プロジェクト概要

太古の昔より、森は動物や植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらし、地域と暮らしを守ってきました。 東日本震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、その森や、昔からその地方に根差す、深く地面深くに根を張った潜在自然植生の木々たちは、津波の勢いを和らげました。 関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たしました。 この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。 番組「いのちの森〜voice of forest~」では、「鎮守の森のプロジェクト」が行う活動をはじめ、日本のみならず世界各地の森を守る活動を行う人や団体にスポットをあて、森の大切さについて考えていきます。

先週に引き続き今日も、スズメを追いかける不思議なカメラマン、スズメ写真家のうえだこうじさんのインタビュー、続きをお届けします。
うえださんはすでに、「あした、どこかで」というスズメの写真集をシリーズで3作、発表しています。*この写真集、ちょっと物語風になっていてとても癒やされるんです!
うえださんは、公園のベンチではなく、そのヨコの地面に座り込み、じーーーーっと動かずカメラを構え、ひたすらスズメが近くに来るのを待ち、貴重な瞬間をいっぱい撮影してきました。ということで、これまでに目撃した、スズメのレアな姿も、いろいろと教えてもらいました!


人間だとあくびが伝染ることがありますが、それと似たような形で、羽や足を横に伸ばす伸びのようなポーズ。あれが割と見ていると伝染するんですね。SNSなんかでは「スサー」と言うんですが、順々にやっていくシーンをよく見ます。僕が観察する中では、ヤブとか砂浴びをして出てきた時、羽になにかくっついているときにブルブルブルってやったあとに割とやるので、それに出会うと見ることができるかもしれないですね。
これからは桜の美味しい季節です。スズメちゃんは桜の蜜を飲むので、それが見られます。ちょうどだんだんあったかくなってくると恋の季節になるので、つがいができて、巣作りが始まって子どもも生まれます。
実は巣は至るところにあるんですが、都会の公園の森の中であれば木の上、住宅地では雨どいのなかやマンションの通風口の穴など、家そのものが巣になります。昔の古民家は、スズメにとってはかっこうの雀の巣になるんです。スズメと人とは関係が深く、何千年も一緒に人間と暮らしているんです。

スズメは、雨の日は薮の中、葉っぱの茂った木の中などで雨を避けています。ただ、僕が雨の日に撮影しに行って、ベンチの側に座っていると、スズメが寄ってきて、靴を突くんです。さらに手をツンツン。すごいですよね。餌も何もないのに!
小鳥を肩に乗せて生活したいと子供の頃思っていたんです。それに近づいたと思ってすごく嬉しくて。夢だったんですよね。


〜森のなかにもスズメはいますか?
全くいないわけではないんですけども、森にいるスズメは集落のスズメと違い、ほっぺに黒い部分がない、ニュウナイスズメというスズメです。我々の近くにいるほっぺの黒い子とは別の種類なんですね。

〜かわいいスズメちゃんの写真を撮る秘訣はなんでしょう?
あんまり広い場所に行ってしまうと撮影しづらいですね。餌をあげないで、ちゃんとそのままの姿を撮影したいと思うなら、できれば人がよく出入りするけれども、静かな公園。そんなに広くなくて、木に囲まれていて、スズメが逃げても、そんなに遠くへいかない環境だといいですね。少しぼーっとしているとスズメが何をしているんだ?、と見に来ることもあるんですが、そういう出会いがあると撮影しやすいかもしれないですね。子供がいると、はしゃぐ声でスズメが逃げるので、遊具があまりなくて、ベンチや喫煙スペースがあるようなところに狙いを絞るといいかもしれないです。
この近くですと、千鳥ヶ淵の交番のはす向かいに公園がありますよね。あそこはすごいいます。あそこでおにぎりのビニール袋をかぶっちゃったかわいいスズメに出会いました。巣作りに使えるかなと思ったら風が吹いてきて、かぶっちゃったんでしょうね。それはそこでした。


うえだこうじさんのインタビュー、いかがだったでしょうか。来週も続きをお届けします!


スズメ写真集『あした、どこかで。』1〜3はこちらから!
http://www.alive-cr.com/

【今週の番組内でのオンエア曲】
・タラレバ流星群 / ロザリーナ
・その線は水平線 / くるり
今日はスタジオにちょっと変わったジャンルの写真家の方をお招きします。
その名も”スズメ写真家”。
スズメの写真を中心に、撮影・写真集を発表されている、うえだこうじさんをお迎えします。
なぜスズメ?いろいろな疑問が湧き上がりますが、かなり奥の深いせかいがあるようなんですね。お楽しみに!


