今週も明治神宮で毎年開かれている、森と向き合い、木と触れ合いながら自然とともに生きることを考える場づくり「アースデイ いのちの森」のレポートです。
4月末に行われたこのイベント、森・緑に実際に触れて、匂いを嗅いで、体で感じることができるワークショップが色々とあったのですが、会場の一角では、小さな子どもたちが、手を泥んこにして一生懸命 コケ玉づくりをしていました。

これは特別に許可を得て拾った明治神宮のどんぐりを2年育てた苗でコケ玉をつくるものです。
土や杉の木の皮、赤玉土という園芸で使われる土などを混ぜてつくった玉にポッドから外した苗を植え、緑の苔でくるみます。そして、モールを使って目や口を可愛くつくります。
こうしてつくったコケ玉は家に持って帰って育てるというワークショップなんです。


苗木を育てているNPO法人響の方によれば、明治神宮は元々、全国から10万本の献木で出来た森。
その恩返しとして、育った苗木は全国の植樹に役立てるのだそうです。

そして別の場所では米作り体験が行われていました。実は、明治神宮には、関係者以外は立ち入れない小さな田んぼがあるんです。この田んぼでは、自然体験をしたい!と応募した一般の方々が、体中どろんこにしながら、田植え前の準備作業に精を出していました。

NPO法人 響 副代表で、明治神宮の稲作を取りまとめている、山下泰さんにお話を伺いました。

-明治神宮の田んぼとはどういうものなんですか?
 最初にできたのは14年ほど前になります。昔の人たちはどのような暮らしをしていたのかということを体験して学ぼうと考えて、そのひとつとして田んぼをつくることにしました。

-この田んぼの特徴はどんなものですか?
 この田んぼは森のなかにあるので、普通の田んぼに比べて日があまり当たらないのが特徴ですね。森のなかにあるので、様々な虫や生物がこの田んぼにやってきます。一年の間に4種類のトンボがやってきて産卵をします。生まれたヤゴたちは、その田んぼで生まれたオタマジャクシの生き血を吸っています。そういうような食物連鎖が田んぼの中にあります。

-この日はどんなことをしたんですか?
 この日は代掻きの準備をしました。代掻きというのは田んぼをドロドロにして、水をいれられるような状態にするんですが、そのために土を15〜20cmくらい、細かくほぐしてもらいました。みなさん多分翌日筋肉痛になったんじゃないでしょうか(笑)鍬は軽いので、子どもたちも参加していました。



-この後、この田んぼはどうなっていくんでしょうか。
 この後は代掻きをして、水を入れたら田植えをします。これは明治神宮の神饌田ということで、神様にお供えをする米をつくるための田んぼなので、神事として御田植祭というお祭りを行います。

ちゃんと明治神宮の神職の方に来て頂いて、我々も早乙男、早乙女という役をするため、装束を着て御田植の儀式を行います。この儀式は近隣小学校に総合学習の一環として見学と、その儀式のあとに子どもたちが田植えを体験します。


-この稲作に参加することは出来るんですか?
 NPO法人響のサイトに参加申し込みのフォームがありますので、そこから応募ができます。この後は6月、7月、8月の第2、第4日曜日のあさ10時から草取りや虫取りを行います。7月、8月の最初の活動日は中耕機こいう機械をつかった溝切りをする予定です。
実は田んぼの学校という、子どもが参加できるようなイベントを来年行うことにしていまして、今年はそれを実施するための仲間を増やそうとしています。やってみたいという方はNPO法人響のサイトをぜひチェックしてください。


NPO法人響のサイトはこちらです。
http://www.npohibiki.com/
興味のある方はぜひチェックしてみてください。


【今週の番組内でのオンエア曲】
・Slow & Easy / 平井大
・パレード / つじあやの
今週も東京でいちばん緑の濃い場所、明治神宮の森からのレポートです。
お伝えするのは、この明治神宮の豊かな森を舞台に開かれたイベント、「アースデー いのちの森」です。
このイベントは東京の真ん中で森と向き合い、木と触れ合いながら自然とともに生きることを考える場づくりとして 毎年行われているもの。
明治神宮のどんぐりを「コケ玉」に植えて育てるワークショップや、貴重なトウモロコシの種を守り、増やすという取り組みの紹介など、様々な企画が明治神宮の芝生スペースで開かれていたのですが、中には、実際に森の中に入り、特定の植物を捜し歩くというものもありました。
その名も。『そうじさんのワクワク薬草教室』です。


