ことしはいつもより短くなってしまっている夏休み。
どんなふうに過ごされたでしょうか？
10代の皆さんからの悩みや相談にお答えする
【ねえ聞いて、福山おじさん！】のコーナーでは、
こんなメッセージをご紹介しました。

福岡県・かんちゃん（17歳高校生男子）
福山さんは、親に説教をしたことがありますか？

僕はいま、母に説教をしようかと
悩んでいることがあります。

それは
母が一切人を頼ろうとしないということ
です。

僕の家は、父と母とが早くに離婚しているので、
母ひとり子ひとりです。
僕は父に年4回会いますが、母は一切会いません。
母は、スーパーの買い出しとか洗濯とかも全部自分でやり、
僕が手伝おうとすると「あんたは勉強すればいい」と
一切手伝わせてくれません。
他のことも何でもです。

なんとか少しは人に甘えたら？と
言ったことがあるんですが
「人にお願いするくらいなら、自分でやる方が気が楽」
と言って、なんでも自分で抱え込んでしまいます。

その姿にもちろん感謝していますが、
どこかで時々腹立たしくもあり、
「人を頼ることを覚えなさい」と、説教をしたくなっています。

でも10代の若造に説教されたら
それも辛いだろうと思うと踏み出せません。

福山さんは親を説教したことはありますか？

もしあるのなら聞かせてもらえたら嬉しいです。

　

・・・かんちゃん。
ズバリ、言ってもいい？？

立派な母ちゃんよ。

かんちゃんが心配している部分は、
母ちゃんの、プライド、誇り、生き方、矜持ですよ！

私は、かんちゃんのことを守りきる！　やりきる！！
その覚悟でご離婚されたんだと思う。
ご自身の誓いなんでしょうね。

かんちゃんに対しての約束や誓いというよりは、
自分で自分に立てた誓い、約束なんだと思うんですよね。
言ってみれば、そこは”聖域”なんですよ、お母さんの。

だからもし、かんちゃんができることがあるとするならば、
それはお説教ではなくって、
勉強をすることだったり、なんかしてあげること。
たとえば、たまにケーキ買って帰ってあげるとか、
高いものじゃなくていいから、
何気ないもので、かつ生活に役に立つものをプレゼントしたり。
小さなことをちょこちょこしてあげるっていうのが、
いいんじゃないかなぁ。
実はそういうの、僕は全然できてないんですけど（笑）

17歳のかんちゃんが感じた通り、
一人ですべてっていうのは、大変だと思います。
でも、頼りたくない気持ちというのもすごくよくわかります。

まずは日々の何気ないこと。
「ありがとう」とか
「今日も晩御飯おいしかったよ」とか、
いま大事なのは、そういうこと何だと思います。　
かんちゃん、そういうことやってみてください。