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  • 2018.01.01.Mon TOKYO FM第117回「Livin' On a Prayer」 Bon Jovi

今日、加藤先生が選んだ曲は、Bon Joviの「 Livin' On a Prayer」です。

年末年始恒例、3週連続オールディーズ特集の1回目です。

今年は番組の独断と偏見で決定させていただきました。

Bon Joviは1983年のデビュー

30年以上の長いキャリアを誇る、アメリカを代表するバンドです。

この「 Livin' On a Prayer」はBon Joviの人気を世界的なものにしたアルバム、

「Slippery When Wet」からのシングルで、全米ナンバーワンに輝いています。

では聞いてください。 Bon Joviで「 Livin' On a Prayer」

Livin' On a Prayerprayerはお祈りで、「お祈りで生きている」、という意味。

祈りにすがりたい、何かにすがりたい、そんな気持ちで生きている。

これから物事がもっと良くなることを祈る・・・今の状況が良くないことを指している。

つまり、Working classがいかに辛い生活をしているかを歌った、社会風刺的な歌です。

出だしから

Once upon a time not so long ago.

(静かな囁き)そんな過去ではない昔、

Tommy used to work on the docks.

トミーはかつて港ではたらいていた

Union's been on strike.

労働組合がストライキに入ってしまい

He's down on his luck.

彼の運がなくなってしまった~お金が入らなくなってしまった

ポイント→down on one's luck 運が尽きた、運が傾いた

It's tough, so tough.

それは辛い、とても辛い

ポイント→tough 辛い、厳しい、丈夫な、

日本語でタフはタフガイというように使うが、

辛い状況もtoughなので、覚えておいてください。

Gina works the diner all day.

ジーナはダイナーで1日中働いている

ポイント→diner ダイナー=カジュアルなレストラン、

街のコーナーにあって24時間やっているところも多い。

日本のファミレスのような感じ。

Working for her man.

男のために(彼は仕事がなくなってしまったので)

She brings home her pay.

支払いを家に持って帰る。

For love, for love.

愛のために

アメリカではかつてレーガン大統領のレーガノミクスの時代に、ワーキングクラスの生活が

決して楽にならなかったことを指し、社会風刺、批判的な歌として作られました。

もしかしたらこれは今の日本の世相に似ているかも知れません。

ただ、当時は大ヒット、日本でもヒットしてたくさんの人が聞いていたけれど、

おそらくこれが政治的なメッセージがあるという歌とは、ほとんどの人が知らなかったのでは?

当時のBon Joviはヘビメタ、髪の毛も逆立っている人たちがそんな歌を歌っているイメージも

まったくありませんでした。

改めて歌詞を知ることの大切さがわかる曲です。

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