さあ今週も先週に引き続き、瀬戸内海の島からのレポートです。
瀬戸内海・播磨灘に浮かぶ島。香川県・小豆島で、国内初の有機栽培によるオリーブづくりを成功させた、山田オリーブ園。こちらを営む山田典章さんが、どうやって、それを成功させたのか、オリーブ園の中で、お話を伺ったわけなんですが、山田さんは日々、農園を歩いて、天敵・オリーブアナアキゾウムシがいないかチェックしているんだそうです。とにかく、オリーブの木を枯らしてしまう「害虫」であるこの虫を、どうやって農薬を使わず、寄り付かせないようにするか。もともと会社員で農業経験ゼロからスタートした山田さんの戦いについて伺いました。

◆ゾウムシからオリーブを守るために
オリーブアナアキゾウムシに関する情報を文献やネットで探しましたが、ほとんど情報は得られなかったので、自分で調べてみようと思って、島のいろんな所のオリーブ畑を回って虫をとりました。そして自分で飼育して生態を観察。最初の年に100匹ぐらい捕まえて虫かごに入れて、とにかく一緒に生活をして、ずっと見ていました。どういう動きをするのか、何が好きなのか。最初は飛ぶか飛ばないかも分からなかったので、飛んだ時はびっくりしました。
一番の発見は夜行性ということです。昼でも動いていると思っていたんですが、昼にはなかなか捕まらなかったんです。実際に飼ってみて、夜に枕元においておいたら動き出したので、夜は元気なんだ。だから昼間は見つからないということがわかりました。夜行性だから敵がいないんです。
実際に飼育してみると、この時間帯にどこにいそうか、どんな匂いを好むかということや、好きな湿度や気温がわかってくる。1年、2年・・・とデータをつけていくと傾向が見えてくるんです。そうして、朝起きて外に出て湿度や気温によって今日はあの畑のあそこの木に来ている可能性が高そうだということがだんだんわかってきました。実際に行ってみてみると確かにいる。それがすごく嬉しいんです。
1年のうちに、この日はオリーブアナアキゾウムシたちが大騒するという日は大体わかります。それは梅雨の終わりぐらい、湿度がすごく高い、むわっと熱帯のジャングルみたいな日。しかも雨が降っていないときです。オリーブアナアキゾウムシは水が嫌いなので、雨が降ると出てこない。雨が降らずに、湿度が高くて、南風が吹いているときは大騒ぎですね。そういう時にきちんと捕まえれば、オリーブが枯れることはありません。それを見逃してしまうと一気に増えてしまうのでとても怖い日でもあります。


ということで、山田さんはずーっとオリーブアナアキゾウムシと生活をともにして、「雨が苦手」「匂いは感じるが聴覚や視覚はあまりよくない」とか、その生態を身をもって発見してきました。そして、明け方に産卵のため根に集まることを知りました。
こうして山田さんは、明け方に根っこにいるこの虫を「捕まえる」という方法に行き着いた…
しかし、山田さん、お話を聞いていると、どちらかというとオリーブアナアキゾウムシのことがなんだか好きそう…?

◆オリーブアナアキゾウムシは同志!?
オリーブアナアキゾウムシは、毎年少なくとも100匹を飼育しています。8年で80〜1000匹ぐらいは飼育しています。オリーブアナアキゾウムシを見つけると嬉しくなっちゃって、飼育箱で飼うことを繰り返しています。虫が今何を考えてるのかをずっと考えていると、嫌いじゃなくて、好きなんだと思いますね。僕も虫も結局オリーブに食わせてもらっている、オリーブがあるから生きている、ということで、ずっと付き合っている同志みたいな感じがします。「お前もオリーブの世話になっているよな」とか、そんな感じの気分。とりに行っている時も、「ここに来たんか!」とか、1人で畑仕事していてしゃべっちゃいますよね(笑)


山田典章さんのお話、いかがだったでしょうか。ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください!

山田オリーブ園→http://www.organic-olive.com/

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Santa's Coming For Us
・祝祭広場のクリスマスマーケット

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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