夫婦のお財布事情

室井滋さん(女優)×山内マリコさん(作家)

2017

05.07



普段は、なかなか聞くことのできない家庭のお財布事情や自立したカップルのあり方から、おふたりの暮らしをのぞいていきました。

お金に関しては最新型



室井
 私は、自分がちゃんとした結婚をしてないから、例えば、お財布とか、みんなどうしてるの?お互いがいくら貯金を持っているとか。昔は奥さんは働いていなくて、ご主人の収入で暮らしていたけど、今はそういう時代ではないから。

山内
 うちは、すごく、ざっくりで、家賃の振込は夫がして、私は決まった額を渡していますね。電気ガス水道は夫の口座から。でも外食は私が払うし、プレゼントは私のほうが買っていますね。夫はプレゼントくれないし(笑)。生活費でいったら半分前後ですね。

室井
そういういう話し合いをしたことあるのですか?

山内
結婚しようとなって、はじめて通帳の話をしました。同棲の時は通帳がでてこない。すべて割り勘で、結婚になって、初めて通帳を見せっこしましょうみたいな感じで。

室井
それどっちが言ったの?

山内
私です(笑)。 通帳出して!みたいな。普通、男女の結婚で、やはり男性のほうが家族を養える収入や自信を得てから「結婚しよう」となりますが、私がニートだった時に「結婚したい」って言ったら、「それは君の経済状況が安定してからだよ」って言われた。私は養ってもらえないんだ、じゃあがんばるしかないな!って思った。なので、お金に関しては最新型かもしれないです。


キレイよりも自然に即した生活


日々の心地いい暮らしにもおふたりのこだわりが。

山内
最近、週に1回、お花を買ってきて、家中あちこちに活ける時に至福を感じます。20代の時は、お花にそんなに興味もなかったんですけど、お花から生命エネルギーをもらっている感じで、家の中に花がなくなると寂しくて、萎れてきてしまうので、家の中にお花を飾るのはいいと思います。

室井
私は仕事柄、お花はけっこういただいたりするんですけど、ゴージャスな花よりトイレットペーパーをちょうだいと言ったことがあって(笑)。

山内
え!

室井
そしたら、ある時、番組が終わったら、トイレットペーパーを何箱ももらったことあって、事務所の社長にはずかしいって怒られたんだけど、でも、必要なことは自分で整えないといけないじゃない。あと、お花もいいけど実のなる物のほうが好きで、家庭菜園をやっていたりするので、野菜の花の写真を撮ったりして、前はキレイな茄子とかがなると、茄子をキレイにラッピングして、茄子の花の写真を添えて、気に入っている人にプレゼントしていました。そしたら「大丈夫?」って言われたことあって(笑)。

山内
えー!なんでステキなのに?

室井
でも、そりゃそうだよなって思って (笑)。

山内
最高の行為の示し方じゃないですか?

室井
そうだったんだけど、大丈夫?とか言われて(笑)。でも、そんな風にものを作るっていうのか、自然のもの、お花にしても野菜にしても、猫にしても、生きているものが自分にまわりにあるといいですよね。風の香りがしたり、雨の音が聞けたりとか自然に即した生活を希望していますね。



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5月28日(日)に東京・墨田区にあるYKK60ビルAZ1ホールで開催されます。

【しげちゃん一座 オフィシャルサイト | 日本コロムビア】

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