ファッションとヘアスタイルとの関係

田丸麻紀(モデル、タレント)×松浦美穂(へアサロン「ツイギー」オーナースタイリスト)

2019

10.18

null


田丸さんは、SNSで私服を発信しする「田丸スタイル」が大人気。そんな「シンプルなのに華やか見せ」ができるコーデを指南した1冊「田丸麻紀のCode Book」が、先日発売されました。

トラッドなアイテムは欠かせない



田丸
私、自分のこと本当にお洒落って思っていなくて、もっとモードやファッションの世界を知りたいのに、多分私にはそれ難しいかもしれないみたいなことを常にコンプレックスのように思ってる部分があるんですね。そこで自分のスタイルを思った時に、心地よくて来年も再来年もできれば5年後10年後も着られるようなもの、自分のファッションを長く風化させずに楽しみたいという思いはすごくあるんですよね。もしかしたら、それが皆さん私のことをシンプルなスタイルがよく似合うねって言ってくださることに重なってくるかなと思うんですけど。今回、発売された「田丸麻紀のCode Book」のコアになる部分は着回しなんですね。例えば、私の雑誌のスタートは「mc Sister」というスーパートラッドな雑誌だったので、やっぱり当時から、ボーダーには魅力を感じてました。ボーダーは、すごくカジュアルになりがちで、ただ横しまのT シャツになっちゃうみたいな風に言われたりすることもあるんですが、本当にエレガントに着られるし、アクセサリーをすごく映えさせてくれるんですよ。グッと清潔感のある爽やかな、でも品格のあるスタイリングに作り上げてくれますし、それから少しの七分丈ぐらいのパンツだったらオードリーのようなスタイルにもなれば、ロングのスカートだったらすごく爽やかなお嬢さんのようなスタイルにもなるし、デニムでベーシックに着てもその時ちょっと大人っぽく足元はパンプスにしてあげるとか、私はこれから年を重ねて70歳80歳、死ぬまでずっとボーダーは着続けたいなと思っています。

松浦
ボーダーかわいいよね。

田丸
あともう一つ私の永遠のアイテムはトレンチコートですね。かっこよくもあり可愛くもあり、

松浦
私も大好き。

田丸
女性を可愛く変身させるけど、ハンサムにも

松浦
真面目にもなるし、トレンチコートはおもしろいですよ。

田丸
 ああいうトラッドなアイテムは、私にはやっぱり大事なものですね。


null

ショートヘアのすすめ!!



田丸
髪の毛が長い時にショートにするとファッションの幅が狭まるようにおっしゃる方もいたのですが、すごい広がったんですよ。どういうショートにするかにもよるかもしれないですけど、そんなに怖がるものではないんだっていうのが実体験であります。

松浦
頭が小さくなるという事は洋服が主役になっていくので、洋服の見栄えは良くなりますよ。ショートだとほとんどの人が素敵に見えることは間違いないですよね。

田丸
えー、ショートにした時、すごくボーダーを着たんですけどショートにボーダー最高に可愛くて、ショートにしてからボーダーの数が増えてるなぁって今思いました。

松浦
丸い感じのショートは確かにファッションを楽しませてくれますよね。フラットだとストイックになっちゃう、私、今ボブにしちゃってるけど、今年はソリッドヘアとかウエットヘアとかグロスヘアっていうのが割と主流なんですよ。ロングなのかショートなのか、パーマなのか、ストレートなのかではなくて、質感が今年のトレンドなんですよ。だから濡れてる感じっていうのがひとつのテーマで、ドライヘアよりはちょっとウェッティになると、今年っぽい。そういうことが主流になってる時代は、スタイリング剤一つで決まるけど、やっぱり、ぺったんこにしすぎると、どうしてもストイックになるので、お洋服が硬く見えちゃうんですよね。可愛らしくは見えない。甘さを主張したかったり可愛らしいフェミニンっていう言葉からはちょっと離れていくのかなと思うんですけど、そこは逆説で、お洋服でミニのスカートとか履いた時に、ふわふわなヘアにしないでソリッドにしてモードっぽく持っていくのはかっこいいと思うんです。ただ可愛らしく見えるかと言われたら微妙。

田丸
カッコ良いスタイルでまとめちゃう日もあれば、かっこいいヘアスタイルで少しちょっと甘さを残してという風にちぐはぐも楽しめますね。


null

田丸さんが、定番アイテムを1年着回す術を公開している「田丸麻紀のCode Book」は、大和書房より発売中です。田丸ショートヘア”のつくり方や、バッグの中身、子育てのこと、美容のことなどもプライベートな情報を余すことなく掲載されています。

これまでの記事

その他の記事