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  • 2017.08.01.Tue TOKYO FM第97回「Chained to The Rhythm」Katy Perry

今日加藤先生が選んだ曲は、 Katy Perryの「Chained to The Rhythm」です。

Katy Perryはアメリカのシンガーソングライターで、この番組でも取り上げた

Firework」など、たくさんのヒット曲があります。この「Chained to The Rhythm」は

今年6月にリリースされた5枚目のアルバム「Witness」からの最初のシングルで、

ジャマイカのシンガーSkip Marleyをフィーチャーしています。

タイトルの「Chained to The Rhythm」とは、リズムに鎖で繋がれている状態。

政治的な強烈なメッセージソングでもあります。

今のアメリカが置かれている状況、それに対するKaty Perryの痛烈な皮肉的な批判の歌。

ここでは出だしをご紹介しましょう。

Are we crazy?

~私たちはクレイジーなの?

Living our lives through a lens

~レンズを通して人生を生きている

(カメラのレンズのように、人々の視野が操作されてしまっている。)

より深く解釈すると、周りが見えなくなる世界で生きているという

メッセージも取れます。

Trapped in our white-picket fence

~お金持ちになって、白い垣根の芝生の家に住む。

そういうアメリカンドリームに囚われてしまっている。

ここのポイント→white-picket fence

白い木でできた先が尖った垣根=よく歌にも出てくるアメリカンドリームの象徴です。

そういうアメリカンドリームに囚われてしまっている。

Like ornaments

~ただの飾りのように(ぶら下がってるだけで実態がない・・・)

So comfortable, we live in a bubble, a bubble

~とても居心地がいい、そのバブルの中に住んでいる。

So comfortable, we cannot see the trouble, the trouble

~とても居心地がいい、トラブルが見えなくなっている。

アメリカや世界では、富める人に富が集中し、格差がどんどん広がっています。

上位1%の人がほとんどの富を握っていると言われていて、その中で、

いくらあっても足りないという世界に生きている人たち、それを良いと考えて、

目指している人たち。実際にはゾンビが踊っているような状態なのに、

バラ色の色眼鏡をかけて、間違った世界が、間違っていないように見えていて、

そういうねじれた、歪みに向かって踊り続けている。

本当は人種差別などの様々な問題を抱えているのに見ようとしない。 問題に目をつぶって、

自分たちの中の狭いレンズの中に生きている、視野が狭くなった人たちへの

批判のメッセージソングです。あなた自身はどう感じるでしょう?

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