プロジェクト概要

太古の昔より、森は動物や植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらし、地域と暮らしを守ってきました。 東日本震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、その森や、昔からその地方に根差す、深く地面深くに根を張った潜在自然植生の木々たちは、津波の勢いを和らげました。 関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たしました。 この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。 番組「いのちの森〜voice of forest~」では、「鎮守の森のプロジェクト」が行う活動をはじめ、日本のみならず世界各地の森を守る活動を行う人や団体にスポットをあて、森の大切さについて考えていきます。

今回は「森や生態系と人間社会の共存」というテーマを、
ライブやシンポジウムを通じて考えようというイベント『ライブ・ドリアード 2013』の模様をお届けします。

これは「いのちの森 voice of forest」とのコラボイベントで、
「森林や生態系と人間社会の共存」というテーマについて、
様々なジャンルの方が、シンポジウムなどを通じてメッセージするイベントです。

番組出演者の高橋真理恵ちゃんも参加!!
林芳正農林水産大臣をはじめ、
森林や林業のキーパーソンが出演。興味深いお話を色々伺うことができました。

まずは、
パネルディスカッションでは、林農林水産大臣、末松林野庁林政部長が、
日本の森林、林業の未来について、語ってくれました。

末松さんによれば、いま、日本の森林は、
戦後に植林された木を「伐採する時期に入っている」ということなんです。

実は戦前は日本は禿山が多かったそう。
戦後もしばらくはエネルギーを確保する為に気を切ってきたという歴史もあったとのこと。

でも、日本人はそれに平行して、どんどん木を植えていったのです。
木の体積はこの数十年間で二倍以上になっていると。

間伐をしないと”もやしのような林”になってしまうので、
きちんと手入れをして、間伐材を上手く使うことが
”豊かな森”にするために、必要なこと。

だから、切った木を“使う方法”を考えないといけない、とも話していました。

このことについて、林芳正農林水産大臣は、幼い頃遊んだ実家近くの森の話や、
下関の実家の近くの材木屋さんの思い出についてお話していました。

林大臣の幼い頃たくさんあった材木やも、
小学校高学年になる頃にはどんどん無くなっていったとのこと。
それは、コンクリート製の建物が多くなってきた時期と重なるかもしれません。

幼いときに遊んだ実家の近くの山も、手入れをしないと、地盤が弱くなり、
幼少時代の林大臣がびっくりしたこともあったとか。

木を育てるには手間がかかるものなのですが、
林業の担い手が年々高齢化しているのも問題だそう。
木の需要がだんだん少なくなってきて、材木屋がなくなっているのがその一例でもありますが、
市場がちいさくなると、後継者も育たないもの。

林業を守るために、
木の使い道をどうするか、これが課題だというお話をしてくれました。

”森を守る”ためには、有効に”木を使う”ということが必要なんですね。

詳しくは、番組ポットキャストをお聞きくださいね。
この番組は、東日本大震災で発生した震災ガレキを“活かして”
津波から命を守る「防潮林を作ろう」という取り組み
「森の長城プロジェクト」の活動を追いかけています。

今週も引き続き、森の長城プロジェクトのメンバーのお一人、
東京大学教授で、日本文学者のロバート・キャンベルさんの
インタビューをお送りします。

今回のテーマは「日本文学と森の関係」についてお話を伺いました。

番組ではよく「鎮守の森」という言葉を紹介しているのですが、
植物生態学者の宮脇昭さんによると、英語に「鎮守の森」にあたる言葉は見当たらない・・・

ということなんですが、それは本当ですか?
とキャンベルさんにお伺いすると、

「困りましたね・・・見当たらないんですよ」とのこと。

「鎮守の森」という言葉に最初に出会ったキャンベルさん。
神社と森一体になって、神木もあって、その周りと大切に地域の人々が守っていて、
その森にまつわる物語が伝承されていると言うことに、とても感銘を受けたそうです。

そのキャンベルさんのピックアップした「森と日本文学」ですが、
18世紀の文学者の上田 秋成(うえだあきなり)です。

上田秋成は、江戸時代後期の読本作者で、歌人、茶人、国学者、俳人でもあります。
怪異小説「雨月物語」の作者として特に知られている方。

この「雨月物語」のなかに、「目ひとつの神」という話があります。

あらすじは、
相模国小余綾(こゆるぎ)の浦で育った若者が、歌を教わりたいと考え、京を目指す物語。

途中近江老曾(おいそ)の森で、夜中、修験者、一つ目の神、法師、神主、獣らによる宴に出くわします。

神は若者に、
「京では芸道という枠組みにより、個人の才能の発露が制約されており、そのような環境で歌を学んでも益はない。東国でしかるべき師匠を見つけ、自身が歌を深めていくことこそ大事である」と説きます。
最後は天狗と一緒に空を飛んで東に帰る・・・
ファンタスティックな物語に、人が通過する森の包容力、不思議な美しさがよく描かれている作品なんです。

「江老曾(おいそ)の森」というのは、よく和歌にも詠まれる地名。小説を読む人にとってはなじみのある場所。

森は怖いけど、守ってくれるというそういう存在として描かれているんです。
若者の通過儀礼というか、鎮守の森として、皆を守るもの、なんです。

近代になると島崎藤村の「夜明け前」などの作品にも「森と人間」の関係が出てきます。
(「木曽路は全て山の中にある」という出だしで有名なあの作品です!)

キャンベルさんは、近代文学の中で表現される「森」と人間について更に語ってくれます・・・。

詳しくは、是非番組ポットキャストで聞いてくださいね。
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パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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