今月、ワールド・クルーズにご乗船していただいているのは、

世界中からオーダーが殺到する、今日本で一番忙しい建築家!
隈研吾さんをお迎えしています。

無数のプロジェクトを動かしている、隈研吾さん。
1年の半分以上を海外で過ごしていらっしゃるそうです。
今日は、そんな隈さんの忙しい日常を紐解いていきたいと思います。

ー 出張という意識はなくて、ずっと旅をしているイメージなんですよね ー


干場「隈研吾さんは、日本だけではなく海外の建築も数多く手掛けてらっしゃいます。世界中で数多くのプロジェクトが進行していると思いますが、一年の間にどれくらいの比率で海外に行かれているんですか?」

「今までの記録では1ヶ月の間に6回海外に行きましたね。韓国とか中国も含みますからね」

干場「なるほど、それでも多いですね。出張疲れとかはないんですか?」

「出張という意識はなくて、ずっと旅をしているイメージなんですよね」

干場「荷物はどうされているんですか?」

「どうやったら少なく出来るか自分で勉強をしましたね(笑)。キャリーで行けるサイズは原則、乗り継ぎでどこかにいってしまう事が多いんです。僕らの場合は街から街へ回って行く事が多いから、出て来ないと待てないんですよ」

干場「荷物が出て来ないと、それは困っちゃいますよね」

「まず、着替えが下着とTシャツだけなのが一番効率的です。いわゆる襟の付いているシャツは着ないですね。Tシャツだと畳めるし、寝巻にもなるし全てTシャツですね。プレゼンをする時にはジャケットも必要ですから、ジャケットとジーンズ、これは出る時に着ていくもので通します。暑い所と寒い所を同時に行く事もあるんですよ。一つの旅の中で世界一周で組む事があるんですよ」

干場「それは洋服困りますよね?」

「南大陸と北大陸を行く事もあるわけ(笑)。気温差が大きくて、その時はコートは持って行かず、中に着るセーターで調節します。旅行の時は準備をするのが負担ですよね。それを負担に感じないように、規格化されてるから、転がってるやつを拾ってけば良い様になってるんですよ(笑)原則敵に前の晩に何も準備しないのが原則、朝起きて5〜6分でパックしちゃいますよ」

干場「普通に出かけるのと一緒じゃないですか(笑)」

「前の晩に飲んだくれて寝ちゃえばいいんですよ。そうすると、普通より早く起きる必要もないし、海外旅行なんて全然苦じゃなくなりますよ」

干場「確かに、今聞いていてびっくりしましたね。世界中を飛び回っていて、現在、海外ではどんなプロジェクトが進行しているんですか?」

「今面白いのは、ヨルダンの世界遺産になったローマ都市があって、その中でも保存状態が抜群にいい、ヨルダンのジャラシュという街があるんですよ。ここに劇場も2つ残っているんです。ヨルダンだったから、めちゃくちゃ観光客が行く事もなく、荒らされずに残っていたんですね」

干場「戦争とかも大丈夫だったんですか?」

「運が良かったみたいですね、その世界遺産のすぐ隣の敷地を手に入れたヨルダンの方がいて、世界遺産と調和したホテルを造りたいと言っていたんです」

干場「それは素敵ですね!」

「普通は世界遺産の周りは色々と入り込んじゃって、敷地なんか無いんだけど。そこは観光開発されていないから、隣が空いてるわけですよ」

干場「すごい話ですよね、建築家の方には様々なオーダーがあると思うんですけど、世界遺産の隣にホテルを建ててくれというのはすごいオーダーですね」

「最初は嘘だと思いましたね(笑)」

干場「ちなみに、どんなコンセプトにされるんですか?」

「緑を多く取り入れようと思っていて、世界遺産の隣で建築も頑張っちゃうと、世界遺産の建築と喧嘩しちゃうんですよ。なので、緑の山が実はホテルの機能を持っているという様なものにしようと思っています」

干場「景観の中で歴史と現代建築が共生しているという事なんですね。すごいですね」

「天候が悪化した場合、出航がストップして港で停泊という事もあるのでしょうか?」

昨今では、日本だけではなく世界的に天候が不安定ですね。
昨年の10月には、ニューヨークに巨大ハリケーン・サンディが発生しました。

保木さんが仰るには、この場合、港に停泊する事もありますし、
天候の悪い港を飛ばして、次の港に行かなければいけない場合もあるそうなんです。

クルーズの途中であれば、次の港で問題ありませんがその港で下船をされて、
飛行機に乗って帰る場合、そこには何千人の方がやってきてそこから乗る方もいらっしゃるんです。

その方達が港に着けない、飛行機は飛ばない、船は次の港に行ってしまう、
そういう状況が昨年あったそうなんですね。

"天候ばかりは、人間の力ではどうにもならない"という事、

なるべくレーダーで天候を避けて、航海を続ける場合もあれば、
危険な場合は港に停泊などの処置をとる、ケースバイケースのようです。

飛行機も同じように、お客様の安全第一を考えます。
天候が悪化した場合はしょうがないと、それも旅の一つとしましょう。

なるべく船は、気候の良い場所を選んで周遊しているので、
そういう事が無いように祈る!という事のようです。