音楽をはじめたきっかけ

小籔千豊(芸人)×松田ゆう姫(アーティスト)

2019

08.09

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ドラマー小籔の誕生秘話


現在、小籔さんは、芸人の活動以外に「吉本新喜劇ィズ」、そして、「ジェニーハイ」という、ふたつのバンドのメンバーとしても活動されています。担当は、バンドの心臓となる楽器、ドラムです。

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小籔
僕、ドラムをやりたいと思ったことないんですよ。

松田
そうなんですか?

小籔
言霊と言うか僕は先祖と神様仏様に背中押されてるんやなって思うんですけど、おばあちゃんの言葉に引っ張られてるんかなと思うんです。ちっちゃい時におばあがファミコンのソフト一本買うたるから、お前、ギター習いに行けと言われて、ギターを習っていた時期があるんですよね。

松田
すごい釣り方(笑)。

小籔
隣のおばちゃんがエレクトーンの先生で、小3くらいの時に妹が習うからあんたもついでに習うかと言われ、はいはいと言って、別に習いたいというわけではなくやっていたんですよ。僕「コヤブソニック」というフェスをやっているんですけど、9月に開催される年の2月にチャットモンチーのギターのえっちゃんさんと、ベースのあっこちゃんさんとお酒を飲んでる時に、「うちドラマ抜けるんです。二人でやって行こうと思います」と言われ、「シャングリラ」というキラーチューンのイントロはドラムからですがどうするのですか?と聞いたら「たぶんやらないと思います」というから次のフェス、お客さんたちは、「シャングリラ」を聞きたいと思っているやろなと思ったんですよね。その場で僕のフェスの際には、「僕がもしかしてドラムができるようになったら、あなたのギター、あなたのペースをお客さん達は聞けますよね、ちょっと半年ぐらい練習したらできるかもわからないからちょっとやってみてもいいですか」と言うたら、あの朗らかな二人なんで、「全然いいですよー」って言うてくれたんですよ。のちに聞いたらどうせ無理だろうと思っていたらしいんですけど、3月から半年あったらできるだろうと思ったんですけど、仕事でバタバタしていて気がついたら6月になっていたんですよ。いちおう男として二人に約束したんやったらレッスン行ってみるくらいしないと筋違うなと思ったから7月1日から、「大阪、 ドラム レッスン」で調べて、一番最初に出てきた人のところに、レッスンにいったんですよ。「僕は9月の中旬にこの曲をやらなあかんねん。教えてください」といったら、「どれくらい簡単にしますか」と言うんですよ、「それはなしです」と言ったら顔真っ青になって、これよっぽど難しいことやるんかなと思って、でもドラムってトテトテするだけやろと思ったら、むっちゃ、難しかったんですよ。横にナイフでもあったら僕、太ももさしてましたね、それぐらい腹たったというか、なんでこんないうこときかないみたいな、それが終わったら違う壁がでてきて・・・。そして、一回「コヤブソニック」でやったら、みんなに辞めるなと言ってもらって、趣味もないしレッスンを続けようかくらいな感じで、やっていたら今の感じになっていったというか。

松田
すごいですね。


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パートナーはYouTube で発掘


アンダーグラウンドミュージックシーンで、独自のスタンスを確立している「Young Juvenile Youth」。芸能一家として育ち、家族は、みんな俳優。そんな松田さんは、そもそも、どんなことがきっかけで、音楽の道に進むようになったのでしょか。

松田
やっぱり音楽が好きなんですか?

小籔
18歳超えるまでNO音楽だったんですよ。好きになる前からギターを習わされているから浴びすぎてというか、オカンが音楽めっちゃ好きだったんですよ。オカンはイケイケでした。音楽はどのタイミングで好きになったのですか?

松田
もともと周りが聞いている音楽を聴くのが嫌みたいな謎のユニーク精神みたいなのあったんですけど、でも自分で作りたいって方が強くて、

小籔
小さい時から?

松田
中学生くらいから。ギターを独学で勉強したりしてて、聞きたい音楽がそこまでなかったんですね。単純に調べてなかっただけなんですけど、だから自分で作っちゃおみたいな感じ。

小籔
今はネットとかがあるから見つかりやすいけど、昔、僕が20歳くらいの時、音楽に目覚めだし、JAZZを聞きたいけどどうしたらええねん、とりあえずHMVのジャズコーナーに行く、そしたら無限にある、僕はラッパのが聞きたくて買ったのにピアノ中心だった(笑)。ジャズに詳しい人もおらん、ジャケ買いしまくって、失敗して成功してジャズ喫茶でも曲を聴くのもはずいし、いっぱい失敗しましたね。だから今は音楽を浴びるのにはいい環境ですね。

松田
たしかにそうですね。

小籔
ゆう姫さんも音楽活動されていますもんね。きっかけは?

松田
ずっとアメリカにいたんですけど帰ってきて、バンドも組んだけどなかなか上手くいかなかったっていうか自分の作りたい音楽が作れなくて、私は裏方に回ろうと思って、ある女の子をプロデュースしようとした時に、それにはトラックメーカーが必要だったので、YouTubeで今のパートナーを見つけて、連絡したんです。そのプロデュースする話は、流れちゃったんですけど、彼が「じゃ、ゆう姫が、歌えばいいじゃん」みたいな、それで、歌を始めたんです。その出会いが衝撃的だったのですよ。トラックをもらって、それに対してリリック書いて、メロディにつけて、送り返すんですよ。そうすると何倍も膨らみをもって返してくるから、そんなことできる人いるの!みたいな。お互い相思相愛みたいなのが重要で、それで出来上がったんですよ。

小籔
へー。


松田さんが、ボーカルをつとめる、エレクトロニック・ミュージック・ユニット「Young Juvenile Youth」は、新作EP“DIALOGUE”の12inchレコードをアニエスベーとのコラボ企画として、300枚限定で発売しました。


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