北海道の自然体験レポート、めいっぱいお届けしてきましたが、今週でラストとなります。
雄大な知床連山を望む原生林に、ひっそり水をたたえる5つの湖「知床五湖」。
まるで鏡のように静かにたたずむ湖を眺めたり、様々な植物、動物たちに出会ったり、または、気配を感じたり。
森の中に整備された木道を、ゆっくりゆっくり歩きながら、2時間半の散策は続きます。

ガイドを務める知床ナチュラリスト協会「SHINRA」の畑谷雅樹さんは、本当に色んなことを教えて下さったのですが、お話の中には、この知床の地形が、どのようにしてできたかの、解説もありました。

ここは知床連山の硫黄山と言う活火山です。今も新噴火口から噴煙が上がっていますが、昭和11年1936年に噴火したときの新噴火口です。元々この硫黄山は、3,700年前に大噴火したときに山頂が吹き飛ばされて山体崩壊しました。その時に崩れた土砂がこの辺まで押し流されてきて、小高い丘が森の中に連続しているのは、かつての硫黄山の山の一部が崩れきらなかった部分です。逆に、大きくくぼんだ五か所に地下の水が染み出して出来上がったのが知床五湖です。
この辺は、歩いていると山奥にいるような印象がありますが、実際にはこの森の遊歩道を300メートル抜けると断崖絶壁でオホーツク海です。ですから、かなり海に近いところ私たちは歩いているんですけれども、結果的にクマにとっても、1日のうちで高山植物のコケモモを食べて、その足で海岸線に打ち上げられた鯨の肉を食べたりという恵みにありつける可能性がある環境になっているんですね。
これはクマの糞です。この木道を歩いていたんでしょうね。これは草が多く見られる糞ですね。クマは本来肉食が中心なので腸が短いので、食べてるメニューの割には消化が良くないという特徴があります。ですから、糞を見ると何を食べているのかが比較的よくわかるし、消化が悪いかどうかがクマの糞かどうかの判断材料の1つにもなるんです。


クマの糞こに遭遇した我々は、クマの存在を近くに感じながら、さらに 先へと進みました。そして、思いがけず森の可愛い住人にも出会ったんです!

鹿がいますね。今年生まれたばかりの子どもを連れてますね。子鹿はこちらが興味津々のようですね。鹿は人間にいじめられることがないので、あまり警戒しないんですね。普通は群れていますが、出産後はしばらくは群から離れて、森の中にいたりするんです。この遊歩道周辺でよく子鹿が生まれますよ。


このバンビちゃんに出会ったのはツアーの後半でした。
そのあとは、2mくらいの高さで安全が確保されたボードウォークを歩いて、景色を眺めながら散策路の出口へ向かうだけだったんですが・・・ここで、とうとうクマに出会ったんです!
木道の下の湿原を海に向かって歩いていて、距離は50メートル位。「海岸線に近いところをずっと歩いてきたんではないか」と畑谷さんはおっしゃっていました。木道から10mくらいのところにいた鹿も気づいて様子を緊張した面持ちで伺っていました。
私たちは安全対策の施されたボードウォークにいるからこうやって安心して見てられましたが、もしツアー中にこの距離だったらツアーは中止になるんだそうです。しばらくしてクマは山に向かって走っていきました。

私たちの後ろにはまだ木道を歩いている人たちもいて、ちょっと緊張感のある展開でした。その様子はポッドキャストでもお伝えしていますので、ぜひお聞きください!

そのほか、私たちは「知床半島ウトロクルーズ」という、半島の西側の断崖絶壁を眺めながら船で北上するツアーにも参加したのですが、そのときも海岸線にいる大きなクマを見ることができました!




今回参加したツアーは7月が最盛期だそうです。もしご興味のある方は来年の夏にぜひ!

知床の自然ガイドツアー|シンラ(知床ナチュラリスト協会)
知床半島ウトロクルーズ(ゴジラ岩観光)

【今週の番組内でのオンエア曲】
・When I See You / Macy Gray
・オーバー・ザ・レインボー(虹の彼方に) / グレース・ヴァンダーウォール

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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