プロジェクト概要

太古の昔より、森は動物や植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらし、地域と暮らしを守ってきました。 東日本震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、その森や、昔からその地方に根差す、深く地面深くに根を張った潜在自然植生の木々たちは、津波の勢いを和らげました。 関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たしました。 この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。 番組「いのちの森〜voice of forest~」では、「鎮守の森のプロジェクト」が行う活動をはじめ、日本のみならず世界各地の森を守る活動を行う人や団体にスポットをあて、森の大切さについて考えていきます。


今週は、「桜」がテーマです。

毎年、この時期だけ花を開き、私たちの心をちょっと優しくしてくれる桜の花。
なんで春になると必ず咲くのか。なんであんなにキレイなのか。
そもそもソメイヨシノって何なのか。色々と疑問は尽きません。

というわけで今日は、桜の研究の第一人者、森林総合研究所・多摩森林科学研究所の主任研究員・勝木 俊雄さんにお話を伺いました。


(*写真は、3月21日に国立劇場前で撮影。)

ソメイヨシノといえば、もう、日本人が思い浮かべる「桜」の代表ですが、そもそも、自然に生えていたものなのでしょうか・・・

勝木さんによると、ソメイヨシノは人が作り出した栽培品種とのこと。
江戸時代の終わりくらいから世の中に広まったそうです。
色々な種を育ててみて、その中でもキレイな品種を増やして・・・
と、なかなか手間のかかる作業のようです。

なぜソメイヨシノが世の中に広がったかと言うと、そもそも、その「華やかさ」によるそう。
今あるソメイヨシノは人が「接木」で増やしていったものなんだとのことです。
この美しい「ソメイヨシノ」が私たちの目を楽しませてくれているのは、
一生懸命増やしていった先人のおかげなんですね。

日本における、「種」としてのサクラは、10種類。この番組のキーワードでもある「潜在自然植生」としては、日本全国、北海道〜沖縄(石垣)まで広く分布しているようです。詳しいお話は、ポッドキャストをお聴きください♪

***
番組では、「あなたの身近の森」、「あなたの森の記憶」などメッセージをお待ちしています。
今週は、林芳正農林水産大臣のインタビューをお届けします。

森の生かし方を考え、大事に守る役割をつとめるキーパーソンということで、
木材の利用や植林活動に対する林野庁の取り組みなど、
日本の森の今後について色々とお話いただきました。

この番組で紹介してきた『森の長城プロジェクト』をはじめ、
いま、各地で植樹運動が盛り上がりを見せています。
震災以降、森が持つ様々なチカラを見直そうという機運が高まっているようです。

そんな中、実は世界的にもこういう流れがはじまっています。
その一つが、春分の日の翌日、 3月21日に制定された
『国際森林デー』です。

『国際森林デー』は、去年の12月に国連が、
「毎年3月21日を国際森林デーにしよう」ということで決定したものなのですが、
イベントは今年が初めてなのですが、
色んな企業、NPOと連携して催しを企画しているそう。

林大臣が注目しているイベントの一つが、
『緑の大使』だそう。
これは、葉っぱのフレディという童話が元になっている
ミュージカルで、その出演する子どもたちを緑の大使とするもの。

ずっと最後まで木に残る葉っぱ「フレディ」。
次々、周りの葉っぱが落ち葉となりいなくなる・・・のですが、
そんな中で最後まで残るフレディの話で、
最後は葉としての死を迎えるという話です。

この物語、一見可愛そうに思えるのですが、実はそうではなく、
葉は落ちて土に戻るという自然の循環を現していて、
実は悲しいことではない、という子どもへのメッセージがこめられているのです。

自然を大切に思う心、
循環していると言うことを教える非常に良い話なんですよ。


そして、この番組でも、木づかい…木を上手に利用することについて
様々な取り組みを紹介してきましたが、
いま日本の森林は、育て・守りながら、
今や、しっかり間伐をして、上手に「木を使う時期」に来ているようなんですね。
これについても林大臣にお話を伺いました。

「戦後、木をなるべく使わないようにしようという流れがありました。

公共の役所などはなるべく木を使わないようにやってきた時代があったのです。

長年、木を使わずに、どんどん植樹してきた日本人。

いま木が大きく育ち、これからは使える時期となるのです。

今は大きなチャンスで、供給の準備が出来たのでどんどん使っていくのが重要です。

林業には、「間引」きという言葉があるが、
この意味は、「この木を育てよう」と決めて、その周りの小さな木を外して
いくことで対象の木は根が張ることができるし光も差し込む。結果木がすくすく育つ。というもの。

これが「間伐」。

間伐をきちっとするのは手間もかかるが、森を育てそこに生物多様性が生まれ、豊かな森になる。
豊かな森は、人々に豊かな恵みを与えてくれるもの。

森に触れて頂ければ、その良さはすぐに分かると思います。」

つまり、健康な森を守るためにも、これからは「木を使う」ことが重要!なんですね。
林大臣、勉強になります!

そして今、「国産材」を使えば「ポイントがたまる」という
「木材利用ポイント」という制度を制定されているそう。

林野庁サイトにすでに情報が掲載されていますが。それによると・・・

・今年4月1日以降、一定の条件を満たして木造住宅を建てた方。
・同じように、一定の条件を満たして床や壁などを木材でリフォームした方。が、申請するとポイントが与えられるというもの。

このポイントは、全国や地域の商品券、農業・漁業・森林に関する体験旅行、
などに交換できる方針となっています。

詳しくは林野庁のウェブサイトで。

私たちがどんどん国産材を使うことで、日本の林業が活性化するといいですね!

林大臣、インタビューのために貴重なお時間を頂き、ありがとうございました!

番組ポットキャストもお聞きくださいね〜〜!


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パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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