オンエアレポート

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05
Mon

2020-10-05 分子生物学者 福岡伸一さん

分子生物学者で青山学院大学教授の
福岡伸一先生をリモートでお迎えしました!

〈もう一度聞きたい!友達に教えたい!
聴き逃した〜!〉
radikoタイムフリー/TOKYO FMでお聴きください!
※一週間以内のみ聴収可
※TOKYO FM以外でお聴きの方は
radikoへアクセスして、
タイムフリーのページから番組を検索してください。


2011年10月から始まった
「坂本美雨のディアフレンズ」に
初めてお迎えしたのが福岡伸一先生!
9年ぶりのご登場です!

NYをベースにしている福岡先生ですが
3月初旬のコロナ禍前には
念願の夢だったガラパゴス諸島へ探検しに行かれ
NYに戻ってきてから、街はロックダウンとなり
ステイホーム生活中は本を執筆されたそうです。

なんでもガラパゴスでの旅行記と
それをもとにイマジネーションを膨らませた
創作が入ったものを並行して書いているそうで
初の物語作品だとか。

美雨さん
「生物学者でありながら
私が知っているなかで、世界一の
ロマンチストだと思っているので
物語も大変興味があります!」


そして、生物学者の福岡先生に
新型コロナウイルスとの付き合い方についても
お伺いしました。

福岡伸一先生
「私もこのような事態が急激に世界を
覆うとは想像だにできませんでした。
しかし翻って、生物の進化の歴史を見てみると
幾度となく、こういう病原体やウイルスの
ようなものに人類史というのは晒されてきて
その都度なんとか生き延びてきたわけですね。
ですから非常に長い時間軸を取ってみると
やはり人間はコロナ禍というものを
生き抜いて生き延びていくというふうに
思っています。
ただ現状どうすればいいかというと…
正しく畏れることが大事だと思うんです。
ただ闇雲に怯えるのではなくて
自然が持っている、動的平衡というか
ダイナミズムの一つとして
このようなウイルスというものがやってきて
通り抜けていくっていうことが
自然史の中では起こりうることなので
自然の一つのサイクルと見て
畏れないといけないなと。
(中略)
そして感染しないように努力することと同時に
もう一つ大事なことは、自然っていうことを
考えたときに、自分自身の体が最も身近な
自然だということを、もう一度
見つめ直さなきゃいけない。
病原体が襲ってきたときに “自然免疫”
という第一弾の免疫システムが発動して
ウイルスをやっつけてくれますし
さらに抗体も自分で作りだせるわけですから
まずは自分のことを信じることが
大事なんじゃないかなと思います。」



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【森永乳業 Cafe Talk】
ゲストの方に「もっとリラックスしていただこう!
ホッと一息ついていただこう!」というお時間。
用意した商品に隠されている質問にお答え頂きます。

Q. 最近読んだ本は何ですか?

“東京裏返し”という集英社新書の本。
東京って、渋谷・青山・西麻布とかが
おしゃれな街っていうふうに
思っていますけれども、実は長い伝統を
見てみると、日本橋とか浅草とか
どっちかと言うと右半分の方に歴史が
あるわけですよね。
裏東京の方を復興するという都市論でもあり
街歩き本でもある楽しい本です。
東大の社会学の吉見先生が、実際に歩きながら
町の隠された歴史を紐解いてくれる本。
コロナ問題で、なかなか外へ出ることが
できなかったので、本のなかで街歩きをしました。
本屋さんに自分の足で行ってみると
並んでいる本に思わぬ出会いがあるわけで
買いたい本があらかじめ決まっていれば
ネットでポチッと押せばすぐ来るので
便利ですが、やっぱり本は出会いが大切なので
実際に本屋さんに見に行くっていうのは
今でも心がけています。」