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2016.10.26.Wed
TOKYO FM 第56回「7 Years 」 Lukas Graham
今週、加藤先生が選んだ曲はLukas Grahamの「7 Years」です。
Lukas Grahamはデンマークのポップ・ソウルバンド
リードボーカルのLukas Grahamを中心に4人で構成されています。
この曲は彼らのセカンドアルバム「Lukas Graham, Blue Album」からの
シングルカットで、この曲で彼らの人気と評価は世界的なものになりました。
この夏、アメリカで大ヒットししたこの曲。来年のグラミー候補にも入るのではと
言われています。ヒップホップ調の一風変わった特徴のある音ですが、
大ヒットした最大の理由は、実は歌詞なんです!
アメリカ人、イギリス人ではない(リードボーカルのLukasはアイルランドの血を引いている )アーティストがここまで歌詞で世界を圧倒したというのは特筆すべきことです。
冒頭はサビから始まります。
Once I was seven years old 僕が7歳になってすぐに
my mama told me, ママが言った
ここのポイント→Once 「~するとすぐに」という意味です。
どう言ったか?
"Go make yourself some friends or you'll be lonely."
友達を作りなさい、そうでないと寂しいわよ
さてその続きです。
It was a big big world, そこは大きな大きな世界だった
but we thought we were bigger でも自分たちの方が大きいと思っていた。
ここの意味はちょっと突っ張った感じ・・・歌詞からは彼が住んでいた場所が、
かなり荒んだ場所に思えます。
Pushing each other to the limits,
we were learning quicker
お互いに限界までプッシュしあって
すぐに学んでいった
ここは、ポジティブな意味でも取れるが、
もう少し違う意味が入っていることがこの後わかります。
By eleven smoking herb and drinking burning liquor
11歳までにはマリファナを吸って、
喉が焼ける強い酒を飲んだ。
Never rich so we were out to make that steady figure
お金持ちではなかった、コツコツと働いて収入を得るしかなかった
続きです。
Once I was eleven years old, my daddy told me,
"Go get yourself a wife or you'll be lonely."
さっきはお母さんだったが、今度はお父さんが言います。
ワイフを作りなさい、そうでないと寂しいよ
ここの意味は、性的なものへの目覚めを抽象的に表していると思われます。
小さい頃から荒い場所で生きていると、様々な経験が早くなるという背景も
理解しておいた方がいいでしょう。
つまり、ガールフレンドを作りなさい・・・くらいの意味に理解すればOKです。
このようにして一人の男の子の年齢と成長を歌い上げてゆきます。
家族への愛情、出会い、世界へ出てのチャレンジや出来事など。
若い彼ですが、そんな映画のような人生の旅にジーンと来る深い歌詞になっています。
是非、歌詞を理解してその「旅」を歌詞で体験してみてください。
さて、来週の曲はCalvin Harris feat. Rihannaの「This Is What You Came For」
Calvin Harrisは スコットランド出身のDJでプロデューサー、
リアーナ、ケシャなどのプロデュースで注目され、 Calvin Harrisとしては
2011年の大ヒット「Feel So Good」でブレイク、世界的な名声を手にしました。
Taylor Swiftの元彼としても知られています。
2016年夏の大ヒットとなりました。来週もお楽しみに。