今月ご乗船いただくのは、コラムニストの中村孝則さんです。

その日本人離れした佇まいや、ファッションセンスはテレビなどでもおなじみです。
ファッションや旅、そしてお酒やシガーなどの嗜好品にも広い知識をお持ちの方です。

お仕事で海外を飛び回っていらっしゃる中村孝則さんですが、クルーズの旅の経験も豊富です。
今月は4週にわたって、中村さんに、ラグジュアリーな旅のお話をうかがっていきます。


ー 甲板に出ると流氷が溶けてシュワーっと音がしていて、エメラルド色に輝いてたりするんですよ ー



干場「海外にはそうとう行かれてますよね?」

中村「頻繁に行って取材する様にしていて、月に2、3回行ってますね」

干場「その中でも、今日は南極の話を聞きたいのですが、何故南極へ行かれたんですか?」

中村「やっぱり、地球上で最も秘境の一つは南極ですよね。アムンセン、スコットが上陸したのが100年前ですよね。まだまだわからないことが多いし、見た事のない風景を見たいと思うのは、旅人の性かなと思います」

干場「南極へは、どうやって行くんですか?」

中村「日本からシカゴへ行って、マイアミ、ブエノスアイレス、フェーボ島・・30時間くらいかかりましたね」

干場「フライ&クルーズでも、フライが30時間あって、そこからようやく乗れるんですか」

中村「それから、ドレーク海峡という所に乗ります。この海峡が、おそらく世界で最も揺れる海峡なんですよ。風速50mだったり、波が10mくらいあったり」

干場「辿り着くまでに、ものすごい時間がかかるんですね」

中村「日本から行くと、上陸するまで最短で行って5、6日かかりますよ。ただ、一度は行った方がいいと思いますね」

干場「その心は?」

中村「見た事のない風景があります。南極は4000m級の山もあるし、イメージで言うと、海からエベレストの山脈が突き出してる感じですね。僕が行った南極半島に、エメラルドベイという所があって、入江がエメラルド色なんですよ。極点なので、光が違うんですよね。甲板に出ると流氷が溶けてシュワーっと音がしていて、エメラルド色に輝いてたりするんですよ」

干場「魅惑的な光景ですね」

中村「そういう、見た事のない色とか匂い、風景があるんですよ」

干場「南極には何を持っていくんですか?」

中村「僕はバカラのグラスと、ヘネシーのコニャックを持っていったんですよ。南極でやりたい事が一つあったんですよね。南極の流氷を割って、オンザロックで飲みたいというのが夢でした」

干場「バカラのグラスのいい音でですね(笑)」

中村「流氷を削って飲んだんですけど、南極の氷って何万年も圧縮されているので、コニャックを注ぐと、泡がシュワ〜!っと出るんですよ。それが、非常に美味しいんですよ。透明感のある味でしたね」




「無人島など、ボートを下ろして立ち寄る様なアドベンチャー企画はあるのでしょうか?」

保木「船って楽しくて、カリブ海あたりだと大きな船が周遊しているんですよ。
船会社によっては、無人島を買っちゃうんですね。
それで、船が着く為の桟橋を作ったり、小さなボートに乗り換えて、その島で一日遊べるようなマリンスポーツもあります。
ハイキングを楽しんだり、ホースバックライディングといって砂浜を馬に乗って走ったり、そういう経験も出来るアクティビティがありますね」