまでが1時間ちょっと、8時半に出れば10時に到着します。
10時から夕方18時くらいまで観光して、バスに戻って7時半、お食事して出航という流れ。

一度乗ってしまうと、船の中に閉じ込められるみたいな
イメージがありますが、そんな事はありません。

10時間の観光ともなれば、けっこう楽しめますね。
教会や世界遺産などは近くにあるので歩いて回っていただく事も出来ますし、
バスでもOK!無駄が無く、一つの街を見れるんですよ。

一日では回りきれない見所は、1泊、2泊と停泊してくれて、船をホテル代わりに使えます。

バーはありますが、オールインクルーシブの船の場合はどこでも飲めるんですよ。
朝からシャンペンも飲めちゃうんですよね。