今月、ワールド・クルーズに乗船していただくのは
株式会社ビームスの代表取締役、設楽 洋さんです。

国内外問わず、豊富な旅の経験をお持ちの設楽さん。
ファッションのお話も含めて、いろんな旅のエピソードをお伺いしていきます。


ー アメリカの生活を売る店を始めようと、まだ行った事もないのに、憧れがが形になった最初ですね ー

干場「「BEAMSの原点」といえばロサンゼルスですよね。少年時代から、アメリカにご興味があったんですか?」

設楽「僕は1951年生まれでミッドセンチュリーのど真ん中に生まれたんですよ。僕らの世代は男の子はアメリカに憧れ、女の子はパリに憧れという時代。小さい頃にテレビが入って来て、ディズニーやアメリカのホームドラマなどで、アメリカに憧れた時代ですよね。思春期になると、VANとコカ・コーラがアメリカを教えてくれた。そういう世代なんですよ」

干場「そうですよね、もうどっぷりという感じですよね(笑)」

設楽「初めて洋楽に目覚めた世代だし、中学生くらいの時にはロックだとか、完全に染まりましたね」

干場「ほんと、その時代という感じですもね。ポパイとかもそうでしたよね」

設楽「ちょうど、ビームスが1976年にスタートしてるんですけど、その同じ年にポパイが創刊したんですよ。最初のビームスは原宿の今の店の端っこの6.5坪で始まったんですよ(笑)」

干場「そんなに小さかったんですか!?」

設楽「そのうち3坪をストックにしましたから、実質3.5坪。7畳ですよね。今の若い方のワンルームよりも小さいスペースでお店を始めて、その時にビームスの看板の上に「アメリカンライフショップ ビームス」と付いていたんですね。アメリカの洋服屋というよりは、アメリカの生活を売る店を始めようと、まだ行った事もないのに、憧れがが形になった最初ですね」

干場「アメリカに行かれたのはいつですか?」

設楽「アメリカのロサンゼルスに行ったのは1973年前後、学生時代にものすごく憧れていましたからね。大学に入った頃は学生運動が最後の頃で、学校に行くと封鎖されていて、行きたくても行けなかったし、雨が降ったら雀荘、晴れたら湘南の海に行ってました(笑)」

干場「それはサーフィンもやられていたんですか?」

設楽「サーフィンもしてましたし、海が好きなんですよ。しょっちゅう湘南に行ってると、横須賀のベースのキャンプの子たちと友達になって、そのキャンプに入ると夢で見たアメリカがそこにあるんですよ」

干場「これまでに、ロサンゼルスは何回くらい行かれてるんですか?」

設楽「もう40回50回...分かりませんね(笑)」

干場「もう住んでてもおかしくないですよね」

設楽「ずっと住んでみたいな思っていますし。住んでもいい年だと思っていますね」

干場「ロサンゼルスはどんな刺激を感じるんですか?」

設楽「一番最初に行った時は、憧れているものを目の当たりにした部分と、学生時代はアメリカ風にするために、裾幅を短くして、短めにしてコインローファー履いて、その格好でアメリカに行ったら「全然、俺みたいな格好してるやつがいない!」って思いましたね」

干場「いないんですか?」

設楽「1970年代のロサンゼルスといえば、ヒッピー文化でしたし、帰って来た途端に髪の毛が伸びて来ましたよね(笑)」

干場「1950、60年代のアメリカを見て育って、コットンパンツを短くして行ったのにもかかわらず、行ったロサンゼルスはヒッピー文化だったと?(笑)」

設楽「何よりもカルチャーショックを受けたのは、ビームスの原点でもあるUCLAに初めて行った時、日本の大学とはスケールが違いますし、自由な雰囲気、フレキシビリティのある学生生活が、これがアメリカなんだなと思いましたね」


クルーズファッションは?

船の旅といって、思い浮かぶのは「どんな服を着て行けばいいのか?」

日本発着の船であれば、服装に国内旅行との違いはそこまでありませんが、
外国船の場合は、飛行機を乗り継いで行くので、"飛行機の中で楽な格好"がおすすめ。

直接船にチェックインする場合もありますが、乗船地のホテルに泊まるという事も考えられるので、
ラフ過ぎない格好がいいですね。

例えば、9月に地中海に行く場合は?

保木「私は楽な格好で行きますね、ジーンズとぺったんこの靴を履いて、Tシャツに機内の中を考えると温度調節出来るようなスエットシャツみたいなものがいいですね。着いた所が、すごく真夏かもしれないし、アラスカの方に行かれる場合は涼しいですからね。温度調節の出来るジャケットをお持ちになる、それが行き帰りの服装としてはいいんじゃないでしょうか」