ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

妖怪

2016.08.20

第176話 妖怪

「妖怪」の歴史を巡る旅に出発!
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第176話 妖怪
どうも最近、近所の子供がウチのことをお化け屋敷だと言ってるらしい。失礼な話だよな。俺は宇宙人だっての! 頭からちょっとトサカが出たりするだけで妖怪扱いは酷くないか? でも夏休みの自由研究で俺を調べるために来られても困るから、今日は《妖怪》について改めてちゃんと調べてみよう!

妖怪に関する記述は、それこそ日本最古の『古事記』や『日本書紀』から登場している。有名なところではヤマタノオロチが妖怪というか怪獣みたいなキャラクターだよな。それからおとぎ話の『桃太郎』に登場する鬼だって妖怪の一種だ。ちなみに桃太郎の鬼は岡山県の吉備地方に伝わる鬼「温羅(うら)」で、桃太郎のモデルになったとされる吉備津彦命に滅ぼされたその地方を治める豪族だったと考えられている。

そんな妖怪が絵物語として綴られ、その異形の姿が人々を恐れさせるようになったのは平安時代だ。特に恐れられたのが深夜に大量の妖怪たちが群れを成して大行進する「百鬼夜行」で、これに出くわしたら命がないと考えられていた。だから夜な夜な恋人の家に通う貴族も、陰陽師が「この日は危ない」と占った日は外出を控えたほどだ。妖怪が神話やおとぎ話のような遠い世界のファンタジーから、身近な存在になったのがこの時代と言っていいだろう。

室町時代になると絵巻物『付喪神絵巻』に登場する付喪神(つくもがみ)が大流行する。これは長い年月使い込んだ道具に魂が宿って妖怪になるという伝説で、『付喪神絵巻』では捨てられた道具たちが人間に仕返しする様子が描かれていた。これに恐怖した人々が「付喪神になる前に」と言って次々に古道具を処分したんだが、本来は「道具は大切にしましょう」という趣旨の伝承が逆に道具を粗末にさせてしまうんだから、人間心理というのは難しいモノだな。

江戸時代の後期には妖怪の浮世絵が大流行した。葛飾北斎や月岡芳年といった人気の浮世絵師が次々に妖怪の浮世絵を描いたんだが、歌川国芳の『化物忠臣蔵』なんて「忠臣蔵」の登場人物を片っ端から妖怪にしてしまった怪作で、祇園一力茶屋で大石内蔵助の手紙を窺う遊女の首はろくろ首のよう伸びている。十返舎一九の草双紙『妖怪一年草』も妖怪世界の年中行事を描いた愉快な作品だ。こうして妖怪は人々に怖がられる存在から親しみのあるキャラクターになっていった。

現代では『妖怪ウォッチ』や『となりのトトロ』など日本のファンタジー作品で妖怪はすっかりおなじみとなった。でもやっぱり妖怪は神秘的でどこか怖さも感じさせる存在であってほしいと俺は思う。この屋敷に忍び込もうとする子供を思いっきり怖がらせるためにも、今日は詳しい人に妖怪本来の姿を教えてもらおう。Here we go!
ONAIR LIST
3'43" / Route 66 / George Maharis
13'02" / Muito a Vontade / Paula Morelenbaum
31'39" / Samba Saravah / Stacey Kent
42'23" / Coracao De Crianca / Joyce
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