オンエアレポート

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2021-06-03 建築デザイナー・モデル サリー楓さん


サリー楓さんは、1993年うまれの27歳。
モデル・建築デザイナー・ブランディング事業をやりながら
トランスジェンダーとして、LGBTQに関する
講演会などもされています。

最近ではパンテーンのCM「#PrideHair」で
LGBTQの元就活生としての体験談を語っている
動画が話題になっています。



美雨さん
「それに勇気づけられている方が
たくさんいらっしゃると思います。
今は建築事務所でコンサルティングを
やられているんですよね。
実際に働いてみて、仕事内容に影響していますか?」

サリー楓さん
「実際には、ほとんど影響していないです。
“ほとんど”というのは、やっぱり戸籍上の情報が
必要になる場面もあって。一つは健康診断。
男性枠と女性枠があるときに、平均心拍数が
違うと思うので、男性枠で一応扱われることが
あります。もう一つは、資格を使って仕事をするとき。
建物取引をする資格や、建築士、設計をするために
必要な資格があるんですけれど、それを使って
仕事をする時は机の上に置いて、お客さんに
見せながら仕事をするのが義務付けられていて。
そのときはジェンダーや戸籍の情報を見せながら
説明が必要なる場面があります。」

美雨さん
「お客様にも説明をしてから始められるんですか?」

サリー楓さん
「必要に応じて、説明をする場合と、あとは
設計する対象物が国際的なものだった場合
ポジティブな意味で説明をして、仕事上に
配慮が必要ですよというよりも、チームメンバーとして
セクシャルマイノリティとして関わっているので
トイレや入浴施設を設計するときに
いろんな気遣いを設計の中に入れるので
ご安心下さい、と説明することもあります。」

美雨さん
「なるほど。会社としてポジティブに働く場面も
たくさんあるんですね。」

サリー楓さん
「LGBTQの人が1/10ぐらいと言われているので
施設の利用者が100人いたら10人はLGBTQの可能性がある。
建物を作る時に、そこを配慮するかどうか
今オリンピック関連の施設がたくさん建っていますけど
すごく重要な観点になります。」



サリー楓さんのドキュメンタリー映画
「息子のままで、女子になる」
6月19日から公開になります!

慶應義塾大学に、男性として入学し、女性として卒業。
ビューティーコンテストへの出場や講演活動。
そして、社会人人生を「女性」として生きようと決意。
さらに、お父様との関係など、自分らいく生きるために
葛藤していく姿が描かれています。




♪サリー楓さん リクエスト♪

M. PAIN IS BEAUTY/ちゃんみな


サリー楓さん
「私の場合はどちらかというと、自然に
扱ってもらえるのが一番嬉しいので
学校や職場でも、数あるアイデンティティの
一つとして、男性・女性・トランスジェンダー。
血液型と同じぐらい、カジュアルに捉えています。
女性だから、男性だから、仕事を任せるとか
そういうこともないのかなって。」

美雨さん
「星座や血液型ぐらいの情報というか。
たしかにアイデンティティの一つではあるけれど
それによって何かが左右されることでは
ないような気もするし、結局はその個人と
知り合っていくしか、ないんだよなって。」

サリー楓さん
「例えば、そこに特別な配慮が必要な場合は
積極的にケアしてあげられる環境が
あればいいのかなって思います。」


◇◇◇サリー楓さん オフィシャルサイト◇◇◇