今日はスタジオにちょっと変わったジャンルの写真家の方をお招きします。
その名も”スズメ写真家”。
スズメの写真を中心に、撮影・写真集を発表されている、うえだこうじさんをお迎えします。
なぜスズメ?いろいろな疑問が湧き上がりますが、かなり奥の深いせかいがあるようなんですね。お楽しみに!


〜スズメ写真家になったきっかけは?
元々は出版社に務める編集者だったんですが、小さい出版社で、それこそ撮影もデザインも文章も全部やっていたんですね。で、会社を辞めた後に、写真で生きて行きたいなと思って始めたんです。でも、最初は仕事があまりなくて、公園に行って、時間を潰していたんです。そうしたら、スズメがたまたま寄ってきて、「こんなにかわいいんだ!」ってそのとき初めて気づいた。それからこの子達を撮りたいなという思いが強くなって、で、公園にカメラを持っていくようになって、追い回す日々が始まったという(笑)

〜でも、スズメは、こちらがちょっと動いただけで飛んでいってしまうイメージがありますが、、、
なので、ちょっと作戦を変えて、そもそも公園でボーッとしていたときに近づいてきたわけなので、それを狙おうと思って。で、ベンチには座らないで、ベンチのそばの土の上に座って、何事もないように待つということをしていたんですよ。そうすると、スズメがベンチに来るわけです。おそらく、普段、人間がご飯か何かを落とすとか、そういうのがあって、それを狙ってくるんでしょうね。それを私が狙って撮るっていうことから始まりました。待って撮るほうが、きれいに撮れますし、追い回すより自然な状態で撮れるんです。

〜うえださんが撮影したスズメ写真集「あした、どこかで。」1〜3の表紙には本当にかわいい、すごく近くから撮っ写真がありますね。
実は書店では流通してないんですよ。ウェブだけなんですけど、好評だったので、2、3と出す運びになりました。スズメって、こんなかわいい子がタダで毎日見れるわけですよ。動物園に行く必要もないし、遠くの国に行くこともない。いつもいい気分になるんです。「あ、スズメちゃんいるな、今日も元気に頑張ろう!」って思える。それを伝えたかったんですよね。やっぱりちょっと元気のない人もいるじゃないんですか。いろいろ会社で疲れている方とか、病気の方とか、いろいろ悩みを抱えている方に、ちょっと見上げればこんなにかわいいスズメちゃんがいるよって。それで少しでも笑顔になれたらいいかなと思ってます。

〜この写真はそれぞれすごく近いですが、望遠レンズで撮影しているのですか?
慣れてる場所があって、僕のことを覚えてくれているスズメがいるんですよ。そういうところだと、本当に近くまで来てくれます。近いときは20cmくらいまで寄ってきてくれるので、まあその時は近すぎて撮れませんけど。だから、はじめは遠すぎて撮れないっていう悩みだったんですけど、今度は近すぎて撮れないっていう悩みになっちゃったんですよね。雨の日とか、公園は静かですよね。その静かな中でそっとしていると、向こうも安心して近づいてくるんですよ。

〜うえださんのことをわかってるということですよね。
覚えてるんですね。あと、カメラの音とかも覚えているみたいで、桜を撮ったりしてるとカシャカシャって音がしますよね。そうすると、ピュッ、ピュッって顔をだすんですよ。で「お、あのおっさんじゃない?うえだじゃない?」ってわーっとくるんですよ。もちろん来ないときもあるんですけど、慣れた子は割と来てくれます。覚えてるんですね。逆に怖い思いをしたときも覚えているので、怖がらせちゃうとあまり寄ってこなくなっちゃうと思うんです。スズメはわりとあたまのいい動物だと言われていて、これは聞いた話ではあるんですけど、昔は芸も仕込めたというんです。それくらい頭のいい動物なので、人の顔は覚えますね。基本的には警戒心が高いのですが、たとえば都会の狭い公園だと木と木が近くにあるので、逃げてもそんなに遠くまで逃げないんですね。そうすると、それを繰り返していくうちに、向こうもだんだん警戒心を解いてきて、顔も覚えてくる。そして「お前は大丈夫だな」っていう感じになるんですね。やっぱり怖がらせてしまったら終わりなので、なるべく動きをゆっくりにして、歩くときもドタバタ歩かない。まるで猫のように歩いて、近づく、あるいは待つんです。

〜うえださんにとっての会心の一枚ってありますか?
いろいろあるんですけど、3冊出してみて、最後の写真の笑ってる感じの写真、これはあんまりかわいいので、うちでも飾っています。この子は割と長い時間一緒にいてくれた子で、それこそ毛づくろいしたり、ストレッチしたりって、ずっと見ていて。もうそろそろ帰ろうかなと思ったときに、ふと向けてくれた顔なんですよね。これを撮れた日は本当にうれしかったです。よくスズメの写真と言葉を添えてSNSに上げたりしているんですが、まあスズメは言葉をしゃべるわけないですよね。でも自分の思いが被写体であるスズメから反射されてくる、それを吸収して写真に撮って、その思いを文字にしているということがあるので、このときは本当にうれしかったですね。

うえだこうじさんのお話、いかがだったでしょうか。来週も続きをお届けします!


スズメ写真集『あした、どこかで。』1〜3はこちらから!
http://www.alive-cr.com/

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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