人生の転機を星回りから読み取る

石井ゆかりさん(ライター)×福田春美さん(ブランディングディレクター)

2016

12.18



ファッション業界において、トレンド牽引してきたにも関わらず、次のステップに進んだ福田さん。そんな彼女に訪れた転機とは?さらには、それが星まわりとどのように関係しているのか、それぞれの立場からお聞きしました。

東日本大震災がきっかけでライフスタイルの道へ



石井
今、福田さんの肩書きは?

福田
今は、ブランディングディレクターです。東日本大震災前まではファッションディレクターだったんですけど、震災後は、ライフスタイルや香りのブランドをやっているので途中から自分の名刺に違和感があって、何が自分の仕事なんだろうと思った時にいろんな分野関係なくブランディングしていたので、ブランディングディレクターにしました。

石井
なぜ、震災がきっかけでファッションからライフスタイルに?

福田
ファッションの仕事をしている時、今年はどういうスタイリングかな?とかトレンドは?と思うことにすごく違和感を抱いていました。それを常に求められるから、やってはいたんですが、自分の温度が上がっていかない。それは、今だけなのかもと思って3年やっても上がらなくて。震災直後は自分を飾り立てるとか贅沢する雰囲気が一年くらいなかったこともあって、自分のブランドを休憩させたんですね。さて、そこから何をしようと思った時に、例えば、外食する雰囲気でもなくて、もともと、お料理が好きだから自分で料理したり、家にあるオイルで洗剤作れないかなとか、そういうことから始まって、ブランドプランを書き出したら、できるなと思ったんです。ファッション業界だと福田春美といえばある程度アポは取れるんだけど、香りの世界は誰も知らないから、普通に電話したり、オーガニックブランドのサイトのお客様相談室に連絡したり、そこからプレゼンして、2年経って出来たのが、「a day」という香りのブランドだったんです。その時くらいかな、ファッションディレクターに名前から変えたのが。

石井
すごいですね。ちゃんと軌道に乗っていたところから。震災はすごいショックだったからある意味変えやすいタイミングと言えばそうかもしれないですけど。







ニーズに応えるのが乙女座



自分の中に生まれた違和感としっかりと向かい合ってファッション業界から、ライフスタイルを扱うブランドにシフトをしていった福田さん。そんな福田さんの人生の転機を石井さんは、星回りから、読みといていきます。



福田
私、このブランドがやりたいというのは失敗しているんですよ。自分がやりたいと思うと欲が出てしまうのか、自分でも疲れて飽きてしまうの。言い出しっぺのわりには。でも、逆に「困っています」とか頼られてきた方が本当に最後まで責任を持てて、こっちの方が向いているなと思ったことがある。

石井
ニーズに応えるというのが、乙女座的な世界なんですよね。あるクリエイティブな人が言っていたことなんですが、自分はアーティストではなくてデザイナーだ。誰かからのニーズがないと自分は仕事が出来ない。自分のイマジネーションや欲望だけでは何もやった気がしないという。

福田
そう。空しくなるの。

石井
誰かが何かして欲しいとか、こういうものが欲しいという願いがあった時に、魔法使いみたいに叶えてあげて、ありがとうと言われるところまでは楽しいみたいな。

福田
そうそう!それ大好き!

石井
だから魔法使いみたいなんですよ。シンデレラに魔法をかけた魔法使いはシンデレラの想像を超えるドレスを作っているわけですよ。でも舞踏会に行かせて欲しいというニーズはあるんですよ。

福田
なるほどね。私、小さい頃からお姫様に憧れたことがなくて、「風の谷のナウシカ」だったら旅をしているおじさん、知恵のあるおじさん。

石井
ユパ様!

福田
そう、ユパ様にすごい憧れる!

石井
ユパ様になりたい人を初めてみました。

福田
ほんとに?ああいう人になりたいと思っている。自分がキレイなドレスを着て前に出たいという思いは全くなくて。

石井
ユパ様になりたい!すごい名言かもしれない

福田
ほんと?嬉しい!





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