今回加藤先生が選んだ曲はCalvin Harris feat. Rihannaの
「This Is What You Came For」。

Calvin Harrisは スコットランド出身のDJでプロデューサー、
リアーナ、ケシャなどのプロデュースで注目され、
Calvin Harrisとしては２０１１年の大ヒット「Feel So Good」でブレイク、
世界的な名声を手にしました。
Taylor Swiftの元彼としても知られています。
この「This Is What You Came For」はRihannaをフィーチャーして
２０１６年夏の大ヒットとなりました。

実は、この曲はちょうど彼がテイラースイフトと付き合っていて、
別れるくらいの時に書いた曲。
歌詞がものすごく短く、出だし、もしくはサビが繰り返すだけの曲ですから
理解し易い曲です。

まずはこのパート。

Baby 〜彼への呼びかけ
this is what you came for　〜あなたはこのために来た
Lightning strikes every time she moves〜彼女が動くたびに雷が落ちる

ここのポイントは「Lightning strikes」雷が落ちる　

Lightning ＝稲妻
Strikes = 打つ、襲う

*strikesが入っているので　稲妻が走っているだけでなく、雷が落ちている状況です。

And everybody's watching her〜みんなが彼女のことを見ている
But she's looking at you〜でも彼女はあなたのことだけを見ている

この場合のyouと語り手との間がこんがらがりますが、
あまり深く考えない方がいいでしょう。

Baby, this is what you came forは、第三者の語り手が彼に向かって
言っているとも理解出来ます。

「あなたはこのために来たのね」

その後も第三者が物語の語り手になっていると考えると話が合います。

Lightning strikes every time she moves
And everybody's watching her
「彼女が動くたびに雷が落ちる、皆が彼女のことを見ている、でも彼女はあなたのことを見ている」

この歌は繰り返しが多く、結局ほとんど歌詞のない歌ですが、
ことしの大ヒットになった名曲です。

この曲を作ったすぐ後に、TaylorとCalvin Harrisは別れてしまいます。
結婚する？とまで言われた世紀のカップルだったのに、
結構あっさり別れてしまうのですが、さらに裏話があります。

この歌詞を書いたのは誰かということ。歌というのは一人で書かない、
たくさんの人が参加することがよくあり、たくさんの名前が書いてあることがある。
そして、この歌には謎の名前がクレジットされていいます。それがスウェーデン人ぽい名前、
Nils Sjöberg、実はこれがTaylor Swiftです。
そう、Taylorは偽名を使ってこの曲の歌詞を書いているというわけです。

CalvinとTaylorが二人で歌詞を書いて、それをRihannaが歌って大ヒットしたこの曲。
そんな曲の背景も覚えておくと、歌がより楽しく理解出来ますよ。


さて、来週は The Chainsmokers feat. Daya の「Don’t Let Me Down」を取り上げます。

The Chainsmokersはアメリカ、ニューヨーク出を本拠地とする
DJ, プロデューサー、ソングライターのデュオ。Andrew TaggartとAlex Pallの二人組です。
２０１４年に大ヒットした「Selfie」で一躍人気者になりました。
「Don’t Let Me Down」は2016年前半の大ヒットナンバーです。
お楽しみに。

また、ENGLISH JUKE BOXでは、特別企画
「お父さんお母さんに捧げるオールディーズ・スペシャル 」を行います。

今も色あせない名曲を、僕が６曲選びました。
この中から番組で歌詞を紹介して欲しい曲を選んで投票ください。
投票が多かった曲、２曲を来年１月の番組で取り上げて、歌詞を紹介します。

僕が選んだ６曲はこれ！

1. "Don’t stop believin"   Journey
2. "Livin in a prayer” Bom Jovi
3. "Beat it"  Michael Jackson
4. "Time after time"  Cindy Lauper
5. "Hard for me to say I’m sorry"  Chicago
"Saving all my love for you" Whitney Houston

「お父さんお母さんに捧げるオールディーズ・スペシャル 」
たくさんの投票をお待ちしています。