今月ご乗船いただいているのは、"ちょいワル"などの流行語を生み出した雑誌「LEON」の
創刊編集長としておなじみの岸田一郎さんです。

現在はウェブメディア「LUXURY TV」の編集長としてご活躍ですが、ビジネスでも旅の経験が豊富でいらっしゃいます。
3月22日には、50代〜60代に向けたファッション誌「MADURO」の創刊準備号が出版されます。

本日は、岸田さんに「食と旅」についてお伺いしました。


ー 君の為に美味しいものをオーダーしてあげたよという、その優しさが貫禄に繋がるわけだからね ー


干場「旅と言えば「食」は大きな楽しみの一つですが、岸田さんが旅先で出会ったメニューで、大きなインパクトを与えられたものってありますか?」

岸田「若い時に、スペインのバスク地方サン・セバスティアンという街に行ったんですよ。そこで名物は何かと聞いたら、アングーラスという、うなぎの稚魚の料理があると聞いて。日本のうなぎは稚魚を買って来て、大きく育てて、蒲焼きにしたりするじゃないですか」

干場「稚魚だと、白魚みたいな感じですか?」

岸田「そうですね、長さ3センチくらいのもので、アーリオオーリオ炒めという感じで食べるんですよ」

干場「オリーブオイルを入れて、塩を入れて、にんにく入れてという感じですか?」

岸田「そうですね、それがグツグツに煮てあるんですよ。それをホテルで頼んておいたんだけど、「途中で本当に食べるのか?高いぞ」と、連絡が入るんですけど、値段を聞いたら大した事無かったから、食べるよと言って。それが夜に出て来て、20センチくらいの器に、びっしり入ってるの。一見、パスタみたいなんだけど、全部に目が付いてて、あれはびっくりしたね(笑)」

干場「ビックリしたポイントとして、全部に目が付いてるというところにビックリしたんですね(笑)」

岸田「ぎっしり稚魚が入ってるわけですよ。その気持ち悪さと、逆に美味しさにビックリして。日本円でも3000円くらいでしたね」

干場「旅先でもエスコートとかはするんですか?」

岸田「レストランに行くと、メニュー選びに時間かけるじゃない?今度「MADURO」でもやるんだけど、2人で食事に行ったら、彼女の好き嫌いをしっかり聞いてあげるんですよ。レストランって多少の無理はきくじゃない、トリュフをもうちょっと多目にしてとか」

干場「それは、岸田さんだから言えるっていうのもありますよね(笑)」

岸田「好き嫌いとか、多少のオーダーをサービスにしっかり伝えて、君の為に美味しいものをオーダーしてあげたよという、その優しさが貫禄に繋がるわけだからね」

干場「なるほど、そういう事が50代、60代になって、できるとかっこいいんですね」

岸田「経験値が無きゃいけないわけ。単純に「いい子、いい子」と言うんじゃなくて、自分のテクニカルな部分で優しさを表現するんですよね。教条主義的に、メニューの一番高いコースをくださいって言うのは、けっこう野暮だよね」

干場「旅先で飲まれたお酒で印象的なものってあるんですか?」

岸田「その国の空気感とか土地感の中で飲んで、美味しいお酒ってあるよね。以前、葉巻の取材でキューバのハバナに行ったんですよ。あの時に飲んだテキーラとかね、雰囲気の中でこの酒美味いなっていうのあるじゃないですか」

干場「テキーラはけっこう強いですよね。岸田さんはお酒の失敗談とかはないんですか?」

岸田「いっぱいあるけど(笑)糖尿で酒をやめたじゃない?そしたら何が起こるかと言うと、例えば、女性といい雰囲気になったとき、勢いの中で口説くというのが無くなるわけよ」

干場「お酒の勢いを借りてというのが無くなるんですね(笑)」

岸田「お互い、非常に論理的な話をしながら、「そろそろこんな時間ですね、帰りましょうか」みたいになるわけよ。最後の勇気が出てこないみたいなとこはあるよね(笑)」

干場「なるほど、"ちょいワル"とか、"モテるオヤジ"とか言って来た岸田さんが、最後の勇気が出ないのはお酒のせいだと(笑)」

岸田「健康には気をつけないと、転ばぬ先の長寿の知恵みたいな健康ページも、次の「MADURO」でやりますよ(笑)」

「クルーズの旅で見られる、印象的な世界遺産は何ですか?」

実は保木さんも世界遺産は大好きだそう!
船旅で移動していると、意外と楽に世界遺産を回る事が出来るんですよ。
地中海には世界遺産が多く、保木さんがオススメするのはフランスのモン・サン・ミッシェル。
島自体が修道院のようになっていて、船上からの景色は、また格別な美しさです。

他には南イタリアのアマルフィ、カプリ島やソレント。
どこも、海から見る景色が素晴らしいんですね。
スペインのサグラダ・ファミリアは街中が美術館になっており、港も近いんです。

なんと言っても、船で回る事が楽なんです。
ホテルを移動する際の荷造りや、移動、煩わしさが無いんですね。
世界遺産を回るならヨーロッパがオススメ、船で行くのがベストです。