〜スズメ写真家になったきっかけは?
元々は出版社に務める編集者だったんですが、小さい出版社で、それこそ撮影もデザインも文章も全部やっていたんですね。で、会社を辞めた後に、写真で生きて行きたいなと思って始めたんです。でも、最初は仕事があまりなくて、公園に行って、時間を潰していたんです。そうしたら、スズメがたまたま寄ってきて、「こんなにかわいいんだ!」ってそのとき初めて気づいた。それからこの子達を撮りたいなという思いが強くなって、で、公園にカメラを持っていくようになって、追い回す日々が始まったという(笑)

〜でも、スズメは、こちらがちょっと動いただけで飛んでいってしまうイメージがありますが、、、
なので、ちょっと作戦を変えて、そもそも公園でボーッとしていたときに近づいてきたわけなので、それを狙おうと思って。で、ベンチには座らないで、ベンチのそばの土の上に座って、何事もないように待つということをしていたんですよ。そうすると、スズメがベンチに来るわけです。おそらく、普段、人間がご飯か何かを落とすとか、そういうのがあって、それを狙ってくるんでしょうね。それを私が狙って撮るっていうことから始まりました。待って撮るほうが、きれいに撮れますし、追い回すより自然な状態で撮れるんです。

〜うえださんが撮影したスズメ写真集「あした、どこかで。」1〜3の表紙には本当にかわいい、すごく近くから撮っ写真がありますね。
実は書店では流通してないんですよ。ウェブだけなんですけど、好評だったので、2、3と出す運びになりました。スズメって、こんなかわいい子がタダで毎日見れるわけですよ。動物園に行く必要もないし、遠くの国に行くこともない。いつもいい気分になるんです。「あ、スズメちゃんいるな、今日も元気に頑張ろう!」って思える。それを伝えたかったんですよね。やっぱりちょっと元気のない人もいるじゃないんですか。いろいろ会社で疲れている方とか、病気の方とか、いろいろ悩みを抱えている方に、ちょっと見上げればこんなにかわいいスズメちゃんがいるよって。それで少しでも笑顔になれたらいいかなと思ってます。

〜この写真はそれぞれすごく近いですが、望遠レンズで撮影しているのですか?
慣れてる場所があって、僕のことを覚えてくれているスズメがいるんですよ。そういうところだと、本当に近くまで来てくれます。近いときは20cmくらいまで寄ってきてくれるので、まあその時は近すぎて撮れませんけど。だから、はじめは遠すぎて撮れないっていう悩みだったんですけど、今度は近すぎて撮れないっていう悩みになっちゃったんですよね。雨の日とか、公園は静かですよね。その静かな中でそっとしていると、向こうも安心して近づいてくるんですよ。

〜うえださんのことをわかってるということですよね。
覚えてるんですね。あと、カメラの音とかも覚えているみたいで、桜を撮ったりしてるとカシャカシャって音がしますよね。そうすると、ピュッ、ピュッって顔をだすんですよ。で「お、あのおっさんじゃない?うえだじゃない?」ってわーっとくるんですよ。もちろん来ないときもあるんですけど、慣れた子は割と来てくれます。覚えてるんですね。逆に怖い思いをしたときも覚えているので、怖がらせちゃうとあまり寄ってこなくなっちゃうと思うんです。スズメはわりとあたまのいい動物だと言われていて、これは聞いた話ではあるんですけど、昔は芸も仕込めたというんです。それくらい頭のいい動物なので、人の顔は覚えますね。基本的には警戒心が高いのですが、たとえば都会の狭い公園だと木と木が近くにあるので、逃げてもそんなに遠くまで逃げないんですね。そうすると、それを繰り返していくうちに、向こうもだんだん警戒心を解いてきて、顔も覚えてくる。そして「お前は大丈夫だな」っていう感じになるんですね。やっぱり怖がらせてしまったら終わりなので、なるべく動きをゆっくりにして、歩くときもドタバタ歩かない。まるで猫のように歩いて、近づく、あるいは待つんです。

〜うえださんにとっての会心の一枚ってありますか?
いろいろあるんですけど、3冊出してみて、最後の写真の笑ってる感じの写真、これはあんまりかわいいので、うちでも飾っています。この子は割と長い時間一緒にいてくれた子で、それこそ毛づくろいしたり、ストレッチしたりって、ずっと見ていて。もうそろそろ帰ろうかなと思ったときに、ふと向けてくれた顔なんですよね。これを撮れた日は本当にうれしかったです。よくスズメの写真と言葉を添えてSNSに上げたりしているんですが、まあスズメは言葉をしゃべるわけないですよね。でも自分の思いが被写体であるスズメから反射されてくる、それを吸収して写真に撮って、その思いを文字にしているということがあるので、このときは本当にうれしかったですね。

うえだこうじさんのお話、いかがだったでしょうか。来週も続きをお届けします!


スズメ写真集『あした、どこかで。』1〜3はこちらから!
http://www.alive-cr.com/
«Prev || 1 | 2 | 3 | 4 |...| 148 | 149 | 150 || Next»

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

あなたからのメッセージ・ご意見をお待ちしております

各放送局の放送時間

  • JFNヒューマンコンシャス募金は鎮守の森のプロジェクトを応援しています。

ポッドキャスト

  • ポッドキャスト RSS
  • ※iTunesなどのPodcastingアプリケーションにドラッグ&ドロップしてください。
  • 鎮守の森のプロジェクト
  • EARTH & HUMAN CONSCIOUS
  • LOVE&HOPE〜ヒューマン・ケア・プロジェクト〜
  • AIG損保 ACTIVE CARE

PAGE TOP