お部屋時間の充実させ方

石井ゆかりさん(ライター)×福田春美さん(ブランディングディレクター)

2016

12.25



今回は、おふたりのプライベートにフォーカス。充実した豊かな時間の過ごし方や福田さんにお部屋のセンスアップ術についても伺いました。

本当に欲しいものに出会うまで待つ!


 


福田
自分の家に大事に思っているたち人たちを呼んで、ごはんを作るのが好きです。その日は、まず、朝7時半に魚河岸バッグを持って、築地に行きます。

石井
そこからやるんですか!!

福田
数年通っていて、一見さんお断りのところに、「おっちゃん、今日何がいいんですかね?」とか言って「今日は秋刀魚だね」とか言われて。まず買い出しに行って、家に戻ってすぐに内蔵を取り出して、臭みが回らないようにきれいにして、塩とお酒で全部洗って、骨も全部抜く。それから打ち合わせに行って、夕方戻ってきて、みんなが来るまでに用意して、食べさせた瞬間に疲れて、先に寝るみたいな感じ。みんなに「これ食べたかった」!と言われるのが最高の喜び。下準備とか下ごしらえしている時が幸せなの。

石井
それは、みんなが来るからですか?

福田
それもあるけど、下ごしらえが好きなの。それに、ストレスが溜まると、すごく手のこんだ料理をしたくなる。

石井
ストレスが溜まってくるとですか?

福田
そう。ストレスが溜まるといい出汁がとれるの。

石井
すごいな。

福田
石井さんのプライベートは?

石井
私、何も言うことないですね。お酒を飲むのは好きですね。あとは、福田さんのディレクションしている北海道物産展「to the north」でランプを買ったのですが、それがすごくよかったんです。

福田
そのサイトがローンチした日に石井さんにサイトを送って、「今こんなのやっているの!」って言ったら素敵なランプを買ってくれたんですよ。

石井
私からするといいお値段だったんですけど、ベッドサイドに置いたんですね。そうしたらランプで空間が変わって、陶然としますよ。ずっと見ていたい感じ。すごくきれい。最近、大人になってきて欲しいものが手に入るようになり、本当に欲しいものに出会うまで、待てるようになったんです。このランプはずっと探していて、ベッドサイドが暗いままで、困っていたんですけど、我慢していたら、きたー!みたいな。

福田
嬉しい。

石井
最近はそういう喜びを少し覚えました。大人になったのかな。



(暗闇に現れるガラス模様が美しい〈gla_gla〉のスタンドライト。「月夜に想うこと」。)

お部屋作りには、ベースとなる色を決めよう!



審美眼に定評がある福田さんは、彼女のお部屋も雑誌などで取り上げられ、そのセンスのいい暮らしぶりでも知られています。

福田
本当に欲しいものに出会うまで待った方が部屋がよくなると思う。

石井
確かにそうですよね。かっこいい部屋がいきなり出現して欲しいんですよ。でもそんなことはなくて、きっとかっこよかったり、キレイなものは時間がかかっているんですね。何年もかけて集めたり。そういうのを知らないで、いきなりオシャレな部屋とか見てしまうと、どうしたらこうなるんだろうと思う。

福田
そう、それみんなにすごく聞かれる。アドヴァイスとして、私の家では、タオル、キッチンペーパー、トイレットペーパーペーパーは無地の真っ白と決めているんだよね。食器も定番の白でまず揃えてくださいって言いますね。そこにいろんなものがきてもベースがあるからどうとでもなるみたいな。

石井
わかります。もらいもののタオルとかいろんな色になってしまうとかっこ悪い。

福田
そう。実家感が出てしまうのよ。白をベースとか、こげ茶がベースとか決めていいんだけど、自分の好きな色を3つまで。キッチンツールは、シルバー系かゴールド系。白系もオフなのか、真っ白なのかどんな白系なのかも決めて、ウッド系はどうしても部屋にあると思うんですけど、それが、こげ茶なのか、白木なのかは分けておいたほうがいいですね。

石井
なるほど。白は、オフホワイトでもピュアな白でも白だと思うと同じに見えてしまいます。違いが分かっていないというか。一見同じっぽいけど実は違うというのを意識していくとまとまっていくんですね。

福田
そうそう。白とウッドを決めれば、自分の趣味が変わっていっても一部だけ変えていけば、それはスパイスだから。スパイスを変えて行けば料理が変わるじゃないけど。

石井
どうでもいいと思っていたことがどうでもよくなかったことがよくわかりました。





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福田春美さんがディレクションを務める北海道のいろいろなものを集めた新しい北海道物産展「to the north」。土地と人の魅力を見つめ直し、そこで出合った食材やプロダクトを紹介しています。


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