10月になりました、今月ワールド・クルーズにご乗船していただくのは、
青山フラワーマーケットの代表取締役・井上 英明さんをお迎えしています。

生花店「青山フラワーマーケット」を全国に展開し、日本に花のある生活を浸透させた立役者です。
先日、干場さん、保木さんと共に地中海・エーゲ海クルーズをされました。

鉄人レース、トライアスロンなど、アクティブに活動されている井上さんに、旅のエピソードをお伺いしていきます。

ー 常に商売人の立場ではなく、お客様の目線に立って細かな改善をしていくんです ー


干場「こないだはクルーズ楽しかったですね、ありがとうございます」

井上「僕も楽しかったですね、最高でしたね」

保木「今回は7泊8日、夜景が綺麗なモンテカルロから出発して、サントロペに寄って、フィレンツェ、チヴィタヴェッキア、アマルフィ、ポジターノ、サントリーニ、下船したのがアテネでしたね」

干場「井上さん、すごい印象的に残っているのが、急に泳いでたりするんですよね、びっくりしました(笑)。船旅と言うと、船の中で泳いでたりっていうイメージじゃないですか、違うんですよね」

保木「水着をいきなりお買いになって、海に飛び込んじゃってビックリしましたね(笑)」

干場「しかも、サントロペの港で誰も海に入ってないところで、「水着買って来てさー」と言いながら、海に入って何なんですか?あの感じは?(笑)」

井上「やっぱり綺麗な海があるのに泳がないのは、考えられないんですよね。もったいないと思うんです」

干場「トライアスロンをやってるんですよね?どれくらいやってるんですか?」

井上「40歳から始めたので、10年やってますね」

干場「サントロペで体を見た時に、めちゃくちゃしまってるなと思いましたね」

井上「ちょうどアイアンマンの後でしたからね、絞り込んでたんですね(笑)」

干場「青山フラワーマーケットの第一号店が1993年に始められて、お花屋さんを開業をしようと思ったきっかけは何だったんですか?」

井上「会社を作ったのが1988年で、それまではニューヨークで働いてて、帰って来てイベントの企画会社を始めたんですよ。イベントの企画はキャッシュで言うと日々入って来ないんですよね。準備期間があって、イベントをやった時にまとめてお金が入って来るんですよね。ある本を読んでたら、会社を安定させる為には日銭部門が必要と書いてあったんですよ。日銭部門を作ろうかと考えて、これからは花がいいと聞いたんですよ。それで友達の女の子で花屋の娘がいたので、ちょっと花市場を見てみたいから連れて行ってよとなったのがきっかけですね」

干場「それで行ったのがきっかけでビジネスにしちゃったんですか?(笑)」

井上「それで、市場行ったら安いんですよ。これを5倍も6倍もしないで、2倍くらいで売ったら普段から買うんじゃないかと思ったんですよ。それで、その場で50本くらいのバラを買って、知り合いの所に届けて、これ買ってみて下さいよと言って、そういう感じで始まったんですよね」

干場「井上さんって、行動派ですよね」

井上「やっぱり考えるよりやっちゃった方が早いじゃないですか、やりながら考える方なんですよ」

干場「僕もそうなんですけど、超えてますね。異常なスピードですね。ちょっとは計算するじゃないですか」

井上「商売はお客さんの立場に立って考えるっていうのが大事だと思うんですよね。僕らが何か買う時は、「これ、仕入れいくらしたんだろう」とか、考えないじゃないですか。いくらだったら買うか買わないか、その直感が当たってれば買っていただけるわけだし、それが一番大事だと思っているので、自分がこの値段で買うなと思ったら、その値段で買いたい方って絶対に世の中にいると思うんですよ。自分も買わないけど、これ位で売れたら儲かるのにとか思ってると、大体駄目じゃないかと思うんですよね」

干場「青山フラワーマーケットと言えば、可愛らしいブーケが手頃なお値段で購入出来る事で知られていますが、ビジネスとしての勝因は何だったんでしょうか?」

井上「ビジネスの勝因って一発大きい事をやるんじゃなくて、長くやるものなんですよ。小さい事をどれだけ積み重ねられるかだと思ってますね。例えば、紙袋一個でもサイズを変えてみようとか、材質を変えたり、それを常に商売人の立場ではなく、お客様の目線に立って細かな改善をしていくんです」

干場「日々ブラッシュアップしていくという事ですね」

井上「その連続なんですよね。例えば地方に送る箱、最初はデザインを凝って作ったんですよ。でも、積み重ねると箱が潰れて来て厚みを変える。夏になれば通気用の穴の大きさを変えたりして、3回くらい変えましたね。九州で東京から送った花を開けようとしたら、百合なんて開いてるんですよ。上から出そうとすると、花びらが落ちてしまう、花屋は入れる時の事は考えても、出した事ないんですよ」

干場「それはお客様のニーズじゃないわけですよね」

井上「うちの箱は外開きに変えて、こういった事を箱一個、袋一つでも、ありとあらゆる事をいかに早く、数多く、お客様目線でやり続けるかという事じゃないかと思いますね」

干場「素晴らしいですね、パリのホテルで、花のある生活を実感されたそうなんですけど、具体的にどんな体験だったんですか?」

井上「花の勉強でもするかと思って、パリに行ってホテルに泊まったら、部屋の中に花が一本もないわけですよ。すごい無機質で、何か寂しいなと思って近くのマルシェに行って花一本買って、部屋に花を一輪ポンと飾った時に、空気が変わるんですよ。その時がお客さんの立場に立った時だと思いました。花ってなんか良いなと身をもって感じた瞬間でした」