プロジェクト概要

太古の昔より、森は動物や植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらし、地域と暮らしを守ってきました。 東日本震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、その森や、昔からその地方に根差す、深く地面深くに根を張った潜在自然植生の木々たちは、津波の勢いを和らげました。 関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たしました。 この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。 番組「いのちの森〜voice of forest~」では、「鎮守の森のプロジェクト」が行う活動をはじめ、日本のみならず世界各地の森を守る活動を行う人や団体にスポットをあて、森の大切さについて考えていきます。

「どんぐり拾い」のレポートを今週もお届けします。
母樹ごとにどんぐりを拾い、ジップロックにその種ごとにどんぐりを詰め、
発芽〜ポット苗にするところまで管理をし、防潮提に植える、というこのプロジェクト。

今回お世話になった輪王寺の職員の方の中に、
潜在自然植生を見つける名人がいたんです!

それは、輪王寺の職員のお一人、佐々木優二さん!
http://www.tfm.co.jp/cms/nucleus/images/button-link.gif
今日は佐々木さんの「活躍」っぷりについてご紹介します。

佐々木さんは、およそ10年前から、森の長城プロジェクト
副理事長・宮脇昭博士と、潜在自然植生を植樹する活動に取り組んでいます。
そして、その長年の経験から、森の中で「自然植生の森」を見分ける名人でも
あるんです。



この佐々木さん、どうやって「潜在自然植生」を見つけていると思います?

実は、グーグルマップを使っているとのこと!

グーグルマップのページで色を見て、
常緑樹、広葉樹、針葉樹など見分けがつくそうなんです。

針葉樹と常緑樹だと同じ緑に見えるが緑の配列が違うとのこと。
そのグラデーションの違いで判断して現地に行き、見つけて確認して何の樹木か確かめるんだとか。

どこに潜在植生が多いのかと聞いてみたら、

神社仏閣。屋敷林。屋敷林と森が繋がっているところは必ずあると答えてくれました。
(理由は、伐採していないから!)

神社はほとんどのところにご神木のよう母樹があるんだとか。

また、母樹を探し始めたのは、昨年の震災後のこと。
宮脇先生と住職が海岸線を見てあるき、
屋敷林に囲まれたところは家が残っていたのが現実だったとのこと。

実際に佐々木さんが出会ったお宅では、
田んぼの周りに家があり垣根はコンクリだったところは全て家がなくなったけれど、
垣根の家は波を軽減して家が残ったとのこと。

その家のおじさんが2階に避難した時、波が垣根を避けるように割れたのを見て、
屋敷林が津波被害を軽減するのが実感できたので、
「森の防潮提」の構想を思いついた、などいろいろお話いただきました。

しかし、グーグルマップ…ちょっと意外でした。
そして、やはり森は優しく家を守る力があるんですね。

さて、このどんぐり拾いのあと、佐々木さんは
輪王寺の敷地にある、苗木を育てるためのビニールハウスに案内してくれました。
どんぐりは発芽して、1年くらいたつと、こんな大きさのポット苗になるんですね。



佐々木さんによれば、冬を迎え、これからさらに管理が大変になるそうです。
特に常緑樹は、常に水が必要。水をあげないといけないのですが、
真冬に水をやると凍ってしまうからだそうです。

番組では、「森の長城プロジェクト」への質問やご意見、
「あなたの森の記憶」「ドングリから木を育てた方の経験談」もお待ちしています。
メッセージはこちらのサイトからどうぞ。
この番組は、東日本大震災で発生した震災ガレキを
“活かして”津波から命を守る「防潮林を作ろう」という取り組み
「森の長城プロジェクト」の活動を追いかけています。

11月9日(金)から3日間、仙台市を中心に行われたこのイベント、
3日目の11日(日)には、「森の長城」財団の細川護熙理事長も参加しました!

細川護熙理事長と高橋真理恵さんがどんぐりを拾ったのは、
仙台市青葉区の「輪王寺」や「青葉神社」など、神社の境内。

地元の方、子どもたち、そして細川理事長。
みんな一緒に、神社の大きな木の下でしゃがみこんで、
どんぐりを拾う様子は、なんだかすごくほのぼのしていました。

今回おどんぐり拾いツアーで拾ったどんぐりは、
輪王寺敷地内に建てられた「ビニールハウス」で育成し、
30センチほどになったら、防潮提になる「敷地」に植樹されると言うことです。



ちなみに、輪王寺は、震災前から、森作りに力を入れているお寺。

お寺に向かう参道の左右には、まだちょっと細くて若い樹木が、
たくさん生えていたのですが、
実はこれが、宮脇先生の 森作りのノウハウを活かして植樹された若い森なんです。

お話を伺ったのは、輪王寺の日置道隆(みちたか)住職。

輪王寺は、室町時代から続く、仙台・伊達家ゆかりの由緒正しいお寺で、
明治の大きな火事を乗り越え、今も大地に根を張る自然がたくさん残っています。
そうしたこともあって、近年は森や自然を保護し、
育てる活動を積極的に続けているんだそうです。

ちなみに、宮脇先生と輪王寺日置住職ののスタートは、平成16年。

宮城県が行うトンネル工事に協力するため、
輪王寺の参道の杉並木を一旦伐採することになったそうです。
新しい参道にどのような木を植えようか迷っていた時、
宮脇先生の本に出会い感銘を受けたそう。

その本に書いてあった「地元由来の潜在自然植生」や、「混植、密植」の理念に共感し、
宮脇先生に、参道の植樹へ協力を依頼。

快諾された宮脇先生の下、参道の植樹を行ったとのことです。

輪王寺の参道の8年前に植えた樹木、まだ細いけど、確実に育っていました。
私たちが拾い集めた、小さな どんぐりたちもきっと、
数十年後には大きな木に育っているんでしょうね!
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パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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