今週も、4月に東京・明治神宮で行われたアースデイいのちの森のレポートです。
明治神宮の森で、生命の多様性、つながりを感じ、地球と、つながるいのちへの感謝の気持ちを捧げるこのお祭。本当に伝えきれないほど色んなワークショップ、アクティビティがあるんですが、今回はその中から、この番組とも関わりの深い「鎮守の森のプロジェクト」による神宮の森のガイドウォークの模様、お届けします。この団体で植樹指導をしている、東京農業大学の研究者・西野文貴さんによる、「明治神宮を歩いて災害に強い森を学ぶ」というガイドウォークです。

 これは明治神宮を作った当初、外から見た図ですね。鳥居のところにはたくさん木がありましたが、ちょっと中に入ると荒れ地みたいな感じだったんですね。当時の首相だった大隈重信さんは、ここを伊勢神宮にあるような杉やヒノキの巨木の森にしたいとおっしゃったんですが、ドイツで勉強して日本に帰ってきた、林学の父といわれる本多静六さんが、ここは永久の森にするためには杉、ヒノキはこの地にあっていないということで、いろいろ科学的な解析をして、おそらくスダジイの木が主役になるだろうと予想して森づくりを始めたんですね。
 この木がスダジイです。スダジイにはどんぐりがなります。そのどんぐりは食べられるんです。ピーナッツみたいでおいしいんですよ。栗に近い味です。
 僕の後ろに歩きが、鳥居の横にもあったクスノキです。クスノキは昔から使われていて、縄文時代の遺跡からも出土しています。どういうふうに使ったかというと、船だとか、木棺なんかに使われていました。このクスノキ科の植物はすごく匂いがいいんです。なので、樟脳に使われたりします。クスノキの名前の由来は、諸説ありますが、「薬の木」からきているということもあります。学名を「Cinnamomum camphora」といいますが、「camphora」はカンフルという意味です。元々は関東には少ない木です。ここ明治神宮を作った当初は、クスノキが生き残るのかどうか心配されたそうです。けれども、見ての通り30m近くの大きさになっています。南に多い植物なので、木へんに南と書くんですね。そして、きょうはこのクスノキの匂いを抽出したものを持ってきました。古い葉からとったものと、若い葉からとったものがあります。ちょっと嗅いでみてください。古いほうが匂いが強いですよね。

もうひとつ匂いを抽出したものを持ってきました。なんの匂いかわかりますか?ヤマザクラです。ヤマザクラは明治神宮の森にもありますね。日本の桜の葉には特徴があります。葉の根本、基部とよばれる葉の付け根の葉と枝の間に小さなイボがふたつあるんです。これ蜜腺といいます。ここから甘い汁が出てきます。ここに蟻がよってきます。なぜかというと、若い葉のときに蛾の幼虫に食べられないように蟻を呼んでいます。なので、若いときのほうが蜜の料が多いと言われています。大きくなって葉が固くなると食べられないんです。
 身近に見られる樹木の中にムクノキという木があります。都会のビルの間とかからもスッと伸びてくる植物なんですが、これは滑り止めの木です。葉の付け根から外に撫でるとスッといくんですが、逆に撫でようとすると止まります。これは日本にあるニレ科の植物の共通の特徴になります。そして葉の付け根のところが左右非対称になりやすいんですね。そして、いま子どもたちがさわっている木がケヤキです。同じニレ科ですのでザラザラしてますね。



今回のお話、いかがだったでしょうか。来週も続きをお届けします。

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Cheerleader (Felix Jaehn Remix Radio Edit) / OMI
・若者たち / サニーデイ・サービス

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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