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  • 2018.01.30.Tue TOKYO FM第123回「What About Us 」 P!nk

今日加藤先生が選んだ曲は

P!nkの「What About Us」です。

P!nkはアメリカのシンガーソングライター、

2000年のデビューアルバム「Can't Take Me Home」が

200万枚以上の売上を記録し一躍スターに。

その後もコンスタントにヒットを飛ばし、

音楽シーンのトップに君臨し続けています。

この「What About Us」は去年(2017年)リリースした

7枚目のアルバム、「Beautiful Trauma」からのリードシングルです。

では聞いてください。 P!nkで「What About Us

P!nkの「What About Us

P!nkは以前「Just Like Fire」とデュエットの「Give Me A Reason」を取り上げた。

アメリカの非常に人気のある歌姫、

人生の応援歌もたくさん書いている、

でもこれはとてもpolitical 政治的な歌。

1年経ったトランプ政権を批判して作ったと言われている。

ケイティーペリーのChained to the rhythmにもそんなところがあったが、アメリカのアーティストが今政治的なメッセージをあちこちで出している

We are searchlights, we can see in the dark

We are rockets, pointed up at the stars

We are billions of beautiful hearts

And you sold us down the river too far

We are searchlights, we can see in the dark

私たちはサーチライト、暗闇の中でも見える

~闇を照らすサーチライトのような能力を持つ

~自分たちがどんな人間で、どんな仕打ちを受けたのか、という歌の内容。

We are rockets, pointed up at the stars

私たちはロケット、星に照準を向けて(飛んで行こうとして)いる

We are billions of beautiful hearts

ものすごくたくさんの美しい心たち

ポイント→billions of 数十億もの、ものすごくたくさんの

~主に歌われているのは、マイノリティ(移民、LGBT)に対して、

迫害ではないが、批判的な考えを持っている大統領に対する批判。

And you sold us down the river too far

私たちを売った、川を下ってものすごく遠くまで。

~川に沿って奴隷を売る奴隷船に暗にたとえている。

奴隷制は南部に行けば行くほど厳しく、彼らはひどい仕打ちを受けた。

バージニア、ボルティモアあたりまでは奴隷をたくさん使っていたが、

逆に北部、フィラデルフィアやニューヨークまで行くと、

だんだん開放的になっていく。

ニューヨークまで逃げれば自由になれる、

ところが逃げてきたのに捕まって南部に返される奴隷もたくさんいた。

その時、船に乗せられてミシシッピ河を下る・・・というルート。

つまり川に沿って下に送る、下るというのは、

かつての奴隷制の時代に向かって自分たちを送っている、というメッセージが暗に含まれている。

We are searchlights, we can see in the dark

We are rockets, pointed up at the stars

We are billions of beautiful hearts

And you sold us down the river too far

P!nkの「What About Usをお送りしました。

極めてpoliticalな背景のある歌と言われているが、

力強いバラード、Pinkの良さが詰め込まれている。

EJBではまだやっていないが「Try」という曲があって、

力強い人生の応援歌で、僕は大好き!

この曲は少し違ってpoliticalに傾いている、しかし歌い方は非常に力強い!

そんなP!nkの「What About Us全曲通して聴いてください。

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