ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : グルメ

江戸の初物

2015.04.25

第108話 江戸の初物

幕府から禁止令も出た「江戸の初物」
第108話 江戸の初物
今日は俺のガレージで初鰹パーティーだ! カツオといえばタタキ。カツオの切り身の表面をワラの火であぶって、皮を軽く焦がしてから刺身にして食べると、燻製にも似た香ばしさと、余計な水分が飛んで濃厚になったカツオの味を愉しめる。ワラを燃やすのは台所じゃ難しいから、ガレージの前に七輪を出して焼こうって寸法だ。

さらにアスパラガスに新タマネギ、そら豆、ビワなんかもたっぷり用意した。江戸時代の俳人・山口素堂が詠んだ俳句《目には青葉 山ほととぎす 初鰹》は聞いたことくらいあるだろう? 日本では昔から季節ごとの旬と、その始まりを告げる「初物」を愛でてきた。今日はそんな初物づくしで春の1日を愉しもう!

ちなみに山口素堂の句は現代も語り継がれる名句だが、江戸時代はその名句をからかった《目と耳は ただだが口は 銭がいり》という川柳も人気だった。さらに冷蔵技術がなかった当時、カツオは殺菌作用の強いカラシで食べるのが一般的だったので《初鰹 銭と辛子(からし)で 二度涙》なんて川柳も詠まれている。それくらい初物が高騰して、幕府が「初物禁止令」を出したほどだった。

だが幕府に禁止されたくらいで引き下がる江戸っ子じゃない。1776年に出版された『初物評判 福寿草』には江戸っ子が好んだ初物の人気ランキングが載っているが、そのNo.1は初鰹。続いて初鮭、初酒、初そば、若菜、早わらび、早マツタケ、早ハツタケ、新茶、初ナスなど計20種の食材が挙げられている。そして夏には隅田川の河原にそんな旬の食べ物を出す屋台や見世物小屋が軒を連ね、大勢の人で賑わったんだ。

豪商・紀伊國屋文左衛門も初物にまつわる逸話を残している。ある年、初鰹を吉原で食べようと思い立った文左衛門は、江戸に入る予定のカツオをすべて問屋で押さえて吉原に運ばせ、正真正銘の《初鰹》を食べた。その上で残ったカツオはすべて周囲に配ったというから、まさにお大尽ってヤツだ。ただし、そんなことをしていたから晩年に没落してしまったという考え方もできるが。

さて、俺のガレージにも初物好きな人たちが集まって、初鰹パーティーが大いに盛り上がっているんだけど……便利カーで買い出しに行った素子ちゃんがなかなか帰ってこないなぁ。早く帰ってこないとカツオがなくなっちゃうよ? だって「初物」に詳しい人と話をしながらカツオのタタキを食べてたら、めちゃくちゃ箸が進んじゃうし…… Here we モグモグ!
ONAIR LIST
3'36" / Route 66 / George Maharis
5'38" / 銭形平次(1番) / 舟木一夫
22'19" / 銭形平次(2番) / 舟木一夫
44'34" / 銭形平次 / 福山雅治
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