オンエアレポート

11
08
Thu

ゲストは・・・高村是州さん


今日も、昨日に引き続き、ファッションイラストレーターの高村是州さんにお越しいただきました。

British ROCKを好きになったところから、ファッションにリンクしていったという高村さんに、今日は音楽とファッションの繋がりについて聞いてみました。

「元々音楽とファッションは繋がりが深かったんですが、ファッションを生み出す要素として、ひとつはハイモードというのがありまして、デザイナー主導の、一着何百万もするような、社交界の人達が楽しむっていう流れがあったんですが、一方で、戦後、少しずつなんですが、若者がお金を持ち始めた時に、“自分たちのファッション”っていうものを世の中に提案していくようになったんですね。そのキーワードというのが、カウンターと言って、世の中に対して、大人に抑えられてる自分の思いっていうのを、ファッションを通じて伝えていったっていうのがあるので・・・かなり激しく強い表現っていうのが多かったですね。だから、パンクにしてもロックにしても、その辺がアイコンとして非常に重要なんじゃないかなと思うんですが・・・」ということだったんですが・・・なるほど・・・反骨精神・・・ですね。

そんな、高村さんの心の火とは・・・好奇心を持ち続けること
「生きていると、どうしても自分自身の過去の財産に頼ってモノを考えがちなんですけれども、そんな中でも今目の前にあるものをパッと見の印象で感じることを続けることで、今の時代とか、ファッションっていうものを、今感覚を持って捉える事が出来るのではないか、と思っているので・・・モノを作る時に、直観的な考え方と、論理的な考え方のバランスってすごく難しいと思うんですけど、やっぱり直観的な所をちゃんと大事にすることで、論理的な所も生かせてるのかなと。ファッションってどうしても若い子がターゲットになっているものが多いので、彼らをきちんと見ておく事ってすごく大事なんですね。
学生の表現っていうのが、僕がお伝えしたことを飛び越えて、すごく自分らしく輝いたものを見たときにものすごい興奮を覚えたことはありますね。
言われたこととか伝えたことに対して応えていこうって思う気持ちって皆さんあると思うんですけど、それを超えて、なお且つ自分らしく輝いていたいと思って表現して持って来てくれたものっていうのは、すごくキラキラしてるんですよね。そういうものに出逢えたときに、僕自身もすごい感動できるので、ここにいて良かったなってすごい思うんですけど・・・直接人と触れることで感じることっていうのは、すごい大事かなって思いますね。」

今日ご紹介したリスナーの方の心の火。
今日は、東京都にお住まいのたぬきちさんからのメッセージです。
「「私の心の火」というと、14歳の娘です。以前はかなりのパパっ子で、休日はいつでもひっついてくる娘でしたが、さすが、中3ともなると距離ができます。まだ、一緒に歩いてくれるだけで幸せだな、と思います。いくつになっても、娘は私にとってかわいい「心の火」です。」
娘サイドから言うと、それを口に出して「かわいい、かわいい」と言ってくれると、今は素直に反応しないかもしれないですけど、大きくなってから「お父さんにかわいいって言われてた」っていうことが、心の火になったりするとおもうんですよね。坂本美雨は、もうちょっと言われたかったなっていうのがずっとあるので、是非、言葉で、言ってあげてください。

高村是州さんの著書は昨日ご紹介した「ザ・ストリートスタイル」の他にも、いろいろ出版されていますので、手にとってみてください。
高村さん、二日間ありがとうございました!!