◆そうじさんのワクワク薬草教室〜明治神宮は貴重な森〜
 ドクダミがすごい多いですね。これは薬用植物では代表的なもので、胃腸の機能を整える効果があります。ドクダミにはどうしてもいやな匂いがあるんですが、乾燥するとこの臭みが全くなくなって、健康茶でよく使われています。


 向こうに茎がちょっと白っぽいような植物がありますね。あれはケシ科の植物です。有毒です。あれがタケニグサというタイプで、ケシ科の植物はやっぱり有毒植物が多いです。今はあまり見かけませんが、昔よくあったくみ取り式のトイレ、肥溜っていうんでしょうかね。夏になるとウジが湧いてきて、とても困ったわけなんですが、あの葉っぱを2〜3枚入れておくとウジが全滅するんです。除虫剤という使い方をされていました。竹細工をするときに、一緒に煮込むと竹が柔らかくなるからタケニグサという説もあります。
 これはホウチャクソウですね。我々のような植物の調査をしてる人間にとっては、このようなホウチャクソウの群生というのは、今は滅多に見ることはなくなりました。そういう意味では、やっぱり明治神宮の森っていうのは非常に価値の高い自然がよく管理、保護されてるっていう、そういう特徴がありますね。


 この一面にあるのは全部カントウタンポポですね。これだけタンポポがあって外来種が一切ないっていうのはすごいですね。


参加者を案内してくれたのはNPO自然科学研究所 理事長の小谷宗司さん。薬草のプロフェッショナルの方です。「百草丸」という長野県で古くから知られる、お腹の和漢生薬を作る会社の方で、NPOとしての活動もされています。
そんな 薬草おじさん、そうじさんの案内で明治神宮の森を歩き、そこに自生している薬草たちを見つけて歩く・・・というのがこの企画です。
ほかにどんな植物、薬草があるのでしょうか。

◆そうじさんのワクワク薬草教室〜ヘラオオバコ チドメグサ〜
これはオオバコの仲間です。ヘラオオバコというタイプで、帰化植物です。これも薬用植物でよく使われてますね。これから花が咲いてくんですけれども、花のあとに種子ができます。それを咳止めの薬、あるいは全体が咳止めの薬として使われてますね。西洋でも代表的な薬草です。


それからこれはセリ科の植物でチドメグサ。山で怪我したときにはむしり取って揉んで、傷口に湿布したりとか塗りつけたりすることによって殺菌効果もあるし、血止めの効果もあります。
「クローバーに似ていますね。」
クローバーはマメ科の植物で全く別のものです。昔は学校でもよくうさぎを飼ってたりして、子どもたちにクローバーを餌として集めさせていたりしましたが、実はクローバーは有毒植物だということがわかってきました。まあ我々はクローバーを食べることはありませんが、仮に食べてしまうと、直射日光に当たってるところだけが発赤するんです。日光過敏症アレルギーという疾患名で、光にあたったところだけが炎症を起こします。山菜の本なんかでよくアカザという植物がでています。おひたしにして食べるとかそういうのが載ってるんですが、アカザも日光過敏症のアレルギーが発症します。これも最近わかったんです。


クローバーって毒があるんですね!
さて、薬草おじさんのそうじさんは、NPO法人・自然科学研究所として、薬用植物の栽培指導や、普及活動などもされているということなんですがその活動と、明治神宮の森は、どんな風に繋がっているのでしょうか。

◆そうじさんのみる明治神宮の森
薬用植物というのは、自然保護という観点からみると、自然の物を薬にするためにたくさん採取してきたという面はあるんです。別の考え方をすると、自然をすごく有効利用したという見方もできるわけですが、まあ我々はそこのところに頼っているわけですね。
 この明治神宮の森は、野生の状態をいまだに保っているひとつの大きな見本かなという気がします。元々これは「献木」という形で全国から木を奉納してつくられた森なんですが、樹下には昔の武蔵野の面影を残す、そういう自然がしっかりと残されてると私は感じてます。


この「そうじさんのワクワク薬草教室」の模様はポッドキャストでも詳しくご紹介しています。
こちらもぜひお聞きください!

【番組内でのオンエア曲】
・Marvin Gaye (feat. Meghan Trainor) / Charlie Puth
・SUN / 星野源
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