今日、加藤先生が選んだ曲は Lady Gagaの「Million Reasons」です
去年の秋リリースされた、Lady Gagaの5枚目のアルバム「Joanne」からの
シングルカットです。カントリー・アーティストのHillary Lindseyとの共作、
Mark Ronsonもプロデューサーとして参加しています。
Million Reasons というのは「100万の理由」、ありとあらゆる、たくさんの理由で、
別れた方がいい相手、その相手に対する歌です。
それは、恋人なのか?もしくは人ではなく音楽の世界(業界)のことなのか?
解釈はいろいろです。以前Lady Gaga自身のミュージックビジネスの世界で、スターを続けることの辛さで
もがき苦しんでいるというということを、インタビューで語っていることもありましたが、
そう考えると、歌詞の解釈も取り方がいろいろあります。
今回は、相手が男性ということで、歌詞の流れを追っていきましょう。
You're giving me a million reasons to let you go
〜あなたは、あなたとの関係をやめる100万の理由をくれる
ここのポイント→let you go あなたを行かせる=関係をやめる
You're giving me a million reasons to quit the show
〜あなたは、このショー(二人の関係を比喩的に使っている)をやめる100万の理由をくれる
You're givin' me a million reasons
〜あなたは100万の理由をくれる
Give me a million reasons
Givin' me a million reasons
About a million reasons
〜すごくたくさんの別れる理由を、あなたは私にくれる
続きです。
If I had a highway, I would run for the hills
〜もし私がハイウェイ(高速道路)を持っていれば、丘の方まで走っていくのに
ここのポイント→If I had a highway 仮定法過去
If you could find a dry way
〜あなたがドライウェイ(乾いた道)を見つけるなら
ここのポイント→dry way
I'd forever be still
〜私はずっとじっとしているのに~あなたの元を離れない
このパートはHighとdryが対比されています。
ポイント→dry =スラングでハイでない、お酒を飲んでいない状態
またdryはdry way=涙を流さないでいられる状態ともとれます。
But you're giving me a million reasons
〜あなたは100万の理由をくれる~dry wayを見つけることはない
Lady Gagaの「Million Reasons」、彼女自身がこれをカントリーミュージックと
言っていますが、確かにカントリー調の歌。
別れる理由が100万ある、でも一つだけ、そこに残る理由をください、という歌。
男性との関係なのか、音楽業界と彼女の関係なのか、解釈はいろいろありますが、
しんみりと味わい深い歌ですね。
この曲は「Perfect Illusion」に続く2枚目のシングルカット、
今年のスーパーボウルのハーフタイムショーでも、この曲を歌いました。
今年はスーパーボウルに続き、グラミーでもパフォーマンス。
やはり素晴らしいパフォーマー!久々のニューアルバムで今後が楽しみです。
さて、来週は「Issues 」 Julia Michaelsを取り上げます。
お楽しみに。